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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

アドレスV125G 燃料系統不調

当ブログおそらく最高に出てくる、魚雷さんV125G。現在 7万キロ突破してますが 以前にも書いたことありますが、当該車両 3年ほどの過酷放置から譲り受け 復活を遂げたのですが その時も結構 手を入れるハメになったのですが.... あれから2年ほど経ちましたが 最近 どうも始動性が悪いとのこと。走行時にエンジン止まることはないようですが 駐輪時から再始動時に たまに セルは回れど エンジンが始動しないと。で、何回か メインキー オンオフを繰り返していると 何事もないようにかかると...... その時に FIのエラー表示も出ていないとのこと.....フムフム インジェクション車アルアルの 「FIエラー出ない故障」っぽいですね.... こういう場合 壊れ切ってないと原因を特定できないので厄介です。

そんな話しをしていて 別件で ウィンカースイッチの接点不良の状態を見ている時にそれは起きました! 左に出す際のスイッチ接点がボケているようで 入力されたりされなかったり、そこに接点復活剤を吹きかけつつ 作動を繰り返し行っていた際 メインキーをオンオフ繰り返していたのですが、ある程度接点が復活してきたので エンジン始動しようとしたら セルは回れど全くかかりません(汗)。FIランプは消灯中。「ん?んんん~~~?」と 一度 冷静になり 「この症状か」と。
プラグに点火していないか、燃料行ってないか の二択が大きな焦点です。
再度 メインキー入れた時に ある程度判明しました。燃料ポンプの「音」が通常と違うことに。
たまたまですが tetsuが長年 通勤車両がV125系なもので 始動時の燃料ポンプのパージ音(初期作動音)も聞きなれたものです。魚雷さん号は 音がなんか甲高い音でしたね。マニュアルがあったので ポンプの抵抗値を測ったら 許容範囲より大きくなってました。 ということで ポンプ交換です。
V125の場合 「ディスチャージポンプ」という名称で ちょっと普通のインジェクションと違うのが ポンプにインジェクターが一緒に付いている構造のものを使用しております。なので 通常 多くは燃料タンク内に燃料ポンプが入っておりますが、V125は直接 吸気マニホールドに装着されている物体が ポンプと噴射装置を兼ねております。 
写真 V125のメットインBOX外した図。黄色丸印が ディスチャージポンプ。


そして下が新品。写真手前の 丸い部分から燃料吹いてます。

新品交換して 始動!! 問題なく一発始動にて元に戻りました。ついでに それまで気になっていたエンジン音も静かに。おそらく ポンプの打音が響いて エンジン音に聞こえていた模様。
後日 魚雷さんに走行フィーリングの変化を聞いたら 出だしから中間トルクが太くなったとのこと。結果オーライ 気持ちよく治って良かったです。
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ヘッドライトカプラ溶解&チェーンスライダー粉砕

伊東二輪 まだ存命数台いる CRM250ARのうちの一台くん。こちらは通勤他市街地のみ使用の車両です。tetsuが独立する寸前 トラスト時代に ミッションドライブシャフトが逝き ドナドナエンジンよりシャフトだけ移植した経緯もあります(新品部品が既に入手不可能だったため)。
それから大きなトラブルもなく走ってましたが、今回 走行中にヘッドライトが全消灯したとのこと。ハイもローもどちらも点かないとのことで急患来店。この年式の車両は 昼間でもヘッドライト点いてないと整備不良ですからね。
配線かスイッチ系統は明白でした。ヘッドライト外して即原因は判明。


ライトのコネクターが一部溶解してしまってました。これは他のどんな車両でもたまに見かけますが 車体の微振動でコネクターの接続部が揺れて そのうち接点が浮いて 流れる電流に抵抗が加わって 全体的に熱をもって溶解してしまうパターンです。今回のようなのは軽傷なほうで ヒドイのではヘッドライトの球を介してライトケースまで溶けてしまうものもあります(スーパーカブなんか多いです)。

ということでカプラのみでは純正品では出ないので 外品で交換修理で対応。新品はいいですな(当たり前だ(笑))

ついでに本人暴露の「ちょっと前からここにあった部品が粉々になってしまったんですけど、そのままでいいですかね?」と指さした部分が.......

あまりに手ブレして分かりづらい写真となってしまいましたが、スイングアームに沿ってある チェーンスライダーが粉砕粉々になって全くない状態(汗)。そのまま走行していたのでチェーンでスイングアームの上部を削ってしまっている始末!!そりゃダメですわ!!!ここの部品は特にオフ車はその車両構成から定期消耗品なのです。ここの部品に関しては 奇跡的にまだホンダさんから新品部品が入手できるので即取り寄せ交換でした。


そして 毎度ながら この車両もどこまで乗れるかは.......本人次第でもどうにもならないんですよね......(悲)
今後も幸運を祈る!!としかtetsuは言えません。あ、自分も持っているんだったね AR(苦笑)


フレーム ほそ!


