RG125Γ 点火不良
これは最近珍しい、スズキ RG125Γさん。古い方でなくて 90年代の方ですね(笑)。伊東二輪 古くからの常連さん達はみな 今のブログネタ見て数人は「お~!」って声をあげていることでしょう(笑)。当時先にありきの オフ車のTS125、200ベースでガンマも 125cc、200ccとありました。しかも 「セル付き!」。現代の方々には今一分からないでしょうが、その昔の 2ストは基本的にキック始動車が普通で 2スト絶滅に近づく 最後期に 数種 セルを積んだ車両が一般ラインナップしてました。他では ヤマハの ランツァ230、スズキの RGV250Γ 最終型 とかですね。
ガンマ125も200も絶対個体が少ないのとエンジンの耐久性も高くないことから なかなかこういった完成体で走れている車両は少ないのでは..... 何気に 時代のバイクで嬉しくもなるのは tetsuの年齢の性ですか(笑)。
近所のお客様で初めてでしたが 所有して5年ほど乗っておられると。昨年から 半年ほど放置して 久しぶりにエンジン始動しようとしたら始めだけ 初爆があったのみでその後 一向に始動できないとのことで検証依頼にて入庫。
正直、この年式のこういった車種になりますと ワンオーナーでない限り どういった経緯の車両かも判断つきませんので(車両が実働の時もtetsuは観てませんので) 考えられる事は多岐に渡ります。
ご本人が一応 キャブレターはバラしたとは言っておりましたが、その部分も疑いつつも まずは点火しているかと、燃料がちゃんと来ているかです。
左カウル外して プラグを外してみると 新品のプラグがガソリンで濡れてはいますね~。一応 キャブレターのドレンを開けてみたら ちゃんと燃料は流れてきます。キャブレターに問題がなければここまでは暫定 大丈夫では。
次に プラグの点火しているかですが。ハイ、ここでほぼ 不始動原因は確定でした。
プラグが点火できてません。何度 セル(この頃のガンマはセル標準です)回しても変化なしです。
その原因を探求しましたところ、ほぼ エンジンコントロールユニットがダメそうですね(泣)。
スズキに問い合わせしたところ 新品の入手は不可能。既に廃盤でした.....流石のスズキさんでもこれな無いか~.....残念.......
お客様に状況説明の上 中古部品としては当方では入手できないので 今後の修理方針はご自身の判断にてということで一度お引き取り願いました。
後日、中古のECUを入手したということで再度検証依頼。元のECUは修理できるところに依頼したところ 内部基盤が焼損していたという検証結果だったそうで修理不能と.......
中古のECUも出たとこ勝負ですからね。しかも 点火はできても 排気バルブ動きませんって言うパターンもありますし.....今年始めのVガンマさんの 排気バルブユニットのように 3連チャンでダメでなければいいですが......この点は 中古に頼らざろえないので致し方ないですが。
チャカチャカとユニットを交換して空プラグにて点火を確認します。セルを回すと しっかりとした火花が持続してプラグに飛んでおりました。これでエンジン始動できるでしょう。プラグ戻して 表に出し、セルにて一発始動!
何度か始動を試みていた時の 残留混合気がエンジン内部~チャンバー内に溜まっていたせいか 2スト特有の「煙幕状態」となりつつ しばらく暖気。この時 一緒に依頼されていた 排気バルブの作動状況も確認、現状 反応よく動いておりました。更についでに 充電系も診ておきましたが こちらも◎な制御でOKです。ただ それよりも少し気になるエンジン音がしており できれば一度 腰上だけでも開けてOHできれば尚 延命はできるのですが...... この点もオーナー様には伝えました。ご本人はなんとかまだ乗りたいようでしたので部品さえ新品で揃えられればいいのですがね。ひとまず 動くようになりオーナー様も喜んで乗って帰られました。この時代は色々な種類のバイクにメーカーがチャレンジできる時代でしたので やはりバイク業界としては良かった時代なのでしょうね..... この先のバイクは色々な物が付きすぎて(特に電脳関連).....本来のスタイルのバイクでなくなっていってしまいそうですね(苦笑) これも tetsuオジサン化だな(笑) いや....リアルにそうでしたね(爆)失礼......
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