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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

748R その⑥

はい戻ってきました。で、なんでしたっけ?(笑)
あ、「パワーコマンダー」ね。
これを装着します。

ググればなんたるかは解りますが、いわゆる「サブコン」です。一応わからないかたもいるかと思うので、「サブコンピュータ」の略ですね。因みにこれに対してよく聞く 「フルコン」は「フルコンピュータ」。
コンピュータというからにはなにやら偉そうなことをやってくれそうですよね。
どちらがどうかとここで語るのは面倒なので、偉さで言うと フルコン。簡易さで言うと サブコンって感じですかね。ま、その状況で どういったチューニング方向が必要かなどでも どっちが優位とはつけがたいですが.....
で、なにをやってくれるかというとインジェクションでの燃料噴射量を変更するため。 キャブ車で言う「キャブセッティング」と同じようなものですが、元々 空気と燃料を混ぜる方法がインジェクションの方がデジタルな分 はっきりしています。ノーマル状態で最良の状態にセットされてます。ですので インジェクション車の場合ノーマル状態からマフラー等 吸排気に携わる部分をなにかしら変更すると あからさまに 調子が変わります。大抵は良い方向になることはないですね。
キャブの場合はスリップオンサイレンサーくらいならそのままのキャブセットでも気が付かないレベルで走れますし、内部のジェット類を交換すればこれらのセッティングは変更できますが、インジェクション車の場合、あからさまに気持ちよくない部分も走りに出てきてしまいます。それでいい人はいいですが、やはりよりよく出来るならなにかしらの調整はしたほうが走っても楽しいですしね。大抵はノーマルECU(コンピュータ)のセッティングは大きく変更は不可能です。これを可能にするのが、サブコンだったりフルコンです。
特にサブコンは ノーマルECUの命令をベースに それらの命令系統に割り込んで、イタズラしてしまうという、なんか「ミッションインポッシブル」やっているような感じです(笑)。
tetsuは愛機 996RにてBOTTというレースに出ている時にテルミニョーニの54パイフルエキを装着した際にパワーコマンダーを装着したのが最初で その時の経験が生きてます。
で、どのようになにをいじれるかというと....これも全部説明やら大変なのでかいつまんで....
パワーコマンダーの「割り込み命令マップ」はPC上で作ります。それをパワーコマンダー本体にUSBを使用してアップロードします。その時に制作するマップ画面がこれ。

アクセルをどのくらい開けたときに、どのくらいの回転数でどのくらい燃料を多くしたい(もしくは少なくしたい)というのをPC上で表示されるグラフのような部分の各数字を変えていくのです。+ - 0~100の増減範囲があり イメージはダイヤルですね。その数字の大きさで インジェクターから噴き出す燃料の量を細かく 変更できるのです。
パワーコマンダーにはその装着車両に合わせた、ある程度作られたマップがいくつか入ってきます。それらをおおおよそ検討して選んでそれをべ―スに小変更していくのが街乗り車両の場合近道です。勿論 変更なしでもOKな場合もありますが、これも乗り手の好みで別れますので(キャブもそうですが.....)どのマップをベースというのも難しいところでもあります.....
勿論腕に覚えがあったり、ダイノマシンを一日中回せる人は オリジナルマップ作製も可能でしょうが 通常一般道走りにはそこまでは必要ないと思います。
と言いつつ、今回もそうですが 勝手にtetsu好みにセットさせてもらいました。
748Rは特に 下の回転でのトルクが細いので、極低速発進からの粘りは難しいです。でもあまりそこを捨ててしまうと 本当に街中や低速走行がつらくなってしまうので そこいらを重点に見てみます。上の回転はある程度セットがでていれば不満に思うところはまず出ないです。特に街乗りの場合.....先に調整した極低回転域の調整も含め 全体の繋がりも診なければいけません。
どちらにしろ これらは実走で判断となります。ダイノマシンなくてもなんとかなっちゃうのを自分の996Rで知ってますので。やはり最後の人間の感性はバカにできないのです。つづく.....
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