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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

900SS

お盆前に納車した車両です。
初めてのお客様でお若い方でしたが、何度かご来店いただき お話をつめて ご購入いただきました。ありがとうございました。



『伊東二輪=ドカ屋』では ありません!と言っていながら トラスト時代からのお客様含め、現在でも一番 ドカの中で 診ている台数が多いのが この900SSですね。

ということでたまには この子達について書いてみようと。

tetsu的900SSの総評

①好きな人は勿論ですが いつみても 「カッコイイ」です。
②空冷2V デスモ機構の醸し出すなんとも言えない雰囲気が 走りに高揚感を与えてくれます。
③低速での乗り心地は無視!走る事にポイントを置いた 「駿馬」的考えの造りは全く日本の道路事情にあってませんが 高速移動してお山を走る使い方は最高の一言です。
④お山でも気持ちよく曲がれるまでに紆余曲折する人は多いです。が、それがまた難しいからこそ乗っていて 楽しいのでしょう。現代バイクとは違う 「人車一体 対話型」と言いますか(笑)。
⑤「対話」はエンジン始動時やその他の場面でも多々出てきます。昔の2ストとこの辺りは似ています。それがまた2スト好なtetsuには いい感じなのでしょうね。

とまぁ 漠然とした表現でしか書けませんが、こんなバイクでしょう(笑)。でも tetsuは今だ 自分の996Rはメチャ大好きですがこの頃の空冷900SSも大好きです。

1991年~1998年までのモデル。色は 初期型は 赤、黄色、黒とありましたが 後期型は基本的に赤。モデルによって 黄色も存在したようです。tetsuが若かりし頃 憧れのバイクでした(851系はもっと遠い存在でしたし....苦笑)
空冷2V900cc。トラスフレーム、デスモドロミック機構、乾式クラッチ のこの当時のドカの代名詞装備は前 パンタ時代からの引継ぎです。
フルフェアリング仕様とハーフフェアリング仕様があり 1991年、1992年は 白フレームで カウルの文字も旧 カジバロゴ。1993年~ゴールドフレーム(一部仕様地で シルバーフレーム有)、年度毎にホイールの色やステップ周りの色違い。ブレーキ装備、油温計装備と変化があり 一年として同じ仕様はありませんね。1995年辺りから マフラー騒音規制の強化で サイレンサーも所謂 太いサイレンサーに変わるようです。
派生モデルで よりレーシーなシングルシート仕様の900SL(SLはスーパーライトの略)があり 1~4モデルがあり 1996年が最終モデルとなり その装備を受け継いだのが DUCATI MOTORSになった 1997年 900SSとしての ラストイヤーモデル。1997年モデルだけはフルフェアリング仕様のカウルにダクトが設けられ サイドにも大きく 「DUCATI」文字が入り イタリアンデザインらしさを強調しておりました。
1998年に インジェクションの SS900ieが発表された際に 「ファイナルエディション」として 900SS FEが出されました。唯一 シルバー外装(イモラシルバーとも言われますが)を纏い これはこれでカッコイイんですね。

お客様お預かりのFE



余談ですが、旧パンタ時代からの流れですが クランクケースの基本的造形は 900SSの物が基本となり この後の水冷スーパーバイク系まで同じ造形で ケースの強度アップや排気量が変われど 1098まで進化するところがスゴイいんです!(この後も進化していきますがSBK系はフルモデルチェンジでパニガーレとなり、他モデルも 湿式クラッチになってしまいますので)。

時代も流れ 旧車となってきた車両ですが DUCATIがバリバリに尖がった車両造りの頃のものなので 現代にはないスパルタンさが魅力だと tetsuは思います。
本当に乗りたい方は ご相談ください。
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アドレスV125 転ばぬ先の杖

昨年 13000kmで販売して 現在 4万キロまで乗りました 常連さん アドレスV125Gさん。「転ばぬ先の杖」ということでtetsuの意見を聞いてくれて、駆動系一新です。予算がありましたので ドライブ側のプーリー一式も交換しておきます。
販売時に ベルトは新品交換納車しておりましたのでこの距離くりまではもつ算段でした。

外したベルトは細かい傷、亀裂が入ってきておりましたので 良きタイミングだったかと。



ウェイトローラ、ランププレートも距離相応な減りでした。ドライブプーリボス部(センターのカラーが入る部分)にガタが出てきてましたので こちらも早期対応で良かったと思います。そのまま放置ですと最悪中のメタルが粉砕して大事になってしまいます。最悪 クランクシャフトが逝きます.....(恐)



