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第36回 8時間パワーエンデューロ 後編

お待たせしました 8耐決戦の日曜日の朝です。

前日の雨は 朝方まで降っていたようですが 天気は回復傾向の様子。朝6時に会場に着いた時には 青空が覗いてまして 一昨年の時よりは コンディションが良くなりそうです。
一昨年は レース中盤まで雨が降ったり止んだりでしたので コース途中も結構なマディコンディションでしたので。

レース前のハスク FE250二台。


ゼッケン8号車は 2016年式。ゼッケン 52号車は 2019年式。
まだ走行前なので キレイです。2台共 トラブルなく走りきってくれる事を願うばかりです。

まだまったりの今回のメンバー一式


朝のコースマーシャル試走での報告では 駐車場の泥泥度合いに比べて コース内は それほど悪コンディションでもないようで ほぼカットなしの予定通りのコースレイアウトでレース進行になるとの事。
とは言いながら エンデューロレース、しかも8時間も走るので 前半難所でもないところが中盤辺りから難所化するのは予想つきます。そういった箇所でいかにハマらないかがレース結果に大いに影響するのですが こればかしは他の走行車両の動向にもかかってきますので ほぼ出たとこ勝負なんです。ただ 色々な経験値が多いほど こういった状況でも回避能力が高くなることもあります。
tetsu以外の二人はハードエンデューロ経験を武器に 進んでくれることでしょう。
問題は 私tetsu自身です(苦笑)。今年の練習量もあまり多くとれてなく、特に難所処理能力の経験値は高いわけではないので なんとか「全集中」をこころがけて 生粋のレーシングスピリッツで乗り切る作戦で参ります(笑)。なんとか2人の足を引っ張らないようにするだけです。
2年前に打ち立てた目標、3人で 「10位以内」を目標にスタート位置へバイクを持っていきます。
スタートライダーはやはり エースライダーのK主任。二番手を 堅い走りのSinくん。三番手をtetsuというオーダーにしました。このオーダーは結果的にも正解だったと思います。
ゼッケン52番車は スタートライダー S部長。二番手をヨシケンくん。三番手を渡くんというオーダー。こちらは心配するなら S部長と渡くんがヨシケンくんのFE250での事前練習がほぼ出来てないので ぶっつけ本番的に乗るところだけでしょうか。ま、渡くんは日頃 KTM250EXC-Fで基本 同型エンジンなのでそれほど問題ではないかと。唯一 部長が日頃 ベータRR2T200の2スト使いなので その順応性だけがカギかと。ま、tetsu個人的に言うと 2スト乗れる人は4ストは問題なく乗れるはずですがね。逆はやはり2ストの感触が合うか合わないかで結構 違ってきますから。


ゼッケン順なのでほぼ一コーナー側に車体を並べます。
150台なので 最後尾は 反対側の駐車場裏手の移動路までに及びます。
それにしてもいい天気になりました!!



スタートしやすいようにサイドスタンドは格納して車体をtetsuが抑えてのスタート。

スタートしてすぐに 「大阪」と呼ばれる 長い急坂を登って行きます。
3年前に初めて 部長・K主任・渡くん組でCRM250で参戦した時は レース中盤でこの大阪がコンディション悪化で登れなくなる車両続出で結果カットになったところです。
今回はその時よりはコンディションが良さそうなので 転倒渋滞等なければ問題なく使用でしょう。

午前8時にレーススタートです。
スタート合図は 主催者競技監督の 小林さんの打ち上げ花火が号令となります。
そして 号令スタート!







主任の初動も早く 乗車してエンジンスタート!
一番手で 大坂に向かっていきました!! 
「北川選手 見事なホーーーールショーーーーーーット!!」と実況を入れたいくらい気持ちよかったです!!

対して52号車は 部長がFEのエンジン始動に手間取って かなりのロースタートになったと後で言ってました。

ま、それでもまだ8時間 ここでの順位はそれほど問題にはなりません。

さて 最初の一周を何分くらいで戻って来るかが 後の一周のペース配分の指標になります。
12分越えた辺りからトップが戻って参りました。そして 順位的に覚えてませんが およそ15番手近辺で 主任が帰ってきました。主任のタイムは 約14分でした。
そして第二ライダーの Sinくんに交代。

8号車は スタート後だけは 1周交代とし その後は 基本的に各自2周での交代という作戦にしてました。tetsu達はこの後も 途中ガス給油も含め クイックピットで交代していきました。
その後 25分くらいで 52号車も戻ってきて ヨシケンくんに交代。
52号車も最初は一周交代だったようで その後はピットに戻ってでの交代をしていきました。
 ゼッケン8号車は  約16分でSinくんが戻って来てtetsuに交代。

