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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

最近では久しぶりの粉砕

定期的に当ブログで出てきますが ここ最近はなかったような案件....

原付で湿式タイプ(所謂スポンジ)のものは経年使用していて定期交換を怠っていると 最後はこうなりますという例。

新車で販売して忘れた頃に ご来店するお客さまのアドレスV125Gさん。

最近 エンジンのかかりが突然悪くなり 走りも鈍くさくなったということで診てもらいたいとのこと。
がしかし ご来店時はそれほど調子も悪くなさそうでしたが 距離も 23000km近辺だったので ベルト周りの交換はどちらにしろしたほうがいいので 全体点検兼ねて お預かり作業しました。

で、V125はベルトカバー開けるのに エアクリーナーカバーを開けなければいけない構造でして、カバー開けた瞬間 「はい、調子悪くなったのはこれが原因」と即判断。

エアクリーナーエレメントが粉砕にて ほぼほぼなくなってました(汗)。


大抵は エアクリーナーの半分くらいとか破片くらいは残っているのですが 今回はほぼほぼ 無くなっておりました。おそらく 調子悪くなった時に一気にエンジンに吸われた瞬間だったのですね......

インジェクションになってから この手のトラブルになっても走れてしまっている車両も多くなりました。昔の2スト時代ですと キャブの吸い込み口に ベットリエアクリーナーの残骸が残って 結果キャブOHもせねばいけないオチが多々でしたので。

因みに 吸われたエアクリーナーの残骸は そのまま燃焼室で燃えて出てますので問題ないです。

この後 ベルト周りも経年使用でしたので ウェイトローラ共々 新品交換。



最期に エアクリーナーも新品装着。


ついでにプラグも交換してリフレッシュ。
やはり一年に一度くらいは点検に持ってきて欲しいものですね。
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S4R 整備諸々

初見のドカの S4Rさん、 車検整備の一環です。

基本ノーマル車両でしたが 要所が優等生にカスタムされている車両。現在45000km走行ですが 歴代整備記録を知らないとのこと。

車検時 ドカ系は 車体経歴によって(自分のところのお客さんは長く管理してますので把握している) タイミングベルト点検(必要によって調整)、クラッチOHは必ずします。

で、当該車両は 2004年式なので経年と距離を考えても 一度はタイベルは交換しているだろうと予想します。クラッチは ノーマルのクローズドカバーなので なんともですが酷い打音ほどではないので こちらも一度は交換しているか......?
それより 軽量クラッチレリーズが入っている以上にS4Rにしてはクラッチの握りが軽いので おそらくクラッチスプリングも軽量の物が入っている予想。もしそうなら あまりこれは S4Rではおススメではないのですがね......

で、タイベルから。



かなり 使ってますね(汗)。しかも 一時 放置歴があるか プーリー表面のサビが回っている形跡があります。これは 近々で交換推奨です。

そしてクラッチ側。

クラッチプレートは一度新品に交換している模様でしたが それでもスチールプレートは一部 結構焼け気味..... これは案の定の 軽量クラッチスプリングの仕業もありえます。
空冷900くらいまでなら軽量クラッチスプリングでもいいでしょうがS4Rくらいのパワーになってきますと ソロ~り走る人はまだいいでしょうが、バキバキ走る人では クラッチにかなりの負担となり得るでしょう。そんな感じですね。 


またクラッチアウターバスケットの方は一度も交換していない模様で こちらはクラッチプレートの当たり面のガタガタは酷いのなんの...... 修正しても意味がないほどな.....

できればこちらは オール交換を視野にいずれやる事おすすめです。
タイベル、クラッチ(乾式クラッチ車) 共 この頃のドカの整備では肝ですので そういうものだと認識していてください。
まだ DUCATIの本来持っている レースイズムがモンスター系でも感じられる年式ですのでね。
こういうのはドカの持っている 「ネガ」ではなく「ヤル気」なので(笑)。
エンジンがヤル気を感じさせてくれるのがドカのエンジンの楽しいとおろですので。

とtetsuは感じますが.....

モンキー125 & CT125

現行 ホンダの売れてるミニバイクたちさん、ほぼ新車からの 「色々部品つけて~」なオファーです。
モンキー125 & CT125 ですね。どちらのオーナーも知り合い同志で 各所有するオフロードバイクの整備を2年ほど前から伊東二輪でしている関係でのお付き合いです。
それにしても どちらもここ一か月で納められた 新車ですよ!

そしてやる事はどちらも似たようなことでして。
グリップヒーター、LEDサブランプ、USB電源等は同じで
モンキーの方は タコメーター付けて欲しいだ、CTの方は キャリアとかハンドガードとか付けて欲しいとか.......
先にモンキー施工中の図。


どれもちゃんとしたメーカーを選んでくれて こちらの意見もしっかり聞いてくれる方々なので作業はある程度すんなりいくのでいいのですが、それでも 配線加工やら 電気物装着は 気を遣うし 配線の取り回しも苦労するしで 疲れますです。
グリップヒーターも 毎回装着するときに 「装着している最中にグリップが入らなくなったらどうしよう」なんて考えたくもないこと考えながら作業したりするので余計に疲れるのです(苦笑)。
ま、とはいいつつ 毎回なんとかなってますがね(笑)。

ということで途中の写真は一切なく、2台完成の図(笑)。
ごちゃごちゃしている写真で違いは分かりませんね(笑)。


これで予定通り 2台で旅に行ってください!!無事帰還を祈っております!

