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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

ビモータ DB3 諸々 其の一


度々当ブログに登場します ビモータ DB3さん。色々パーツは出ませんが、エンジン周りは この当時のドカの空冷2V900ccユニットとなんら変わりませんので 手を尽くせばまだなんとかなりますよね。外装 大破させたらそれはそれで大ごとですが......

で、今回は セルの回りが重いということで入庫。昨年の10月にバッテリーを新品に交換しておりますが どうも症状は バッテリーあがりに近いものでした。しかし バッテリー電圧自体はそれほど低下もしていなく ムムム.....と。
バッテリーレスキューでアシストジャンプさせても変わりませんね......
これは..... と思い セルモーターに直接電気を流してみても 反応が同じでした。
セルモーターが弱ってしまったということでした。
当該車両は 走行39000km。国産もそうですがセルの頻度にもよりますが 物によっては弱ってきてもおかしくもないですが。

ドカのセルモーターは日本のコクサン製ですがなぜか部品供給が「セルモーターAssy」しかありません。なので交換となると一気に多大なる出費となります。まぁ 一般の方もよく聞く ブラシ交換でも短命な場合もありますので メーカーとしてはそこを考えてなのでしょうか.....
それでもメーカー純正のお値段は.....って考えてしまいますので 伊東二輪ではとりあえず ブラシ交換してみます。
ドカからの供給はないですが 伊東二輪では他経路から普通に入手可能ですので。


で、写真が 右がセルモーターから抜き去った ブラシ基部 左が新品です。



印内の 銅色の部分がブラシなのですが、左の黄色印と右の赤印を比べてみますと その減り具合がわかると思います。このブラシが当たったいる相手方を コンミュテータと呼ぶのですが、そちらも結構減ってたりすると ブラシ交換しても初めの方しか力がないですね。当該車両はそちら側はしっかりしていたのでまだまだ延命できるでしょうが......
組み上げて 元気よくセル始動は復活しましたが......
ときおりなにか変な症状が残ってました.... その究明に迷走します....
其の二に続く
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文京区のご当地ナンバー



久しぶりの原付 ご当地ナンバーネタです。先日納めました カブくんのナンバープレートですが 東京都 文京区のご当地ナンバーです。
本の形をモチーフに 写真では解りづらいですが 白い部分前面に薄っすらと文字が書かれております。
文京区というのと 右下の猫がヒントとなりますが......
夏目漱石の 「吾輩は猫である」が書かれています。このナンバーは おしゃれですね~

以下 ナンバーのデザインについての 文京区の広報よりの引用です。
夏目漱石の作品「吾輩は猫である」の舞台となった旧居(猫の家)跡があることにちなみ、作品に登場する猫が描かれ、背景には作品本文があしらわれたデザインです。」

このナンバー付けて この夏旅に出てください!!安全運転で!!

CRM250AR フロントブレーキ修理偏

そのゴリゴリの原因は 案の定 ブレーキパッド減りによるものでしたが それよりも恐ろしい事が.....
フロントブレーキロータ―が減りすぎて 「ペラペラ」なんです!!



前回ブレーキパッドを交換した際に注意はしておいたのですがね......
ともあれ 今回はもう無理ですので新品交換です。
もう いつ割れてもおかしくないくらいです。CRMのローターは元々 オフロードでの性能と操作性の方向性で ロードタイプの物より厚みも外径もなく、材質もおそらく柔らかい方に振っている印象があります。前後のローター共 2万キロ~3万キロも使えば 今回のようになりますね。

こちらの部品はまだ新品がでましたので問題なく交換できます。


左が装着されていた物。右が新品です。ホールの部分の厚みを見れば一目瞭然ですね。
薄いところでは0.2mmあるかないかくらいでした(汗)
これでまたしばらくは安泰に走っていってもらいたいものですね。

CRM250AR アクセルワイヤー切れ修理偏

こちらは超常連様のホンダ CRM250AR号です。伊東二輪ではtetsu含め 新車時より乗られているお客様 3名他 数台 現役で元気に走っております。悲しいことに ホンダからの部品供給は今現在 90%はないですが....... いいバイクですので 乗り切って行きたい車両には どうにか手は尽くしてみてますが それも故障状況によっては 難しくもそろそろなってきます.....

当該車両は中古販売当初から長らく一切 林道やツーリングも行かない 街乗り車両ですが 小規模から大規模修理までしても まだ乗り続けたいお客様です。2年前にもミッションのカウンターシャフトが逝ってしまい もうずいぶん前から新品部品は入手不可能でしたが 運よく焼き付いてましたが中古のエンジンが入手できましたので そのエンジンからミッションをドナーで移植した経緯もあります。これはイレギュラーな事象でもありましたが 結構 CRM系は激しく走ったり チェーン調整を怠る人は カウンターシャフトが逝ってしまうのです.....

で話しはそれましたが今回はどんな車両も使ってくればなることで...... アクセルワイヤー切れました...... CRM系はワイヤー類はアクセルもクラッチも切れづらい方ですがそれでも 定期的注油をしてなくて経年の使用ではやはり耐えられません。


バラしてみて 大多数切れるパターンの スロットルホルダーに入っているワイヤーのタイコの根元で切れておりました。さてさて ここからが問題です。新品ワイヤーは入手不可です。クラッチ側は社外が存在するのですがアクセル側はありません。手っ取り早く中古に頼る方法もありますが 中古の値段を見るとバカみたいな金額ですので それはナシですね。というのは 色々手法はありますが 基本アクセルワイヤーは車両にもよりますが製作できますので。

パッと思うのは他車流用ですが、2スト分離給油の車両は引く側のワイヤーが途中で分岐している物が多く 流用の方がかえって面倒です。なので 今回はノーマルのワイヤーのアウターがしっかりしていたのでアウターはそのまま使い中のワイヤーのみを入れ替えて造ります。


で、写真下が切れたワイヤーを引き抜いた物。上が古いアウターに新しいワイヤーを入れて新たに製作したワイヤーです。
これでバッチリ修理完了です。
それとは別に 本人曰く 「フロントがゴリゴリ言ってるんですけど.....」と.......
ブレーキ偏に続く......

こんなバッテリーの壊れ方もあります

先日修理したホンダ ズーマーさん。突然メインキー入れても電源が入らず、キックでもエンジン不始動になったとの修理依頼。確認しても うんともすんとも言いませんね。なにも改造もされてない模様のいたってノーマルな車両でしたので セオリー通りの故障の疑いが強いですが まずは順番に見ます。
一番単純な バッテリー端子緩みはありませんね。テスターで測る限り バッテリー電圧はあります。次にヒューズを疑いますがどれも導通を見る限り 正常です。こうなるとメインキーの接触不良やらどこかカプラの断線?  とも疑いが伸びるのですが、ここで立ち止まり 原点に戻ります。
「バッテリー壊れた?」
そうです MF(メンテナンスフリー)バッテリーの突然死の疑いですね。もう一度 バッテリーの放置電圧を測ってみます。



12.79Vありますので 通常で言えばかなり優秀なバッテリー状態と言えます。


しかし メインキー入れてみますと途端に 2.92Vに落ちました。


これバッテリー内で壊れている典型です。違うバッテリーを接続してみてすんなり電源復活。エンジン始動もセル一発で解決でした。
本当にMFのバッテリーのトラブルは幾度となく色々なパターンで診てきましたので 一般の方が突然その場でこういったトラブルに遭遇すると アセりますよね。電気は見えませんからね。
新品バッテリーに交換して完了です。