コースも覚える意味でも 「そこそこペース」で、でも 「全集中」して走らないと何処でしでかしてしまうか解らないので上手くバランスとるのが大切です。
それと スタート後 しばらくは身体の動きも悪いのでそれにも注意です。
コースは一昨年走った時より 要所が同じレイアウトだったりもありましたが基本的には一周では覚えきらない感じでした。ただ 難所は基本的にない様相でした(しかし その後 一部 難所化するところが出現しますが.....)。tetsuは一周目に一度 右に軽度に転倒した以外は問題なく走破してきました。
一周約 17分でtetsu戻って来まして主任に交代。この時にフロントサスのセッティングを変更。
主任も最初の走行でフロントの硬さを感じたらしいけど、Sinくんが戻って来た際に 主任にキレ気味に「サス硬すぎ!!こんなの乗れないよ!!!」と 文句言ったそうで(苦笑)。
今回のゼッケン8号車のフロントサスは レース前にほぼぶっつけで K主任のKTM XC-WのXprorerサスを移植しての初レースで セッティングも河原で3人で仕様を確認した程度でしたので 実際のお山コースでの走行はこのレースが初めてだったというのが この辺の不満になったかと。
しかし 即席セット変更が当たり 以降問題なく乗れてました。
そして予定通り2周交代にして 約30分越えて戻ってきまして Sinくんに交代。
このときに今度は 主任がフロントの曲がり(正確には捻れ)を指摘。おそらくtetsuが一周目に右に転倒した際に発生したものか。曲がっている方向と度合いを主任の感覚で教えてもらい 次のtetsuに交代の際に修正してみることに。
Sinくんが戻ってきた時点で車体を主任が抑えておくことで、ハンドル左目いっぱい切った状態でフロントホイールを右側からテキトーな強さでtetsuが蹴り入れてみました(笑)。これが絶妙に効いたようで その後真っすぐに戻ったようでした。

ここらで各自の走行写真なんかを見てやってください(笑)。























 




そして 2時間過ぎた辺りから 途中のマディ気味路面が 「田んぼ」のようになっていき 難所化へと変貌してきました。(まったく笑えません.....)

非力な車両やトレール車、またスモール車(ホイールが小さい車体)がスタック続出するようになり 通れるラインも限られるようになってきて 一歩間違うと 自分がスタックしてしまう様相です。(ここの写真は別の方々です、晒してスミマセン<m(__)m>)


こういう路面でスタックしてしまったり転倒すると現状復帰までの体力をかなり使いますので 細心の注意での走破を目指します。
この箇所は この状況がしばらく続き この日一番の 難所となっていきました。


この田んぼエリアを突き進む Sinくん


同じく 主任


それほどの登りでもないですが こういう路面になると ホント難しくなるのもエンデューロアルアルです。田んぼ化になってからはtetsuもそのエリアで前走車がいないことを祈ってましたが 毎回 数台はスタックしており、中には横倒しになり隣のラインも塞いでおり 毎回同じラインを通れず
でしたが なんとかハマらず 走破することに成功。

こういう時には tetsu十八番(と言っていいのか(苦笑))の 「二足二輪」と 「一速でほぼ開けない」走行の写真。

これでも ズルズルと進んでいるんですよ。カッコ悪いですが いいんです(笑)。
転ぶのは悪! レースは全ては結果ですから。
勿論 横のハマっている人などかまっているヒマもありません。心に余裕があればお助けするのですがね(苦笑)。止まれないので(笑)。


そしてレース後半に差し掛かるところで この部分はコースカットとなりました。
更にもう一か所 コース後半のガレ場エリアも渋滞発生でカットに。
それとは逆に路面コンディションの回復と共に走りやすくなっていく路面も出てきました。
更に 6時間を越えた辺りから コースで遭遇するバイクの数も減って来た感じになってきて(リタイヤや途中休憩中だったり)大分走りやすくなってきました。





ゼッケン52号車組も 大きなトラブルなく 淡々と走れているようで 毎回ピットに戻ってきては交代でしたが、8号車側と違い みな のほほんとしているのが印象的でした。
部長なんて 渡くんが戻ってきてから出動準備してたし(笑)。
でも 趣味のレースなんて そういうゆとりも必要なんですがね。

