忍者ブログ
あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

忘れた頃来る バーストタイヤ交換

定期的注意喚起となる案件。

先日タイヤ交換依頼でご来店のスクーター。
お電話ではパンクしたとのことで最初から交換依頼でしたが 実物見たらビックリ!


バーストでしたよ(汗)。

写真のように カーカスが多々見える状態でした(汗汗)。
しかしお客様は 前日まで普通に通勤で乗っていて家まで帰宅。
翌日 出社しようと乗り始めたら リヤタイヤの異変に気が付いたそうで......

いやはや恐ろしい....

走行中 スピード乗った状態でバーストしますとリヤタイヤでも最悪操作不能になり転倒しかねないです。
いつも言いますが タイヤの減りも要注意ですよ。
減りすぎて乗っていると 整備不良ともなりますので!
PR

ハイパーモタード1100S 納車

DUCATI ハイパーモタード1100S 納車整備の図。


最近セロー250で伊東二輪ご利用いただいている お客様 岩Mさんからの車両増車でのご依頼で ドカのハイパーモタード1100Sか ハイパーモタード796 どちらかの二択でのご依頼でした。


tetsu的には 岩Mさんの走りや性格を分析して 1100S推しでしたが 結果 1100Sが見つかって良かったです。

車両状態は結構キレイで前オーナーの保管、整備状態も良さげな車両で 岩Mさんも喜んでおられました。
前後のタイヤが9分山残っていましたが 2018年製の ピレリ ロッソ2だったのもあり 新品交換推奨。更に 走りを楽しみたい傾向な方なので 現代ハイグリップ傾向のタイヤをチョイス。
丁度 今月キャンペーンで若干安かったのもある ミシュラン パワーGP2に。

今年出た 新作ですね。一つ前のモデルをtetsuはじめ 数人ウチのお客様達履いてますが 既に 初代で不満ない出来栄えだったので 新作はどうなのかも気になるところですがまぁ 間違いはないでしょうから。


少し前に当ブログで触れた『DLCコーティング』されたフロントフォーク。


ハイパーは初期モデルのみ空冷でセンターアップマフラーってところがtetsu個人的には好きですね。
センターアップなので やはりリヤビューの写真は迫力あってカッコいいですよね~(個人的ですが(笑))。

新品タイヤで更に精悍です。

楽しく乗れるといいですね!

こんなとこにもDLCコーテイング

先日 駆動系一新修理にてお預かりした スズキのアドレス110(4スト)で作業中に感心したこと。

ドライブ側のプーリーボス(カラー)。


写真のシャフト中心の黒いカラーが プーリーボス(写真は新品組み込んだところ)。
見ての通り 分ると思いますが 表面が黒っぽいですね。
これ 『DLC』コーティングかかっていますね。

アドレス110の前モデルとなるアドレスV125などは この部分は通例の硬質メッキ処理でしたが とうとうスクーターのこんな部分の部品にも DLCコーティングがなされるようになったことはある意味スゴイと思います。

DLCとは『Diamond-Like Carbon』の略で 金属の表面処理の事。
簡単に言うと 従来にない低摩耗係数の表面にすることができる技術だそう。
バイクで見た目でそれが施されているのが分るのは スズキのGSX-R1000の一部の年式やドカの1198やハイパーモタード1100辺りの オーリンズではない仕様のフロントサスのインナーチューブ摺動部が黒いのがこの金属表面処理が施されているものです。
それまで主流だった チタンコーティングより摩擦係数的にも耐久力も数段優れていると言われておりました。

今回バラしたアドレス110のボスも約5万キロ使用ですがほぼ表面が剥がれたような形跡がないのはやはりDLCのおかげでしょう。


左が新品、右が5万キロ使用のもの。
従来の硬質メッキだと5万キロも使用していると摺動部分に薄い焼け跡や傷が多くつくのが大抵なので やはり優秀な状態と言えるでしょう。

