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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

JOG 燃料ポンプ不良

ヤマハJOGさん 2008年以降のFI車。 
燃料ポンプ交換の図です。
忘れた頃 やりますね、燃料ポンプ交換......



右側黒い物体が 外してひっくり返した 燃料タンク。
白い物体がポンプです。

通常使用時にエンジン停止して再始動できないことがあったそうでのご相談。エンジンエラーコードも出なかったとうこと。

しばらく放置していたら再始動できたということで、ピンとくるのは 燃料ポンプ不良のような......

燃料ポンプが停まれば 燃料送れなくなるので。
で、ご来店時は普通に始動、走行もできる状態だったので 当該お客様に もし次回エンジン再始動できなかったら 燃料ポンプの作動音の 有無を聞いて欲しいという事を伝えて 確実性を検証してもらうことに。出なければ出ないで それはそれでいいので。(というか 結構原因特定できなくて戻ってしまう事もありますので)
燃料ポンプは まぁまぁ お高いのでね.......


この辺りのヤマハ 50cc原付系は 特に猛暑時期にこの手のトラブルで目に付くのは 燃料ポンプ不良です。諸説ありますが 基本的に ガソリンに浸かっている間はいいですが 表に出た状態が長く続くと 外気温高い為に 燃料タンク内が高温化することで 不良になりやすいような感じがします(tetsu個人的見解です)。
初期のFIモデルのJOGやVINOは この燃料ポンプにリコールがかかって 当該車両も2度に渡る交換をしておりましたが(対策後 メーカー指定カ所にシールが貼られますので判断つきます) それでも壊れるものは壊れます。

余談ですが ドカとかでも 長期不動で燃料残量少ないもので比較的温度差が大きいところに保管してあった車両は 再始動させる際、もしくはその後に 燃料ポンプが逝ってしまう事が多いです。

で、残念ながら 再度現象が出たようで その時点では キーオンでのや燃料ポンプ作動音がしてなかったそうで....
本来ならその時点で他 配線類等の点検もしたいところですが この時もしばらくしたら 再始動出来たので 現状 まずは消去法で行くしかないです。
なので 絶対確実性はないながら お客様も現在状況回避した意向でしたので まずは 作動してなかった 燃料ポンプ交換となります。


新品の燃料ポンプ。
今は壊れずらくなったのでしょうかね~、ヤマハさん。
交換完了 勿論ですが 問題なく納車となりました。
これで問題解決となってくれるといいです。
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998S クラッチ滑り

AsaP 998Sベン号が先日 筑波サーキット走行会行った際に裏ストレートで全開にすると回転ばかり上がって前に進んでいかない症状が出たということで 拝見。

症状を聞いている通り、クラッチ摩耗による滑りでしたね......


表面の摩耗剤が一部 フラットになってしまってます(汗)。
公道で使用している限り このようになってしまうまで使用するのは あまりお目にかかりませんが AsaPベン号はここ数年 ほぼ趣味のサーキット通い専用車になってますので やはり負担は大きいようですね。スチールプレートのい方も青みがかってますがこれは滑ってしまった事での焼け色でしょうね。
それと 998Sのフリクションプレート側の材質は 兄弟車の996RやSPSと同じ メタル材質配合のフリクションプレートでノーマルプレートより耐熱&耐摩耗性には優れているけど厚みが薄いです。ので 使用限界自体は早めに来るのも一因かと。
余談ですが クラッチミートの感覚もノーマルプレートよりシビアなので レースで使用しない限り 交換する際にはノーマルプレート入れ替えの方が幸せでもあると思います(個人的感想)。
どうせ表からは解らないし(笑)。

ま、こうなったら クラッチ全交換となります。どうせなのでアウターバスケットも 998まではスチールなので 双方 アルミに交換してしまう方向で修理となります。
ひとまず 伊東二輪貸し出しクラッチセットを組み込んで 一旦退出してもらいました。
後日 部品入荷したら修理しましょう。

グラストラッカー ホイール交換

常連さま Oた氏のスズキ グラストラッカーのリヤホイール丸っと交換です。

以前 リヤブレーキシューのスプリングが折れてそのままドラム内に巻き込んで ドラム内がギタギタに削れてままでしたが いい加減治したいということで こうなった場合 ハブ交換なので必然的にリムも再組立て。
どうせそうするならと グラストラッカー 「ビッグボーイ」の18インチリム化したいという方針になり 結果的に リヤホイール周りの部品を全て ビッグボーイの物で組み立てることに。

組み上げを待つ新品部品達。

ま、ハブは同じなので ブレーキパネル、スプロケットホルダー等は従来のが使用できますので リムのみ組み立てですが 毎度ながらヤル気が必要です(笑)。
 
しかも 全てバラバラからは リム組み特有のルールが各ハブ形状やリム形状、メーカーで違うのでちと面倒くさいです。しかも グラストラッカーなど見慣れてないし(笑)。
まずは ウニを作るのごとく スポーク通して行きます。こいつは 内側、外側法則があるので間違うと後で全く組めなくなります。


とはいえ 組み始めたら 意外とグラストラッカーは簡単法則でしたので ものの20分くらいで仮組まで移行。


こんな感じに一見 組み上がってますが まだ本締めからの振れ取りをしていませんので リム組としてはここからが真骨頂ですかね。

リムも純正にて 部品廉価なのか メイドインTAIWANとだけ明記の製品でしたが振れ取りは SRの新品リムより比較的に簡単にとれましたね。
ま、リム組みはいつも 体調や気分、また集中力との兼ね合いで組み上げ時間も変わるので 今回はtetsuの気分が良かったのでしょう(笑)。
余談ですが 昔はメーカー純正リムでも RKかDIDな老舗日本製の物が使われていたのですがね~......