ついでに 納車時新品交換してあった エアクリーナーも新品。




ベルトファンカバーのクリーナーも新品交換。



写真には撮ってませんが、プラグ、ミッションオイルも交換しました。ついでに発覚したリヤタイヤも交換へ。

こうやって距離管理にて駆動系 他の消耗部品を調子が悪くなる前に交換しておくことが長く、調子よくのる秘訣です。特に通勤快速の方はご注意を。

夏季休業明け

皆さま お盆休みは有意義に過ごせませたか?
tetsuは一週間リフレッシュ頂き 今日から定常営業です。

連休明けも原付オイル交換オンパレードの中......
連休明け早々予定になっていたMr.Tくんのレーサー M900ieのタイヤ交換です。

今年前半は走るヒマもなかったようですがこれから後半は 元の定期練習で行けそうなので 安全にまた筑波鍛錬してほしいです。

いつも通り、この外したタイヤが彼の998Rにスライドですね(苦笑)。
舗装部ツーリングは もう2か月くらいはお待ちください(笑)。

8月11日~17日 夏季休業

業務連絡です。

8月11日~17日 夏季休業させていただきます。
18日以降は平常通り営業します。

休み明けも現在 抱えている作業並びに 重作業予定が入っておりますので 軽微な作業でも 修理予定の方は 事前にご相談お願いいたします。
皆さまのご理解、ご協力お願いいたします。

ダンロップ⇒ピレリ

車検でお預かりしていた 超常連さま「つくばか」さん号。4年に一度 タイヤ残量関係なくしっかり交換派ですが 長年のダンロップユーザーから 初ピレリとなりました。現在 tetsu的には どのタイヤメーカーでも外れはないと説いてますが、 ピレリがもつ優位性も侮れませんので。


今回は ロッソ3を投入。 ピレリの中では 一番オールラウンドで なんでもこなせる万能タイヤです。正直 ドライグリップで優位に立つ ロッソコルサ2と被るところもありますし。

つくばかさん含め 昔のトラスト時代からのtetsuご推奨の流れで「男は黙ってダンロップ」というのが 広まっており かなりの確率で皆さん ダンロップ派だったのです。tetsuも レーサー時代では チームサポートでダンロップもBSさんの時もあり、90年代でのBOTTでは雇われライダーだったため そのショップ意向で Miさんも履いてましたが レース当初から履いていた ダンロップの「コントロール性」が一番印象が良かったです。なので、全日本引退後 996Rで趣味のレースに転じた時は しばらくはダンロップを選んでました。

しかし、時が過ぎ 時代は「溝付きレーシングタイヤ」の戦国時代に突入。そこで一世を風靡する ピレリのディアブロスーパーコルサが世に出るわけです。あまりにもレースでの活躍と周りのインプレ状況が良かったこと。また  その当時 モリワキさんが 長年のダンロップからピレリに転身したのはtetsu的に衝撃的で、しかもその年のST600クラスのチャンピオンになったのを受け「これは一回履いてみよう」と思い tetsuも試したわけです。
この時の印象は忘れません。その性能は 目をつむったら レーシングスリックタイヤでしたよ。溝が入っているのに なぜこの剛性感? と思うくらい。それでいてコントロール性はダンロップに似た傾向で。おかげで 筑波のタイムも 996Rでスリックで出したその時のベスト付近まで出ましたし。しかしそれ以上に驚いたのは、タイヤライフです。溝が入っているのにも関わらず ダンロッスリックよりかなり持ちました。それまでは 通例 溝が入っている方が やはりライフは短くなる印象でした。溝のない ダンロップスリックでも つくば30分の走行 全開で行くと 右サイドは終わります。大排気量向けのタイヤは高いので おいそれとタイヤ交換できませんので そうそう全開では走れませんし、スリックなら125時代からやっていた 「逆履き」もやり ライフを伸ばした使い方でした。この点、125時代後期に使用していたBSさんは コントロール性は好みではなかったですが ライフに関しては ダンロップさんより数段よく 夏場のレースは助けられましたね。

ピレリのディアブロスーパーコルサは 「ダンロップのコントロール性」と「BSのタイヤライフの良さ」を両方兼ね備えた タイヤだったのです。これで一気に tetsuは 自分のドカに使用するタイヤは ピレリとなったわけで、以降 サーキットは スーパーコルサ。 公道は ロッソコルサで落ち着いてます。
そんな事や つくばかさんの周辺もピレリ移行があるのを受け興味もあったつくばかさんも今回 使ってみようかとなったわけです。
あ、tetsuは ピレリ信者ではありませんので。あくまで 一バイク屋 公平立場での感想です。
オンロードもオフロードも タイヤは相性なので、人がイイと言っても自分には合わないのも当然あります。好みも分かれるのは事実です。プラシーボ効果も大きいですが タイヤの空気圧でも随分印象変わりますので 色々やってみて 良き相性だといいですね。