ブレーキ修理でお預かりした KTM 1290スーパーデュークさん。ABS付のためアクチュエータにアクセスしなければ行かず 燃料タンクを外した図ですが、ドカのトラスフレームとは全く違った趣きでしたが なにが驚いたかって やっぱり そのフレームの左右間の細さ。


1290ccのエンジンにてこの細さはスゴイですよ。ほとんどtetsuの690ENDURO Rとあまり変わらないような(苦笑)
知る人ぞ知る 「SDRか!」って感じでしょうか(笑)。
他の排気量のデュークもそうですが KTMのスポーツ車は「縦長」主張です。乗ったフィーリングも「トタン板を寝かす」感じです(笑)。
MOTOGP車両の RC16もそんな感じなのですかね~。あの世界ではなかなか苦労しているようなので 大幅刷新が必要のような気も.....tetsuが言うことではないですが(笑)。

バンディット250 色々修理


ワンオーナー様 バンディット250さん。最近 あまり見なくなりましたがこの車両は走行33000キロほどですがオーナーさんが定期的に手を入れているので調子よく走っております。今年からご近所に引っ越してきて ご依頼にて 伊東二輪で診させていただいております。経年によるものと一時放置の影響で要所に要交換部品があり それを順次作業している感じです。今回は結構 多く部品交換で 全ワイヤー類、前回交換しなかったフロントスプロケット。そして大物 リヤサス(もうオイル抜けていてポヨンポヨンなんです)。ここら辺の部品、全部純正で揃うところが スズキさんは良きところですよ。どっかのH社とは大違い.....


そして ワイヤー類交換から。この手の4発は結構大変なパターンが多く(特にスズキさんとか...スズキさんとか....スズキさんとか....(笑))  黄色丸印がアクセルワイヤー、クラッチワイヤー。チョークワイヤーは随分前に切れているらしく 針金で直引きする手法に改造されてましたが 今回ワイヤー交換するので久しぶりにハンドル側正規に戻ります。
バンディットは 特にアクセルワイヤー交換が面倒です!! アクセルワイヤーを外すのはまだこの状態でもなんとか外せます。問題は装着。キャブレターを半分外す形でないとワイヤーを装着するのが困難です。ただ バンディットは フレームの構造上 エアクリーナーBOXが結構後ろにずれてくれるので他の4発勢より作業能率はいいですけどね。

そしてクラッチワイヤー側。実は当該車両 入庫時にワイヤーが切れた状態で入庫(その時はそう思ってました)。バンディット250は左スプロケットカバー内にクラッチのレリースアームがあるので そこを外さないと交換できません。どちらにしろ フロントスプロケットも交換だったので 一石二鳥!って思いながら 外しましたら、実は ワイヤー切れではなかったっていうオチが。

写真がスプロケカバー外した図ですが、赤丸印の部分がクラッチレリースアーム部。本来は赤矢印間が製品として繋がってなければいけません。しかし 当該車両ここが折れて離れてしまってました。これではクラッチプラプラです。結局 追加でクラッチレリースアームAssy交換となりました。
以下 新品に交換した図


クラッチワイヤーも経年使用していたものなので交換して正解でしたがね。
そしてフロントスプロケット交換。左が新品ですが 対比すると結構変形しているのが分かります。



そしてオイル漏れしきった リヤサス交換となり、全作業終了。
まだまだ元気に走れそうですね。

3年放置の代償

3年放置のカワサキ バルカン400さん...... 修理&車検依頼でしたが.....久しぶりに色々難儀しました....

放置車両は保管環境にもよりますが一年追うごとに朽ちていく度合が倍倍倍となっていきます。ですので必然的に「3年放置」というのは作業前からも恐ろしい話で.....
そんな代償で今回一番大きかったのは キャブレター.....

久しぶりに かなり強烈な臭いをなる 腐ったガソリン臭と共に放置車キャブの 見慣れた光景.....
一応 オーバーホール前提でとりかかってみましたが開けた瞬間に 半分以上諦めも入りまして....
キャブレターは精密機器ですのでこれくらい悲惨な状態になっているものをキレイに復活させてもいいことあまりありません。
いざエンジン始動困難だったり、始動後もどこか調子悪いなんてことが多々あります。
要は 一発で作業が終わらないってことになり 余計に時間と作業代がかかります。
潔く 新品交換が一番問題もないのですが、なかなかお値段も高いですのでね....

しかし今回は キャブレター本体側が既に破損個所ありでもれなく新品交換となりました。それでも最初の始動にはやはり手こずりましたがね.....
その後 なんとか形にして走れるようになり 車検取得。納車となりました。