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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

900SS ブレーキマスター交換

お客様の 93年型 900SSさん。数か月前に一度 エアが噛み込む症状にて エア抜きをしておりました。しばらくは問題なかったようですが、先日 また同じような兆候になってきたと。
お預かりして見て診ても 特にマスターのピストンやキャリパーシール、他 配管に問題はなさそうです。

思いだしたのは 昨年 納車後に 右に一度立ちごけしております.....カウルに少し損傷と ブレーキレバーが曲がったくらいでした。レバーも使用に支障がきたすほどではなかったので特に交換もしませんでしたが おそらく これがエア噛み込みとなる発端の原因かと。以前 他のお客様で M1000にて立ちゴケしてしまった方は かなりの勢いで倒れたからか、倒れた衝撃でブレーキレバーが中に押し込まれた勢いでピストンシールが抜けてしまった事がありましたので。

という事で Assy交換いたします。当該車両は既に 2000年以降のタイプの純正 別体マスターに換装されておりましたが、同じ 純正はお高いので(汗くらい) 同 ブレンボのOCS製品 か国産のニッシンのマスター交換推奨にしました。
ブレンボのOCS製品は 当時の SL等に装着されていたものですので 見栄えも見劣りせず 値段もお手頃なのでいいと思いますし。


在庫次第となっておりましたが、結局 ブレンボの方で無事交換完了しました。

Kぼさん、また元気に走り回ってください。あ、引き取り当日の 「鳥弁当」ご馳走様でした。美味しくいただきました!ありがとうございました!!
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999メーター不良??

ちょっと前の 久しぶりに悩まされた案件でしたが 現在は全治したようで スッキリです。
常連様 yuzaさんのドカの999が数か月前から謎の症状に悩まされ それがどんどんと進行していったパターンでした。今一 初期始動が悪いところから始まり、そのうち メーター内の電圧表示に異常.....更にその一週間後には突然 セルが回らなくなる...... しかしジャンプでエンジンかかる.....がしかし 更に エンジンワーニングランプが点滅する(怖) という状態になり 結果 深い部分まで診ることになりました。



↑ 異常時のメーターですが、右下の VBATTというところが車体の電圧状況表示です。完調な999ですと アイドリング時でも 14V以上表示されるのですが 写真の通り 12.7V。更に エンジン回転上げると 11.9V以下まで変化していったりと  一見 発電側か 充電制御関連に問題ありそうだと思われます。しかし エンジン稼働時のバッテリー部分で電圧変動を見ると 14.1~14.2Vと全く問題ない優秀な制御をしていたのですよ。こうなると 簡単な部分では 一見 バッテリーやレギュレーター等っぽいのでしたが そんな簡単な部分でもなく。更にメーター異常やECU絡み??と思われがちですが、色々 バッテリー周りやレギュレーターをチェックしますが メーター表示が元に戻る事もありましたが また元に戻したりすると 異常な表示のままでした......そうこうしているうちに、バッテリーケースをもとに戻す行為にかなり関連性があるのを発見したので 電気関係が絡んでいるのは確かです...... エラーコードも出てませんので どこか配線周りにあるのか。999の配線図とにらめっこしながら 要所要所のポイントでの電圧変動を見て行きますが やはりメーター内に入り込む関連のどっかの配線が問題なのか。結果左側のバッテリーケースを全部外して その裏側にある 配線類をチェックすることに......

↓ 999のバッテリーケース外してバラしている最中の写真ですが、上がバラス前、下が バラバラの図.......なにがなんだか分かりませんよね(汗)



999はかなりの電装品がここいらにあります。色々見ていき どうも配線に問題はなさそう.....と言いつつ 999のこの周辺の配管は写真のように過酷な部分(エンジン真横でバッテリーとの間に押し込まれていて かなり熱を持ちます)なので 熱による配線抵抗や断線説も捨てられませんでした。一部気になる部分もあり その部分を一度バラシて 再度組み立てて 仮付け状態に戻して エンジン始動すると メーター表示他全て元に戻りました!車体電圧表示も 14.1~14.2V制御表示で 他に検証用で取り付けた電圧計とほぼシンクロしています。それ以降(4月半ば~) 本人実走検証もしてもらい、今月初めに車検に来るまで 始動からメーター表示まで絶好調を維持していたので メーター不良等ではなかったという事で良かったです。車検も問題なく終わりましたので 梅雨の合間に乗れるといいですね。

