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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

ズーマー色々


748Rを進めつつ他の日帰り予定もやってくるので付きっ切りになれないのは仕方ないですね。
最近診させていただくようになった、ホンダズーマーさんの スピードメータケーブル交換、前後タイヤ交換です。
 
当該車両 走行16000km。フロントタイヤは性格上もってしまうので新車より初交換です。もう段ベリ、偏摩耗、経年劣化とこれでもかって状態ですね....(といいつつリヤは写真に撮れないくらいヤバかったですが......)
スクーター系のリヤタイヤ交換の際にはほぼこのようにマフラーを外さないと作業ができません。この状態を見るとつくづくスクーターのエンジンは役目として「エンジン本体」と「スイングアーム」を兼ねてますし原付2種くらいまではリヤサスペンションも左側オフセットの一本物ですものね~。ある意味この大きさの中に走らせる基本能力が集約されているのでエラいですよね。

と、このマフラー外す際にホンダのこの手のスクーターはエンジンオイルレベルゲージを外した方が作業能率がいいので外したところ...... この車両 「オイル全然入ってません~ん」が発覚......レベルゲージ先端にも付きません(汗)ご本人に聞いたところ、役一年前に交換かと..... 今まで適時距離での交換(この手なら2000km)ではなく「気分」でやってきたそうで....(汗)。抜いてみたら、真っ黒け!少ない上に 墨汁のようにサラサラオイル.....オイル成分もなんなのか......まぁ こうなってはいいオイルでも意味ないですけどね.....
あ、長年の個人的見解ですが メーカー推奨のオイル交換距離通りなんてダメダメですので。
メーカーがテストしたときと同じ走りが永遠に出来ていればまだいいのでしょうが....現実的にそんなこと皆無ですので。
実際 オイル交換をルーズにしている方の車両は 今回のケースのようにオイルが減りに減っていることが多々あります。燃焼室にて一緒に燃えていってしまっているのですね。勿論オイルが少ないのでエンジンも異音がしはじめているはずなのですが、毎日乗っていると それに慣れてしまうのでオーナーさんは気が付かない、もしくは「動いているから、ま いっか~」ってなってしまっている方も多々.....  いいんですけど..... またも乗り手の勝手ですから..... しかし 日々の足や通勤、通学快速に使用している人ほどその足が突然動かなくなることも困るはずです。無用な出費を抑えるためにも是非 定期点検をするようお願いします。その車両の現状の指標を知っておくだけでも大分違いますので。伊東二輪では簡易的点検整備も承ります、気になる方 お気軽にお問合せ、ご来店ください。
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どうしてこうなっちゃうかな~

748Rネタお休みでこんなものが.....
ホンダFORZA Zさんのリヤブレーキパッド交換なんですが.....

ロボットの顔じゃぁないですからね.....(苦笑)

いいんですけどね......
個人さんの持ち物ですから.....バイクは.....
どう壊れようと......
何度言っても解ってくれないんですよ......
「わかってくださいよ~!」(ブレードランナーのうどん屋のオヤジ風な感じ...コアネタですみません)
この結果、ブレーキロータは傷だらけ⇒パッド減り早い⇒均等に当たらない⇒ブレーキ効かない⇒またパッド交換⇒ルーチン⇒ロータ辺摩耗助長⇒ロータ交換 というオチになるので無駄な出費が目に見えてるのに......

皆さん....「わかってくださいよ~!」という 伊東二輪の叫びでした。

748R その②


この頃のドカ4V系はタンク外しの、タンク下のエアクリーナBOX外しの、バッテリーブラケット一式外し~のという行程でベルトカバーの外せるところまでたどり着きます。
と、まずタンクを外すときに必ず通る関門があります。916系はタンク内に燃料ポンプ内蔵でそこから出ている燃料ホースとリターン用のホースはクイックカプラ―にて容易に脱着できるようになってます。年式を考えたら随分先取りな構造なのですが この部分 取り外す時に注意もあるのと、経年の使用では劣化にて燃料が滲んできてしまうものもあります。
当該車両はしばらく放置歴があるようでしたので、この部分のカプラ―は怪しいだろうと踏んでいましたが タック持ち上げてすぐに発覚。カプラ―周りが湿ってします。見たところ 樹脂製カプラの破損はなさそうです。Oリングダメですわ。おそらく前整備の時も一度も交換はされていないのでしょう。

取り外すときの注意は文面では伝えにくいのですが、カプラーの構造を理解していないと外す時に破損確率が大幅に高いということです。そのまま気が付かずに再度装着すると、キーオン⇒燃料ポンプ作動⇒ガソリンダダ漏れという図式になります(怖)。
理由はどちらも接続部の位置的にエンジンの熱をモロに受けているクイックカプラ―部の劣化が理由です。このカプラ―部はオール樹脂製で接続部の燃料漏れに対応しているのは、直径1.5mmほどのOリングです。よくあるパターンはこのOリングが脱着時に切れてしまうパターン。
もう一つは樹脂製カプラ―に亀裂が入り漏れてきてしまうパターン。
どちらも脱着時に回避するのはとにかくカプラ―部に無理な力を加えないことくらいです。
そうは言ってもOリングは何回か脱着していると必ず切れるので伊東二輪では必ずこの部分のO
リングは在庫持っています。また998に至っては純正だとこのカプラ―からその先のホースまでが一体部品として扱われておりカプラ―が破損するとその先まで購入しなければいかず、結構な金額がかかってしまいます。破損個所によっては伊東二輪ではこれを回避する仕様もありますのでお困りの方ご相談ください。つづく......

