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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

燃料ポンプ

ここ数年 キャブ車のキャブオーバーホール業務はかなり減りましたが その代わりにインジェクション車で増えた業務がもあります。

燃料ポンプ交換。

ここ一年で交換した燃料ポンプ例。


ドカ S2Rのポンプユニット。突然死。


KTM250EXCFのポンプユニット。放置時 燃料タンク内燃料不足による腐り死。(写真は新品)


ドカ S4のポンプユニット。長期車両放置による 通電不良死。


ヤマハ JOGのポンプユニット。突然死。(写真は新品)

インジェクション車ではマストな装備品なのですが 色々なパターンで壊れますね。
一部の昔のキャブ車も燃料ポンプあったりしますが(ドカの900SSとか)壊れ方は同じようなものです。
突然死は 稀ですが それでもどんな車両でも起こるのを診てきてます。
これは回避することは難しいですね。レギュレータやジェネレータが壊れるのと同じ感じで やはり目に見えない 電装部品ですので。
壊れるべくして壊れてしまう事の方が多いのが、特に要注意なのが 乗車率が期間開く方や 車両保管時に 燃料タンクのガソリンを少な目にしている人。
燃料ポンプも電装品のモーターなので通電していないと突然死したりします。
また燃料タンク内のガソリンが少ない状態で長期放置等されると 燃料ポンプ本体が腐りやすくなりそれが原因で壊れます。
それとガス欠時に 空回りさせるのも ポンプにはかなりの負担になるのでやめましょう。

よくインジェクション車は「バッテリーさえ元気なら放置していてもすぐ始動できる。」と思い込んでいる方がいますが それはキャブ車に比べれば はるかに始動率は高いです。しかし 放置環境によって物理的に燃料系統の物が不具合起こすのは キャブ車と同じ事ですのでお間違いないように。
因みに インジェクション車、放置歴長いと インジェクター(燃料吹くところ)も詰まったり 不作動に陥ったり、プレッシャレギュレータ壊れたりと 色々ありますので 思っているほど万能ではないですからね。
これらが壊れた場合 基本部品交換となりますので 物によっては キャブレタのオーバーホール料金より高くなることが通例ですのでご注意を。

やはりエンジン物は定期的に乗られることが 予定外のトラブルから守る方法かと。
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レッツ4 タイヤ交換

飛び込みのお客様 レッツ4のリヤタイヤパンク修理依頼.....

でしたが リヤタイヤの溝が既にツルツルでございまして もれなく交換となりました。
外したら判明しましたが サイドウォール部も大きな亀裂が入ってましたね。
タイヤとして経年使用でも終了通り越してました......


で、フロントも見たら フロントも同じようなもの(いやこちらの方が減っていたかも)でしたので使用限界での危険性のお話をしたらお客様も納得のうえフロントも交換と相成りました。


フロントはバーストしたらどんなに上手い人でも即転倒必至ですので......

整備不良の罰金で タイヤ交換片側だけでもできますからね。

JOG ZR エボリューション 諸々修理

ヤマハ JOG ZR EVOのお客様、ご自宅にてエンジン不始動となり修理ご依頼。

そもそも ここしばらくセル始動が出来ず キックで始動していたというもの。
先日キックでも始動できなくなり ウチでバッテリーを購入 ご自身で交換しても セル使用は不能のまま、エンジンも不始動という状態でのご依頼でした。

ご自宅も近い事もあり 伊東二輪まで押して持ってこられましたが まずメインキー入れて セルボタン押すと 「カチ」っていう音はしていますね。リレーまでは電源来ているってことです。
次に セルモータ本体に行っている+側に電源が来ているか診てみるとここもしっかり導通ありました。なので リレーはOK。
なので 必然的にこの事案についてはセルモータ不良と断定。セルモータ交換です。
4ストJOGは年式問わず セルモータが突然死するのがたまにあるのですが 交換後の新品セルモータはなにか対策されているような予感もするのですがね......メーカーっって分からないところでそういう事しますから(いい意味で)。
スクーターは車種によってセルモータ装着位置が当然ながら違うのですが 4ストJOG系は 2点留のボルトのうち 片側が工具でメチャ回しづらくて 面倒なんです。
メットインのBOX外した 車体上から見た図ですが 見慣れない方は なにがなんだかわからないでしょう(笑)。これかなりバラした後で そのネジ回すために スロットルボディも外してます。