RG125Γ 点火不良


これは最近珍しい、スズキ RG125Γさん。古い方でなくて 90年代の方ですね(笑)。伊東二輪 古くからの常連さん達はみな 今のブログネタ見て数人は「お~!」って声をあげていることでしょう(笑)。当時先にありきの オフ車のTS125、200ベースでガンマも 125cc、200ccとありました。しかも 「セル付き!」。現代の方々には今一分からないでしょうが、その昔の 2ストは基本的にキック始動車が普通で 2スト絶滅に近づく 最後期に 数種 セルを積んだ車両が一般ラインナップしてました。他では ヤマハの ランツァ230、スズキの RGV250Γ 最終型 とかですね。
ガンマ125も200も絶対個体が少ないのとエンジンの耐久性も高くないことから なかなかこういった完成体で走れている車両は少ないのでは..... 何気に 時代のバイクで嬉しくもなるのは tetsuの年齢の性ですか(笑)。
近所のお客様で初めてでしたが 所有して5年ほど乗っておられると。昨年から 半年ほど放置して 久しぶりにエンジン始動しようとしたら始めだけ 初爆があったのみでその後 一向に始動できないとのことで検証依頼にて入庫。
正直、この年式のこういった車種になりますと ワンオーナーでない限り どういった経緯の車両かも判断つきませんので(車両が実働の時もtetsuは観てませんので) 考えられる事は多岐に渡ります。
ご本人が一応 キャブレターはバラしたとは言っておりましたが、その部分も疑いつつも まずは点火しているかと、燃料がちゃんと来ているかです。
左カウル外して プラグを外してみると 新品のプラグがガソリンで濡れてはいますね~。一応 キャブレターのドレンを開けてみたら ちゃんと燃料は流れてきます。キャブレターに問題がなければここまでは暫定 大丈夫では。
次に プラグの点火しているかですが。ハイ、ここでほぼ 不始動原因は確定でした。
プラグが点火できてません。何度 セル(この頃のガンマはセル標準です)回しても変化なしです。


その原因を探求しましたところ、ほぼ エンジンコントロールユニットがダメそうですね(泣)。
スズキに問い合わせしたところ 新品の入手は不可能。既に廃盤でした.....流石のスズキさんでもこれな無いか~.....残念.......
お客様に状況説明の上 中古部品としては当方では入手できないので 今後の修理方針はご自身の判断にてということで一度お引き取り願いました。



後日、中古のECUを入手したということで再度検証依頼。元のECUは修理できるところに依頼したところ 内部基盤が焼損していたという検証結果だったそうで修理不能と.......
中古のECUも出たとこ勝負ですからね。しかも 点火はできても 排気バルブ動きませんって言うパターンもありますし.....今年始めのVガンマさんの 排気バルブユニットのように 3連チャンでダメでなければいいですが......この点は 中古に頼らざろえないので致し方ないですが。
チャカチャカとユニットを交換して空プラグにて点火を確認します。セルを回すと しっかりとした火花が持続してプラグに飛んでおりました。これでエンジン始動できるでしょう。プラグ戻して 表に出し、セルにて一発始動!



何度か始動を試みていた時の 残留混合気がエンジン内部~チャンバー内に溜まっていたせいか 2スト特有の「煙幕状態」となりつつ しばらく暖気。この時 一緒に依頼されていた 排気バルブの作動状況も確認、現状 反応よく動いておりました。更についでに 充電系も診ておきましたが こちらも◎な制御でOKです。ただ それよりも少し気になるエンジン音がしており できれば一度 腰上だけでも開けてOHできれば尚 延命はできるのですが...... この点もオーナー様には伝えました。ご本人はなんとかまだ乗りたいようでしたので部品さえ新品で揃えられればいいのですがね。ひとまず 動くようになりオーナー様も喜んで乗って帰られました。この時代は色々な種類のバイクにメーカーがチャレンジできる時代でしたので やはりバイク業界としては良かった時代なのでしょうね..... この先のバイクは色々な物が付きすぎて(特に電脳関連).....本来のスタイルのバイクでなくなっていってしまいそうですね(苦笑) これも tetsuオジサン化だな(笑) いや....リアルにそうでしたね(爆)失礼......

タイヤday

たまにある 一日タイヤday!!(今まで 大型~原付まで入れて 一日 5台のタイヤ交換が最高です)ほどではありませんが タイヤ関連が多かったですね。

①常連さま通勤Todayさん。フロントタイヤの段付き偏摩耗にて交換要請。まぁ。こうなったら走行抵抗も大きく 気持ちよく走れませんしタイヤ自体も硬化しているので勿論交換ですね。



②新聞屋さんギア。これは使い過ぎですな.....カーカス一歩手前な薄皮が既に剥離してますので.....これでもパンクしないのは運ですので.....したらバーストです。



③通りすがりのリード125さん、パンク修理です。これは運悪かったですね。まだ交換して間もないタイヤっぽいですが、見事に 5cmほどの釘が刺さってました(汗)。運よく裂けたり、サイドウォールまで貫通してなかったので通常修理にて直りましたので良かったですが。



と三者三様の使用過程でのタイヤ修理でした。

ヘッドライト点灯不良原因


ホンダ Todayさん、ヘッドライト点灯不良にて入庫。当初 一番の高確率の ヘッドライト球切れの疑いでしたがやはりその通り テスター導通で ロービーム側が切れております。で、球交換して点灯チェックすると ロービームは点きますが ハイビームが点きません!???
新品の球不良? と取り外して テスターで導通見ても どちらも正常...... 取り外す時に見る ソケット側の端子溶けもなかったので ???? とよく見たら 原因発見!


ハイビーム側(ホンダは青色配線がハイ側)の配線がソケットの根元より切れてしまってました。
経年振動等による劣化切れですね。こういう事もあることを想定して ライトソケットは ある程度汎用に使える スズキの物の新品を在庫で持っていてそれが同形状でしたので ギボシ端子部だけ造り直して 装着。無事に両方点灯して修理完了でした。