TT100GP組み込んでできあがり!
でも オーナーはこれを黒に刷毛塗りしてしまいますけどね(笑)。

セロー250 納車整備の一環

初見のお客様ご依頼でお探しした ヤマハ セロー250FI車。納車整備の一環で 前後タイヤも減っていたので タイヤ代だけ出していただき作業料は納車整備の一環で承りました。


当該オーナー 行く行くは林道等のオフ走行もしたい意向です。
ということで 必然的にブロックタイヤを装着となりますが やはり舗装路移動を主に考えると 舗装路にウェイトを置いたタイヤがまずはおススメとなります。
タイヤはtetsu昔から この手のソフトオフ使用にはおススメの ブリジストン TW301、302 。昔 ウチの林道部員も皆これにお世話になったものです。
舗装路7割、オフ3割の比率なタイヤですが 一般的な林道はほぼこれで走破できます。また耐久性もこの手のタイヤ類ではあるほうなのもいいですね。
ミシュランのアナーキーワイルドも候補だったのですが現在 フロントのサイズがしばらく入荷無しなためこちらはなしになりTW系に落ち着いたのです。

で、オフ志向の方はこのタイヤ入れ替えの際に もう一手間やっておいた方がいいことがあります。
「リヤホイールのチューブ化」ですね。

セロー250、元々ノーマルは リヤタイヤがチューブレスというのが売りでもあります。

TW302もこのチューブレスに対応した品物があります。が 敢えて チューブレスをやめるのです。
オンロードのみの方々は不思議に思うかもしれませんが この手法 オフを走行するには特に重要なのです。
対パンク修理想定をした場合 チューブレスの場合 万が一タイヤが裂けるような(ガラス片やカッター片がささるような)穴の場合 最悪 チューブレス修理では修理不能となるケースが多々あります。
林道でも 尖った石や最悪ケースではtetsu同行の知り合いがテントのペグが刺さってタイヤの横方向に突き抜けた事例も見ております(怖) そんなパンクな仕方も林道はアルアルなのですね。

で、チューブ仕様にしておけば 上記の場合でもチューブを修理、もしくはチューブ全交換すればその後も走行可能ですし タイヤも交換せずとも行けます。
ま、この場合 出先でチューブ交換できる人(工具も)が必要ですが そもそも 林道くらい行くなら パンク想定はするべきなので 自分が出来ないなら 出来る人と行くべきだと昔から常々 tetsuは思うわけで お客様にもそう伝えております。

話しはそれましたが そんな理由で 今回のセロー250もチューブレス止めて チューブ入れました。
因みに チューブ代が加算されますが タイヤが逆にチューブタイプ仕様を選べるので タイヤ代安くなりますのでそれでほぼ同等くらい。
あとチューブ化での付加価値としては タイヤの種類の選択肢も増えますね。

ということで近い将来 このセローさんは 林道デビュー時にはお供しますよ。

スーパーカブ ステムベアリング交換

4万キロ走行のスーパーカブくん、ステムベアリング交換の図です。
結構ヤル気出さないといけない作業なのです(tetsu的に)。

フロントフォークはこんな様に外します。
旧カブ系に興味ない人は見たこともないので 結構新鮮でしょう(苦笑)。

ボトムリンク式のフロントフォークなのでサスペンション自体は下の方に短いものが装着されているのみなのです。こう見ると ただのガーターフォークの様相ですがね(笑)。

余談ですが ハンドルロックを交換する時もここまでバラさないといけないっていうのはどういうものかと昔よくブツブツ言っていた自分を思い出します(笑)。

定番通りのグリス切れてのレースガタガタ状態です。


ステアリングヘッド トップ側も酷い様相.....


車体にもよりますが 旧カブ系(ボトムリンク式サスの頃)のこの辺は大体 距離乗ってくると ダメになってくる傾向です。構造上こんな物でしょうとも思います。
症状的には ハンドルを左右10度くらい切ったところで ハンドル周りに引っかかりを感じるようになるのが通例です。結構気が付かない人も多いですが センタースタンド立てて ゆっくりハンドル切ってみると普通 分かりますが。
走りでは 直線を走るのに妙に腕~肩に力を入れてないと走れない感じになるのと 轍とかで異様にハンドルとられるようになります。
ま、元々 車体がしっかりしていないカブ系なので毎日乗っていたら 判断つきづらいのも確かなのですがね。
作業は結構大変ですが楽しく、楽に乗りたければ 一度は修理しておいた方がいい部分でもあります。
特に経年経った車両はやって損はないでしょう。