748Rさわり


今月初めから点検修理その他でお預かりしているドカの748Rさんです。
ほぼ必要部品が揃ったので作業着手しました。
色々ありますがまずはタイミングベルト交換ですが....
タンブリーニデザインの車両について少し....
この車両の形の始まりは1994年にデビューした916です。その弟分的位置づけで基本的装備は変わらず排気量のみ748ccなのが748シリーズです。748Rはその中でも上位機種となります。エンジン仕様がよりレーサー的でハイパワーモデルとなっております。

 
バラす前の状態からここまでするのに それほど時間かからずできるのが ドカのSBK系でも916系タンブリーニデザイン車体は秀逸です。カウル類もほぼクイックファスナーで装着されており、シートカウルもボルト類では一切シートレールに固定されていないというところも素晴らしいです。tetsuも996R所有者ですので900SSとは別で、この手のタンブリーニデザイン車をバラすのは手慣れたものです。個人的共感が入ってしまうからか、いつバラしていても楽しくなってきますね。タイベル交換時は 決して整備性は良いとは言えませんが.....この年式の748RはエアBOXが分離できるのでまだ楽ですが....
当該車両は2000年型748R。これ以前は748SPと称しておりましたがこれらのモデルでの最上位機種ということは変わりません。上位機種の996系の最上位がこの年まで996SPSでしたね。996系は2001年からエンジンが新型になる996Rとなっていきますが748Rは2002年までエンジン側はそれほど変わりません。その代わり2001年より前後オーリンズサス。2002年にはインジェクターとスロットルボディが996Rと同じ より大口径の54mmシャワータイプとなり、エアBOXも一体のドライカーボン製のなります(これの為に整備性が落ちます)。外装も998Rと同じダクト無の再後期型になります。また748Rは販売当初より 「スリッパ―クラッチ」が標準装備されております。今でこそ国産SSも全車標準装備していますが、やはりレースからフィードバックという点ではこの辺りの年式のドカはやはりレーサー魂が入っていてイケてますね。748Rの場合、当時世界スーパースポーツ選手権 SS600クラスに参戦する上で改造範囲の狭いレギュレーションに対応するため、最初からスリッパ―クラッチを装備させていたと言われています。実際最上位の996系は最終型の998Rでもスリッパ―クラッチは装備されてきませんでしたので。
その他エンジン内部パーツでもフライホイールやクランク、コンロッド、ミッション周りと随所に軽量化を施していたのも特徴です。これらもレースレギュレーション見据えて 最初から組み込んでいたようです。これの究極形が 748系の後継機 749Rのエンジンとなっていきますね。
余談ですが、この辺りのエンジンで一番ボーナス装備くらいお金かかっていたのは この749Rだと思います。
748Rは916系よりストック状態で 約2000回転多くエンジンが回せるので よりエンジン回して、軽快に走りたい人に人気がありました。916系とは違った乗り味でこちらはこちらの良さがあったのですね。748Rは2001年モデルより赤色もありますが、ほぼ見るのは このイエローですね。一般的にこの手のボディ色でイエローを見ると 「748」と予想してしまうのがなぜか条件反射的になっていますね。

900SS車検


二年前に11000km車両を購入いただいた、SS木様のドカ900SSの車検整備です。今回走行距離27000kmまで乗られたので、納車時新品だったタイミングベルト、フォークオイル等はtetsu推奨にて交換作業となりました。SS木様はこちらを信用していただいているのでお任せされて作業もスムーズにできました。

タイミングベルトは距離、走らせ方なりで良き交換タイミングでしたね。
フォークオイルは.....と言いますと。
ご覧の通り、真っ黒け!
結構他の皆さんもそうですが、フォークオイルは漏れてこない限り交換すると思っていない方が多いです。目に見えないし、よっぽどヒドくならないとサスに出る影響も解りずらいからなのでしょうが......


本来、良き交換時期は 基本1万キロ毎でしょう。その車両の性格、走らせ方でも大分違いますが、言えるのは 「オイルは劣化する」ということです。使ってなくたって酸化するのに......
絶えず路面のギャップを吸収し続けているサスペンション。特に二輪の「テレスコピック」型フォークは頑張ってますからね。皆様が思っている遥か以上に細かく動いて振動を吸収してくれているのです。そんななので 内部摩擦を抑えているのもオイルですので、そりゃ~黒くなりますわ!
ということで 伊東二輪では今後もお客様とディスカッションして、フォークオイルに関しては 交換推奨していきたいと思っております。
それ以外ではリヤブレーキパッドがそろそろ交換時期だったので車検整備ついでに交換しました。

持ち込みでアエラにハンドル交換要請もフォークオイル交換ついでにできたので 少し楽でした。
エンジンの調子もよく、乗り手の日頃の走らせ方がいいようですね。今後ともSSくんを元気よく走らせてください!おっと、RMX探さなきゃ....ですよねSS木さん!