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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

スーパーカブ50 ボアアップ

昨年から依頼されていた スーパーカブ50 ボアアップ。
常連様 T田(兄)さんの通勤& プチロングツーリング車の ノーマル車ですが 昨年 通勤途中で 警察の御用となり「もう 50ccで通勤したくない!!」って泣いてお店に駆け込んできて(泣いてませんが(笑))  「ぼああっぷしたい!」ということで 合法改造申請にて 黄色ナンバーにしてしまおう作戦です。ま、以前から 度々 伊東二輪では定番メニューでやっておりますが。

今回は少し違うのが 使用するキット。
今回使用するのは スペシャルパーツ武川の 81ccライトボアアップキット。

今までは キタコのリーズナブル 75ccライトボアアップキットを使用しておりました。キット約1万円で購入できてノーマルキャブ、ノーマルマフラーで行けるしエンジン圧縮も上がらないので レギュラーガソリンで行けるし エンジンにも優しいのは立証されていたので。
キタコのライトボアアップを入れたお客さんの車両でも基本的カブの耐久性は落ちない模様でしたので(ちゃんとしたオイル管理と走行管理は必須ですが)。

が、しかし 昨年一時 tetsuが所有していたリトルカブ改がやはりライトボアアップされた仕様だったのですが これに装着されていたのが タケガワの81ccライトボアアップキット。
これがなかなかトルクフルに走ってくれまして キタコの回転させて走るのとはまた逆な感じで これはこれで有りな仕様だったのですね。そこで こちらの仕様にも興味が沸きまして(笑)。
値段差が 約2000円ほど高くなりますが それはタケガワブランド分 目をつむってもいいでしょう(笑)。 特にカブ系パーツに関しては間違いないメーカーですのでね。

キタコと同じなのは ノーマルヘッド、ノーマルキャブ、ノーマルマフラー対応なところ。
しかし キタコに比べて 6ccアップだけではなく 大きな違いは 燃料はハイオク指定になる事。
現在 ガソリン価格は高いので これは嬉しいか嬉しくないかは微妙なところですが 燃費がいいカブなのでいいでしょう(笑)。 
それだけ 圧縮比も上げて尚 力強くなるってもので。
そのせいか プラグも 純正熱価の6番に対して 8番指定になりますしね。

ということでT田さんも 81ccキットに目がキラリとなって(笑)発注したはいいが コロナ影響で部品が大幅に来ないっていうことに....待つこと 約3か月 やっと入荷しましたよ。

外したピストン、シリンダー。

当該車両 約4万キロ走行で 既にオイル消費は早くなっておりました。原因は大抵がそうですが、オイルリングの固着によりオイル上がりするようになりそれで燃焼していってしまうこと。
その影響で 一時 オイルレベルゲージ下端ほどまで減って走行していたことが....(汗汗)。
そういう当該車両のピストンも一部 焼き付き寸前状態でしたね。
このまま もう1万キロも走ったら 縦傷ガリガリに入って終了していたでしょう(汗)。
ある意味 いいタイミングでの改造だったかと。
シリンダー周りOH兼ねてなのでね。ピストン新品、シリンダー新品になりますから。

ノーマルとタケガワのシリンダー比べ。

ボアの大きさだけならず、シリンダーの空冷フィンの大きさ、形状も随分違うのが分かります。
見た目 子供と大人ほど違うみたい(笑)。
流石 タケガワさん。 カブ系パーツのパイオニアなメーカーです。

クオリティもいいのが組んでいていいですね。

それにしても、キタコもタケガワも ピストン、シリンダー 他ガスケット類まで入れて 1万円そこそこでって安いですよ。
自分で造ろうとしたら 当たり前ですが2万円でもできませんから(笑)。

あ、因みに tetsuは昔から カブマニアではないので カブを所有したこともないし 改造にもハマったことはありません。
でも 元々 ビジネス車のスーパーカブなのに ホビーな方面でこんなに愛されていることがこの社外パーツ群のおかげでしょう。
カブ系の社外カスタムパーツも沢山あり エンジン自体のパワーアップもそれこそ かなりの無限の組み合わせで向上できるところなのが マニアの皆さん ハマるところでしょうか。

「最初からより大排気量な車体に乗ればいいじゃん!」って言ってはダメですよ(笑)。
もっと深い改造は沢山あるようで それこそマニアの方々の検証力には脱帽する世界です。

今回のはカワイイ改造です。
これで合法 90ccナンバーへ変更完了。
ナラシを十分やって 暖かくなったらまたツーリングにも使ってください。
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スーパーカブC125 駆動系交換

3年前に新車で納めた ホンダ スーパーカブ C125さん。約 18000km走りの駆動系 一新依頼です。伊東二輪の修理入庫車では 大分 新型車両ですね(笑)。

チェーンが 最近 バタバタ、カチャカチャとなることがあると。調整しても 比較的すぐに調整が必要。
新車純正チェーンは 420サイズのノンシールチェーンですので 逆にこの距離もっただけ エライとも言えるのですが。この部分に関しては かなりオーナーの走り方によるところもありますがね。
チェーンのもちしかり、スプロケットも 以前の当ブログで何回か見受ける「手裏剣スプロケット」とは程遠いくらい 優等生に減っておりました。
やはりオーナー様が優しい走りなのがうかがえます。


まだ使えるって言えば使えなくもないですが 使用距離的な事と どちらにしろ折角チェーン新品に対しての事も踏まえて フロントスプロケット、リヤスプロケット共 新品交換しました。

