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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

あらら.....?

よくあるパターン修理です。個人売買のネガな部分ですか......
お客様 個人売買にて購入のスズキ ボルティさんですが......
停車中にエンジン下部よりオイル漏れとのこと..... 診てみると.....????
なんか変な事になっているんですが......オイルストレーナーカバーのセンターボルトが....ない....
というか 本来 頭が17mmのボルトが装着されているのですが ないわりにに オイルがダダ漏れでもありません。でも 漏れていますね。

よく見ると なんかその部分に詰め物がされていました。赤丸印部分ですね、
前オーナーがなにをしたのかは解りませんが、おそらく 本来のオイル抜くドレンボルトと勘違いして緩めたはいいけど締め付けの際、過大トルクで締めすぎて ネジ山をナメてしまったのでしょうか.....はたまた DIYでよくあるパターンの 緩めるはずが、「締め付ける方向」へ回してしまってねじ切った!ってこともあり得ます(これは本当に昔からよくあります....皆さん気を付けて。)
今回はストレーナカバーごと交換で修理可能ですが、これがエンジン本体側のドレンボルトなら 基本的に修理不能です(とはいえ場合によってはやり方もありますが.....)

主要部品交換にてひとまず 「この部分」は修理完了しました。
また他が発見されないといいですね。
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アドレスV125GLTD 「加曾利スペシャル」

最近の街中愛機乗り換えました。ただのアドレスV125から、2500台限定車の同じく アドレスV125G LTD(リミテッド) 仕様。サイドネームで「加曾利スペシャル」と命名されております。


なにがリミテッドなのかというと、
①ハンドルガード(主に防風、防雨)標準装備
②多段階調整式のグリップヒータ 標準装備
③シートヒータ 標準装備

その他は Gパッケージと同じ装備です。
当時 新車価格 約27万円しました。

 
 冬季の防寒仕様として高い関心が以前からあったのですが、たまたま出物が出てきましたので乗り換えに至りました。
今回の車両、tetsuの中で「防寒」仕様という点が乗り換えの重点でした。tetsuでmust装備と言える、アサヒ風防製のウィンドスクリーン、リヤBOXも付属していましたので 乗り換え決定でした。


メイン装備のグリップヒータ、シートヒータと非常に寒い日には素晴らしく 威力を発揮します。
ただし、ハンドルガードは上下の空間の距離がありすぎるため あまり防風効果は???でした。tetsuのKTM エンデューロRに装着したハンドルガード形状の方が、断然防風効果ありますよ。

まぁ寒がりなtetsuとしては、この時期でのこの車両は良い乗り換えでした。

748R 完了

ということで、まずはおおよそのセッティングでの試走です。合わせて、クラッチオーバーホール&サーフレックス特有の「ジャダー」の出具合も診てみます。あまりにヒドイ場合、もう少し和らげる手法を施してみます。

伊東二輪一人営業ですので営業時間内での試走は出来ませんので、開店前or閉店後に試走タイムです。今回は計2日同じようなルーチンをしました。
最初の走行では 極低回転からの走り始めの感触は良かったですが、クラッチのジャダーがひどくて ある程度回転あげておいて「スパっと」クラッチを繋がないと発進せずにストールしてしまいそうなくらい神経質でした。これは要改善として。極低速のトリマー、アイドルバイパススクリューの調整の感じは良かったですね。低回転でのアクセルの開け閉めでもストールすることもなかったので。次に、インジェクションへのサブコンの介入マップの感触も第一弾は低回転~中回転での繋がりでトルクの谷が大きすぎて、ちょうど 3000rpm~4000rpmでのパーシャル走行がやりづらい物でした。こちらはお店戻って 一部マップ変更します。
そんなこんなを開店前、閉店後と 走ってみては 突き詰めていき、おおよそ tetsuの 好きなフィーリングに仕上がりました。tetsuは 低回転でのアクセル開度に不用意に動く「ドン突き」が好ましくないタイプです。「ドン突き」=「濃い」というのがパターンです。 デジタルに開けたらその分走るような きめ細かい 「チョイうす」それでいてアクセルワイドオープンだと モモモ~とトルクがひっついて来てそのまま走らせてくれるような「追いかけチョイ濃い」な雰囲気を頭で思い描きながらマップ変更していきます。結構 この人間のフィーリングでの決め方はデータでは表せられない部分を感じてのセットで大事だと思います。
その昔のワークスレーサーもある程度エンジン出力が出るセッティングでも最終仕様決定は乗り手が決めるというものでしたから。
因みにtetsu996Rはパワーコマンダーを導入した際、このようなプレセッティングをある程度公道で決めて、いざ最終セッティングを筑波サーキットで行いました。(2004年頃の話ですがその当時は我が愛機は、レーサー仕様と公道仕様を両立させていましたのでこんなことも簡単に出来てました。)そんなのでも当時の BOTTで有名レースチームのアプリリアRSVに筑波のウラストレートで互角でしたからね。なんとかなるもんです。
今回の748Rも最終的に tetsuの好む仕様にすることができました。後はオーナー様が気に入ってくれるかですが....
クラッチの方も何度か試行錯誤しましたが、やはりケブラーの性質と今までの謎の組み方のせいか、クラッチプレートが一部 変形している模様です。どうしてもジャダーを無くすことは出来ませんでした。一応今回は全交換は見送り  tetsuの裏技組み込み方式で 一番ジャダーが出づらい仕様で完成体とさせていただきました。

