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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

ちょっとしたことさえしてあれば......

今週火曜日に緊急お預かりした こちらもアドレスV100さん。走行66000km車両ですが、修理依頼の内容は まともに走行できないというもの。どうもエンジン始動等には問題ないようですが、振動や加速に問題があるようなので駆動系ということで左カバーをバラシてすぐに異常個所に気が付きました。
 
写真 ↑ の上下のベルト幅の位置に注目。この状態、エンジン停止しているのに、ベルトの位置的には「全開状態」です。ドライブ側(写真で左側)のプーリーがほぼ全開の状態で固まってしまっています。勿論この状態ではダメです。本来はエンジン停止時はこの部分のプーリーは奥に移動してベルトはもっと軸の方に近い状態になります。固定されてしまっているのは、中のウェイトローラの位置がずれて 引っかかった状態のままになってしまってます。
 
で、なんでこうなっているのか見ないと解らないのでバラそうとして「爆弾」にあたりました。
ドライブプーリが取り外せないのです。写真のようにナットも緩め、ドライブフェイスも取り外しております。通常このまま手前にスライドしてくれば、ドライブプーリ一式も外せます。しかもそれほど苦労はありません....のはずなのですが、当該車両は .これ以上 引き出せません。全くビクともしません。クランクシャフト上なので無理もできませんし、ケースに近接しているので、外がけ式の爪プーラーは使えませんし、なにかでこじるのも差し込める場所も限られますし、やはり無理はできないです。結局、ドライブプーリは交換前提で破壊覚悟で取り外すことに。とはいえ、手荒にするのは簡単ですが場所も場所ですのでスマートに取る方法で。ドライブプーリに穴をあけ、そこにタップでネジ山を造り 引き抜き用のプーラーを使用して引き抜きできました。


で、原因は解りました。スペーサ差し込み部のクランクシャフト本体が錆びに錆びてしまっています。tetsu歴代自分でバラした車両はこの部分がこんなになるのなど見たことありませんが.....
以前バラした際にこの部分がこのような予兆になっていたはずですので、その時にキレイにしてグリスなり薄く塗布しておけば良かったものを....と思ってしまいます。
ウェイトローラは1500km前にオーナーさんが変えたと言っていたのですがその際も引き抜く時に苦労したというお話も....よくその時に抜けました。その作業前からこのようになっていたと推測されます。おそらく、前回バラシタ際に ご本人なりにちゃんとドライブプーリーを奥まで押し込んだと思っていたようですが、手前 数ミリ残して奥まで入っていないで組まれていた模様ですね。それで走っているうちにプーリー内部でウェイトローラが遊んで 一部 引っかかった状態となってしまったのでしょう。

ベルトはまだまだ大丈夫でしたので、その他のドライブプーリー側の部品を新品交換します。
ついでにミッションカバー側のオイル滲みの修理も依頼されました。前回ご本人がベルト周り整備した際にケースカバー内にオイルが溜まっていたとのこと。その時にミッションオイルを交換したそうですが。よ~く見ると カバー後ろ側の締め付けネジ周辺からオイルが滲んでおります。経年使用によるガスケット劣化による滲みと思われましたので、この部分のガスケット交換で対応で大丈夫でしょう。



ミッションカバー開けて内部も点検、ベアリング類も傷んでなくギア類もOKでしたのでガスケットのみ交換しました。
このようなオイル滲みを放置していると、中のミッションオイルが気が付いた時には抜け出てしまっていて(大抵原付は 100ccほど)での ミッショントラブルなんてパターンが多いですのでスクーター乗る皆さん、覚えておいてください。
全て組み込み、エンジン停止時のベルト位置も勿論正常に戻り、無事オーナー様の元に戻せました。
 
皆さんもお安くしたいが為に DIYでどうにかするのは構いませんが、大概 ヒドくなってからご来店のパターンが多いですので、どうかDIY前に一度 信頼できるバイク屋さんにご相談してみてください。その方が余計な出費も出さずに済むと思いますよ。
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またV100祭りに見えますが.....



先日、ピストンにクラックが入っていた長老V100さん。部品が来ましたので本日朝から組み込みです。作業能率を上げるために久しぶりにリフトアップしての作業です。
ついでに駆動系の方の点検も依頼されていましたので、シリンダー周りを終わらせた流れで診てみましたら.....
Good タイミングでした!ドライブベルトには経年距離使用によるクラックが深く入っておりました。もう少しでバラバラでしたね。

リヤタイヤも山がほびなかったのでこちらも新品へ。
まぁここいら辺は消耗部品ですのでしょうがないですね。
全て作業完了してリフトダウン。降ろして、エンジン始動!当たり前ですが、キックにも圧縮の感触が戻って 問題なく始動。さてこの先どれだけ距離を延ばすのでしょうか.....
と、閉店前に 前長老V100(11万7000キロで廃車になった)オーナーのエンドー魚雷さんが点検で来店。現在2号機も 早 78000キロ......
と話していたら、そういえば火曜日にお預かりしたV100もワンオーナー 66000km。
今ある3台合計したら何キロ?! 11万9000km+78000km+66000km=26万3千キロ!
どれもまだまだ先がありそうですね。その3台をカシャ!

疲れました......でも、頑張るぞ!

昨日は予定外の難航修理が入りまして、結局どちらも 乗って帰ってもらうには考えてしまう状態だったので、修理方向でのお預かりとしたので(今回はどちらもイレギュラーです...)。
久しぶりに深夜遅くまで作業していました。


昨日来店いただいた、8万キロフュージョンさんと7万キロ V100さん。どちらも新車からワンオーナー車。疲れた理由は 多くは書きませんが..... どちらの車両も同じような箇所見ていますが...... 
どちらも 走行に関することでしたが.....
この見える中に「爆弾」が仕掛けてあったんです(泣)
伊東二輪にて診るのはお初のお客様です。(フュージョンは以前タイヤは交換しましたが。)
この「爆弾」以前バラした経緯に問題があったため.....そのおかげで.....私 疲れてます.....
て言っていても始まらないので、なんとかお客様の意向に沿えるよう頑張りますよ~!
一応 どちらも 目途はつきましたので。

ウィンカーリレー


新聞配達プレスカブさんのウィンカーリレーです。
先日から不調を訴えており部品が入荷した本日、合わせたかのように作動不能となってしまいました。ウィンカーリレーは左右のウィンカーの点滅をさせている装置です。よくウィンカー出すと「カッチ、カッチ、カッチ」って存在感示しているヤツです。ちなみに ハーレーのモジュール式や最近のバイクで多い ICリレータイプは カッチな音もしませんが......
形も色々、写真の「2接点」タイプが一般的ですがたまに 3点式もあります。
で、これも壊れ方が様々なパターンがありまして、「球が点滅せずに点きっぱなし」、「逆に全く点かない」「たまにちゃんとしているけど、突然ハイフラもしくは停止する」と 。今回は3番目のパターンでしたので正常な時に見ていると全く原因は解りません。が、乗り手のお話し聞いていて どう考えてもリレーなので 交換となりました。
来店いただいた時は 全くウィンカーは出ませんでしたが、新品交換後 何事もないように「カッチカッチ」と言っていました。これで安心して配達できます。

PCX150 現行モデル



在庫新着情報.....と言いたいところでしたが、本日売約済みになってしまいました。
現行モデルの ホンダ PCX150。色 白。程度いいものを依頼されていましたので。
走行3400km 機関、外観共極上車。ヨシムラマフラーが装着されており 税抜き 30万円と お買い得でした。
伊東二輪ではお客様の依頼要望を踏まえてご予算に応じて 車両をお探しできます。