黄色印の部分に装着されているのですよ。
交換は勿論 ヤマハ純正品。何度も言いますが この手の電装部品は 謎の安い社外品は信用できません。


次にキック不始動の原因。
メインキーONで燃料ポンプは回ってます。確率的に燃料は行っていると判断。
次に キックしてみて気が付きましたが この時点である程度方向性は分かりました。
予想してましたが エンジンが 圧縮不良起こしてました。
俗に言う「バルブ周りへのカーボン噛み」です。
こちらは セルが使えれば始動させるのに時間短縮となるのですが この時点でセル始動できないので 頑張ってキックとtetsu技でエンジン始動させてみるしかありません。

一応 その前に 始動に要の エアクリーナとプラグも診ておきます。
プラグに火は飛んでいること確認。エンジン始動での三大要素。
「良い火、良い混合気、良い圧縮」のうち 後は 良い圧縮さえあれば始動できるはず。
当該車両 新車より 約 18000km車。今まで エアクリーナ、プラグと交換したことないとのこと。


案の定、エアクリーナは汚れまくり、プラグはギャップ減り減りの状態。
プラグは左が装着物、右が新品です。こんなに点火で減っているのですよ。
どちらも本来は 約1万キロで交換が推奨ですね。
こちらも新品交換です。
部品発注前に エンジン始動出来る事を確認(がんばりましたよ(笑))。
その後は問題なくキックで即始動できるように戻ったので アルアルパターンで良かったです。
頻発するとエンジン状態としては宜しくないのですがね.....



新品セルモータ、エアクリーナも来て 無事納車となりました。

FE250 定期諸整備

前tetsu号の ハスク FE250くん。現オーナー Mくらくんに嫁いでからの 初の車体点検&各部グリスアップ。
昨年6月に嫁いでいってからも Mくらくんの元 元気よく走ってくれ パワーエンデューロ8時間耐久でも好成績にて完走、11月には三宅島エンデューロにも参戦と活躍してくれて お父さんも嬉しい限りです(笑)。


外装も譲った当時のままなので 今見ても 自分のバイクのようです(笑)。

さて、まずは フロントフォークのオイル漏れ。
当初は右が漏れていると言ってましたが見たら 左も既に 滲んでいるので 両方交換ということで。

使用環境にもよりますが 特にマディ系路面を走った後なんかは フォークガードを外して 裏側の摺動部までキレイにして フォークダストシールもずらして シールにシリコングリースを塗布しておくのが延命の秘訣でしょうか。
ガード外さなくてもウェスをガードとフォークの間入れて 汚れを拭きとっておくだけでも大分違いますね。
ま、それでも定期的に漏れては来るものなのでしょうがないですが。

で、その勢いで ステムベアリングのグリスアップ。
こちらは 2年前にtetsuが一通りやったのとほぼ変わらず 十分グリスは残ってましたね。

なのでベアリング周りもキレイな物。
再度グリス塗りなおして 組み上げ完了です。

リヤ周りはKTMのPDSサスと違い ハスクはリンク式なので色々外さないといけないのでちょっと面倒です。
スイングアームピボット、リンク周り一式と こちらも前回整備時のグリスが十分残ってましたので大きなダメージもなく 再グリスアップにて組み上げて完了。


後ろ周り外したついでに K主任から譲られた アクラポビッチのエキパイに交換してみました。
この頃のKTM、ハスク系のエキパイはリヤサス外さないと外せない構造なので(泣)、こういう時でないとヤル気出ませんよ(苦笑)。
これはどうなるか..... 換装後エンジン始動してみた感じ 元々FMFのサイレンサーが装着されている排気音よりも静かになったのと アクセレーションの感じが細くなったのが少し気になるところです。感じ トルク落ちた感じがしないでもない.....ま、走ってみてですね。

その他 ブレーキ周りのグリスアップ、オイル交換、各部増し締め、外装一部割れてたりするのを フランケンシュタインばりな ワイヤー修理したりで一通り完成。

今年一年また元気に走ってくれたまえ! お父さんも応援しているぞ!(笑)。

900SS FE 諸々整備

たまに修理依頼のある900SSFEさん。




走行中に気になる どこぞからの音とついでにオイル交換等 依頼です。

音については当初 ご本人はタイミングベルト周りかなと思っていたようですが 音の出る事象を聞いていると どうもクラッチ周り~駆動系周りでの音のよう。

どちらにしろ エンジンオイル交換もあったので 丁度タイベル点検、調整もします。

クラッチは一度全バラして要所チェックにて組み直しで検証してみることに。
更に チェーンが意外と緩いことに気がつきました。

一応 気になる点らしきものはなかったので エンジン側は調整、組み直し。
チェーン調整にて 対応。

エンジン的にも調子良さげでしたので おそらくエンジン本体からの音ではないと睨んでおりますが....

しばらく様子見で継続検証ということで無事 オーナー元に戻りました。