完成と同時に すぐに引き取りに来ていただきました。お待ちどうさまでした、O谷さん。楽しく、安全に乗って行ってください。

748R その⑥

はい戻ってきました。で、なんでしたっけ?(笑)
あ、「パワーコマンダー」ね。
これを装着します。

ググればなんたるかは解りますが、いわゆる「サブコン」です。一応わからないかたもいるかと思うので、「サブコンピュータ」の略ですね。因みにこれに対してよく聞く 「フルコン」は「フルコンピュータ」。
コンピュータというからにはなにやら偉そうなことをやってくれそうですよね。
どちらがどうかとここで語るのは面倒なので、偉さで言うと フルコン。簡易さで言うと サブコンって感じですかね。ま、その状況で どういったチューニング方向が必要かなどでも どっちが優位とはつけがたいですが.....
で、なにをやってくれるかというとインジェクションでの燃料噴射量を変更するため。 キャブ車で言う「キャブセッティング」と同じようなものですが、元々 空気と燃料を混ぜる方法がインジェクションの方がデジタルな分 はっきりしています。ノーマル状態で最良の状態にセットされてます。ですので インジェクション車の場合ノーマル状態からマフラー等 吸排気に携わる部分をなにかしら変更すると あからさまに 調子が変わります。大抵は良い方向になることはないですね。
キャブの場合はスリップオンサイレンサーくらいならそのままのキャブセットでも気が付かないレベルで走れますし、内部のジェット類を交換すればこれらのセッティングは変更できますが、インジェクション車の場合、あからさまに気持ちよくない部分も走りに出てきてしまいます。それでいい人はいいですが、やはりよりよく出来るならなにかしらの調整はしたほうが走っても楽しいですしね。大抵はノーマルECU(コンピュータ)のセッティングは大きく変更は不可能です。これを可能にするのが、サブコンだったりフルコンです。
特にサブコンは ノーマルECUの命令をベースに それらの命令系統に割り込んで、イタズラしてしまうという、なんか「ミッションインポッシブル」やっているような感じです(笑)。
tetsuは愛機 996RにてBOTTというレースに出ている時にテルミニョーニの54パイフルエキを装着した際にパワーコマンダーを装着したのが最初で その時の経験が生きてます。
で、どのようになにをいじれるかというと....これも全部説明やら大変なのでかいつまんで....
パワーコマンダーの「割り込み命令マップ」はPC上で作ります。それをパワーコマンダー本体にUSBを使用してアップロードします。その時に制作するマップ画面がこれ。

アクセルをどのくらい開けたときに、どのくらいの回転数でどのくらい燃料を多くしたい(もしくは少なくしたい)というのをPC上で表示されるグラフのような部分の各数字を変えていくのです。+ - 0~100の増減範囲があり イメージはダイヤルですね。その数字の大きさで インジェクターから噴き出す燃料の量を細かく 変更できるのです。
パワーコマンダーにはその装着車両に合わせた、ある程度作られたマップがいくつか入ってきます。それらをおおおよそ検討して選んでそれをべ―スに小変更していくのが街乗り車両の場合近道です。勿論 変更なしでもOKな場合もありますが、これも乗り手の好みで別れますので(キャブもそうですが.....)どのマップをベースというのも難しいところでもあります.....
勿論腕に覚えがあったり、ダイノマシンを一日中回せる人は オリジナルマップ作製も可能でしょうが 通常一般道走りにはそこまでは必要ないと思います。
と言いつつ、今回もそうですが 勝手にtetsu好みにセットさせてもらいました。
748Rは特に 下の回転でのトルクが細いので、極低速発進からの粘りは難しいです。でもあまりそこを捨ててしまうと 本当に街中や低速走行がつらくなってしまうので そこいらを重点に見てみます。上の回転はある程度セットがでていれば不満に思うところはまず出ないです。特に街乗りの場合.....先に調整した極低回転域の調整も含め 全体の繋がりも診なければいけません。
どちらにしろ これらは実走で判断となります。ダイノマシンなくてもなんとかなっちゃうのを自分の996Rで知ってますので。やはり最後の人間の感性はバカにできないのです。つづく.....