チェーンは RKの420MRUに換装。耐久性が断然違います。費用対効果も納得できますよ。
無事 全交換して お仕事車両として引き続き活躍してください。

アドレス110 諸々修理&整備

他お客様からのご紹介の初見 アドレス110さん。新車からワンオーナーの 23000km走行車。
昨年 自身で転んでしまった際に ライト周りの破損を 他のバイク屋さんで仮留め処理にてしてもらった際に 転倒による他の部分へのダメージもあるし 距離的にも車体全体の消耗もあるので 修理より買い換えを勧められたとのこと。しかし どこがどのようにダメなのかご本人も その時の説明では理解できなかったらしく その辺も含めて もう少し詳しく説明して欲しい旨の事でのご依頼でした。
原付歴は長いようでしたが 今までは ほぼほぼバイク屋さん任せでの修理だったようで 今までの修理経歴や整備記録も今一 ご本人は把握していないとのこと。(というか説明がなかったらしい 汗)

とはいえ tetsuも初見な車両なので 実際、現車の状態次第ともなるのですが。

で、実際 現車を乗ってきてもらいましたら...... 確かにヘッドライト周りは一部テープで止められている状態でしたが 聞いていたほど 他の部分はおかしくないのでは? という印象。

転倒での ダメージもライト周りだけで ハンドルやフォーク周りには全く影響ないと見れました。
tetsuそのままちょこっと試走してみましたが 予想通り いたってまともな車体でした。
エンジンも気になる異音や走行支障も感じられなかったし。
しいて言えば フロントタイヤが偏摩耗していてハンドルが少しとられるのと リヤタイヤもスリップマークが出ているので 少し走りづらいというのはありましたが それ以外にはこれと言って問題もなく......
正直 「これ このまま修理した方が全然いいと思いますが」というtetsu意見でした。
勿論 ご本人が買い換えたいって言うのらそれはそれでいいですが ワンオーナーで定期的に常識距離内でのオイル交換はしているお話だったことからしても 現在23000km、ここで駆動系周りを一新しておけば とりあえず もう2万キロオーバーは乗れますからね(不慮の故障は除いて)。

オーナー様の走りが優しいようで 駆動系も優秀な状態でしたね。
3万キロくらいまで使えそうな走り方ですね。



そもそも タイヤ等の消耗部品を含めて ライト周り、駆動系 交換しても 中古の程度いい アドレス110は買えませんからね。

ということで ライト周り修理&前後タイヤ交換&駆動系交換ということで 無事 まだ継続して乗っていけますね。

今年の冬はバッテリー交換が多し

昨年末 ラスト一週間から昨日までで バッテリー交換となり処分される廃バッテリー達。


ラスト一週間前の12月全体を見ても 例年より多数のバッテリー交換をしましたね.....
大体 バッテリーがダメになるタイミングは 暑い時期か寒い時期になります。
どちらの環境も バッテリーには酷となるからでしょうね。
夏場は 温度上昇でバッテリーがパンクしてしまう感じの物の方が多い感じですが冬は 経年使用で弱ってきたバッテリーに寒さが追い打ちをかけて終わらせる感じが多いものです。

今回も初見のお客様もいましたが 伊東二輪にて過去に販売した車両の物が寿命が来ての交換が大多数でした。(原付等は販売時に基本的に 新品バッテリー搭載にて納車しているので)
使用頻度やバッテリーの状態にもよりますが およそ3年~4年使用した方が多いです。
中には 5年以上使用できていたものもありますが ここまでくると 当たりというより 惰性で使用できていただけと分析します。
現在のオートバイ用バッテリーは全般的にメーカーが言うには 約2~3年の寿命と考えているようです。
特にあまり乗る頻度が少ない方で 昨今の電脳インジェクション車両の方はバッテリー管理が特に大事ですので 寿命が来る前でも 定年(約3年ほど)を周期に 新品バッテリーに交換しておくことをおススメします。
勿論 旧 ドカのような 「バッテリー命」のような車両も要注意ですよ!

越年車両の修理=V125

昨年 年末最終営業日にレッカー搬送されてきました 常連さまV125さんのベルト切れ修理。

最終日に投稿しました通り、ドライブ側のプーリーボス部の摩耗により回転偏心が多大になりベルトが切れた模様でしたが ドリブン側も問題ありで 駆動系オール交換となりました。



まぁ 当該車両 走行距離 68000キロでしたので 駆動系オール交換は遅かれ通る道でしたので いたし方なしです。逆に ドライブ側もドリブン側もプーリーがこの距離まで持った方ですが。
それにしても ウェイトローラが一部粉砕しておりましたので 少なからず 走行時に車体に異変(異音等)あったはずですが オーナー様は気が付かなかったよう......

ドリブン側はムーバブル部の作動を決めている 3つあるピンローラ部が入る穴が全て 楕円摩耗してます。スクーターの場合 距離走って来ると 構造上こうなってしまいますのでしょうがないです。勿論 激しい走りの人ほど 摩耗も速いです。
左が新品、右が取り外し分解もの。




取り外し物のピン受け部、楕円に偏摩耗しております。




こちら新品。いわずもがな、キレイですね(笑)。



またこのピン部分を外側から納めているケースにも一部クラックが入っておりました。



大抵はこの部分にクラックが入って 3つのピンが作動不良になり 走行中 変速不良になるケースが多走行してきた車両で気が付くものなのですがね。

ついでにこの機会なのでクラッチも新品に。

摩耗限度まではいってませんが それでも新品に比べ 約半分ほどは減ってます。
このタイミングで交換しておかないと 今度はクラッチ使用し過ぎて不都合な事が起こりますので。それにこのタイミングで交換しておけばまた+約7万キロは交換せずに走れるので。

ドリブン側オール新品を組み込んだ図。


そしてドライブ側、ベルト、ドリブン側とオール新品で車体組み込み。

新年初仕事にて 組み上がり 新年早々にオーナー様引き取りにて納車となりました。