CB400SF SPEC3 エンジンガード装着

常連さま K井さまの ホンダ CB400SF SPEC3への エンジンガード装着依頼です。
この手の製品でアルミガードと言えば ゴールドメダルです。

近年(と言っても もう20年ほどでしょうか)はエンジンスライダーを装着することの方が多くなり この手のガード類も装着する機会が減りましたが やはり 不意の立ちごけ等でも 人間さまの足回りやその他 重要部品を守ってくれるのは こちらの方がいいとも思えます。

ゴールドメダル..... アルミで出来ていてカッコイイですが 昔は 溶接での製品バラつきが多く モノによって取り付けが困難な物もあって イラってすることがありましたが 今回はそんな事もなく 問題なく装着できたので◎でした。


これで 不意の転倒からも身を守れて、ペダル類も守ってくれることを期待ですね。

プレスカブ エンジン載せ替え +α

続く ボアアップネタ 第二弾。
こちらはプレスカブ50で ガチハード仕事仕様として使用しているKん田さんのもの。
たまたまですが 昨年同時期に前記事内容と同じく タケガワ ボアアップキットを発注かけていた車両です。ただし 違いは 81ccライトボアアップ+ハイカム のセット。
約2年前に 走行 約14000km車を納車前からキジマの 75ccライトボアアップ仕様に改造申請して納車。そこから 昨年暮れまでに 約70000kmに到達する勢い(汗)。
エンジンオイルの消費も早くなってきたこともあり オーバーホール兼ねて次は タケガワのライトボアアップ+ハイカムセットを組んでみたいとのことになってましたが......



昨年11月辺りからエンジンから不穏な異音が出てきてまして エンジン修理するなら 走行距離少ないカブを一台買った方が良いと判断。そこから 本人希望は 同じ プレスカブが良いとのことでしたが 元々 プレスカブの程度いいものは少なかったのが昨今 本当になくなってきてまして、方向性としては ノーマルのスーパーカブ50を一台探して そのエンジンをドナーとして現在のプレスの車体に移植してしまおうという案に落ち着いたわけで......

そして先日 実走 約4000kmの2003年の車体を見つけてきたのは良かったのですが、このタイミングで ドナー先のプレス君のエンジンが本当に息絶えたという.......(涙)

ということで 先週は水曜日休みを返上して 4000kmエンジンにタケガワパーツ組み込み、そこから エンジン載せ替え。
いや~、実走 4000kmエンジンは流石内部はキレイ。
ピストンヘッドなんて 薄くカーボン付いているくらいでしたしね(写真一切撮ってませんが(笑))。

カムのプロファイルの違い。左がノーマル、右がタケガワ。

随分違います。
解る人にはわかる バルブ開き時間が随分と長くなりますよね。
所謂 ハイカムなので ある程度エンジン回転回して行った先で性能発揮する感じです。

あ、先のボアアップカブも今回のプレス(ドナーエンジン)も 「人生はガスケット剥がしだよ」は短時間で終わったので 作業工程的にはルンルンでした(笑)。


問題はここから エンジン載せ替え業務。
まずは プレスの発電機周りを移植。

メインハーネスのカプラ他の形状がスーパーカブとプレスとは違うので 手っ取り早く、プレス側のジェネレータ周りとフライホイールを移植しました。

プレスはクランクも普通のカブより重く造られてますが、フライホイールも随分違うのに 今回気が付きました。
左が プレス。右が スーパーカブ。



流石 プレス(新聞屋)使用を考え、低速の粘り重視な造りです。
だから ノーマルエンジンのプレスは 全然スピード出ませんよね。
エンジン回転上昇も鈍く 「頑張っているのに スピード乗らない」のは そういう仕様なのです(苦笑)。

またエンジンブリーザーの径も違い これ関連の配管他も 少し取り付けに工夫が必要でした。
これに関しては ドナーになるカブエンジンの方が倍くらい大きくなっていたので 回転上昇やエンブレ効果にも期待がもてます。
車体の年式で 3年の違いがあるのですが(プレスは2000年式)。それでなのか プレスとのクランクケース形状違いなのかは不明なのですが。メーカーも色々試しているはずなので どちらがどうのという根拠があるのでしょうが そういうの知りたいですね。

その他 4000km車のいいとこだけ移植していき突貫でやっつけましたよ。
残った車体で なにか造りたいところですが そもそもエンジンがないので(元プレスの終了エンジンは手を出したくないし......) しばらく放置ですな(苦笑)。
さて 新エンジン仕様となって 次はどこまで走れるか。

う~む、ハイカム導入している時点で 思ったより もたないような気がするかな(独り言)。
以上 注意して お仕事励んでください、Kん田さま!