ドカでもカブでも 壊れますよ

写真は 左が先日 過充電方向で壊れた ドカの1198のレギュレータ。
右は 先日 同じく 過充電方向で壊れた お客さんのホンダ スーパーカブ90のレギュレータ。

大きさが分るように ボールペンで比較しております。

大きさ違うのは単純に排気量違いよりも発電量からの制御度合違いですが やっていることは同じです。
いやカブは少し違いますが(AC・DC制御しているので)ここでは説明を省きます。

よく昔からドカのレギュレータ(というか外車は)壊れやすい ということが聞かれますが  tetsuにしてみれば 国産も普通に壊れますよ。
なにを根拠に 外車が壊れやすいと言っているのかが不明です。

そもそも特にドカは 『走ってナンボ』な造りなのに 都内の信号ゴーストップを走ったり、30度越えの日でも平気で渋滞にハマりに行ったりと行った事を想定しておりませんので。
そういった使い方が多いほど 特に古い車体のレギュレータ等は壊れるのは当たり前なんです。
装丁範囲外でしょうから。
最近でこそ 冷却フィンがついていないレギュレータも存在しますが 上記写真の物はその装着されているフィンで熱を逃がすこと前提です。
特にドカに装着されているもののような大型車に装着されているのはある程度走行風で冷却すること考えてますね。
勿論 工業製品なので 外車でも国産でも 不慮的に壊れます(今回のカブ90なんてそんなものでしょう)。
でも 大方 その車体に沿っていない使い方で壊れるのが多いと昔からtetsuは感じます。

まぁ しいて言えば ドカのSBK系のレギュレータの搭載位置には無理もありますがね(苦笑)。

因みに 写真のドカのレギュレータは メイドインジャパンの コクサン(会社名です)製です。
国産車だとスズキなんかが昔からコクサン製使ってます。
90年代の900SSなんかは イタリア物でしたが それも伊東二輪のお客様達の車両、tetsuが対策施した車両では 9割がたは壊れず 当時の純正レギュレータのまま壊れず乗れているものが多いのが現状です。

これ考えると 『壊れます』が『壊れやすい』とはちょっと違うと思うのですがね。

国産車は やはり日本国土の季節、走行環境をある程度顧慮している上に 『ザ・日本人』が日本人のために設計しているでしょうから ある程度なフレキシブルな環境下での使用を前提に設計しているでしょうか 色々な面で『壊れない』という印象はあるでしょうね。
でも 例えば 国産SSなんかはやはり『走れ』が前提ですので 都内通勤スペシャルでSSを使っていたお客様は 6万キロで二回 ステータコイル(発電機)とレギュレータが逝きましたからね。目的使用環境が違うことで壊れる典型的な例です。

というような事も念頭に入れて 世の中の情報も精査する必要が他のことでも多々あると 最近 感じますね。皆さまも そういうのに惑わされないようにです。

Dio クラッチ破損

伊東二輪入るマンション住人さんの Dioさんの不調相談。

突然 エンジン停止での車体の押し引きが重いとのこと。特に後ろに押すのがという案件。

診て見ますと センタースタンド上げた状態での前方方向にはなんとか回るのですが 後輪を後方に回す方向が 既に かなり重いのでこの時点でなにかおかしいですね。
ブレーキは考えづらいですが 昔他の車両で ブレーキシューがベースから剥がれてしまっていたのがこんな感じになったものもありましたが 今回は 多分 クラッチ不良かと。

よくあるケースとしては、 3個あるスプリングの内の一個が折れたのではと想像していましたが ベルトカバー開けてクラッチ確認したところ 要は同じことでしたが レアな方での壊れ方でした。

写真で見ると3個あるクラッチのうち一個だけ浮いています。


一見クラッチスプリングが折れたのと同じようですが違います。

外したクラッチ裏部です。

スプリングがひっかかる部分が折れてしまってました。

クラッチ自体の摩耗剤部分がほぼ無くなっているくらい使用された物でしたので 単純に寿命とも言えてましたが.....

こちらは新品。


tetsuバイク屋人生でもこういうのは レアケースですね。
どちらにしろ経年使用での金属疲労破損ということです。

新品クラッチ周りに交換して完了でした。