ゼッケン8号車側のお話に戻りまして、今回 3人で2周交代としていて実質 一回につき 一人休憩 約一時間ほど。レース前は随分休めると思ってましたが これが意外とそうではなかった.....
一昨年は 二人体制で一周交代していたので 休めるのは実質 20分くらいでしたがその分 ペースも今回より遅かったのでどうにかなったかのかと。
今回は 休める分を走り側に転嫁させて、なるべく 自分なりなハイペースを維持しながら走行なので 意外と身体は疲れてきているもので 6時間過ぎくらいには 各自 身体の各部が攣り始めました。
そして ラスト1時間が迫る前にK主任に交代してからその後の交代パターン通りでいくと ラストライダーがtetsuになる予想に..... 
パワーエンデューロのルールで レース終了30分前からはライダー交代含め ピットインができなくなるというものがあります。
K主任からSinくんへ交代が 6時間55分頃、次のtetsuに交代が このままだと 7時間30分手前くらいで交代。そのままtetsuが行くと おそらく残り 2周しかできない可能性大。
これは上位進出を狙うには よろしくないパターンと判断。また 既にSinくんもtetsuもラスト連続2周行くのは体力的にツライく それらをふまえ K主任には了承得ずに(走ってましたので(笑))勝手に判断しましたが Sinくんとtetsuの独断で 次の交代でSinくんもtetsuも各自一周づつ その分「超集中」して走ることでラストライダーをK主任にするという作戦に。やはり体力的には一番 頑張ってくれるだろうK主任にすることで 残り周回数を更に一周増やせる可能性を優先しました。
Sinくんは最後 この日ベストに近いタイムで戻ってきました、そしてtetsu こちらもベストを出すつもりで走破していましたが コース後半の激下り入口で痛恨のフロント滑らせるというミスで転倒。幸いまだ傾斜が緩いところでの引き起こしだったので タイムロスも最小限にできましたがこれは やはり反省点でしたね。それでも残り30分には余裕で帰ってこられて 無事ラストライダー K主任へバトンを渡せて作戦通りの展開になりホッとしました。
後は K主任の激走頼みです(笑)。



ゼッケン52号車もS部長が走行しており ヨシケンくんがラストライダーとしてクイックピットで待ってましたが 刻々と残り30分となりそうです(汗)。計算上ではギリギリ戻って来るはずなのですが......とラスト1分となった時に 部長の姿が確認されました!


皆で声援送る中 ピットが締められる前に戻ってくることが出来ました。無事 ヨシケンくんに交代して これで何事もなければヨシケンくんが残り2周は行けるはずです。
K主任の方も それほどペースを落とすことなく 予定通り 8時間のチェッカー前にもう一周突入することで tetsuの計算通り もう一周多く周れることに成功。

途中予定を変更した作戦成功です!(ヨシッ!)

そして8時間が過ぎた時点でチェッカーが振り下ろされました。
順次 戻って来るライダーに 拍手が送られます。いつもなら ハイタッチでのお迎えなのですが こういった部分もコロナ対策ですね。


そしてゼッケン8号車 K主任、ゼッケン52号車の ヨシケンくんと無事2台共 8時間完走のチェッカーを受けました。

そしてレース結果です。
ゼッケン8号車 総合=13位、オープンクラス=12位
ゼッケン52号車 総合=48位、オープンクラス=41位

こちらでリザルト見れます➪https://motopower.jp/race-result.html

ゼッケン8号車は残念ながら目標の10位以内まであと2台でした。
しかしタイム的にも上位進出までにはもう一周~二週多く周るスキルがないとダメだったので今回は今の三人各自持っている力は出し切って レース展開でも大きなミスやハマることもなかったこと考えると 満足行く結果だったとはtetsu的に思ってます。
また マシンのセットアップも全員不満なく乗れたこと考えると こちらも満足いくものだったと事に二年分の無駄がなかったとも言えましたので こちらは車両に感謝です。
なんといっても 3人「野良ライダー」の集団ですし 経験もまだ3年ないですからね(と勝手に自分達を鼓舞させます(笑))。
上位陣には国際AやB級や JNCC 上位ライダーもいたりと やはり野良ライダーでそれに食い込んでいくには、それ相応の練習や経験を積まないといけないというのも改めて思い知らされました。

ゼッケン52号車も健闘したものです。こちらの3人は3人共 レース前の練習があまり満足に出来てなかったのとレース前に急遽 車両も変更になり用意もバタバタだったこと考えると そこそこの周回数も回れましたし 大きなトラブルにも見舞われなかったので 本当に良かったと思います。

という感じの第36回 パワーエンデューロのレポートでした。
今年は熱中症での病院送りにならないようにと主催者側も考えての9月開催のおかげで それほど暑い中での走行ではなかったのが楽だったのもありますが やはり一位の周回数は尋常ではないですね.......

ということで既にtetsuとK主任は来年へのリベンジとして 再度 10位以内を狙うことを誓い。Sinくんは それに無理矢理付き合わされるという展開は変わらずで(本人ブツブツ言ってますが......)
また来年のパワーエンデューロのいつも通りの 「暑い夏」開催を祈り 今年の8耐の幕は下されました。
最後にメンバー写真

多くの写真を撮ってくれた Sinくんファミリー その他応援に来てくれた クマさん、ヨッシーくん始め 応援いただいた方々 ありがとうございました!
また来年もこのレースがある限り 出走いたします。

最後に 大会関係者並びにスタッフの方々、この難しい状況下での開催 ありがとうございました!
来年はまたレギュラーの7月末開催となれることを期待しつつ 楽しみにしております!!
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第36回 8時間パワーエンデューロ 前編


やってきました お題のレース!!待ちわびた 二年ぶりの開催。
約一か月前になってしまいますが 9月19日に行われたレース模様です。
tetsuのエンデューロレースを始めるきっかけとなったレースですね。
場所は 一昨年と同じく 福島県 猪苗代にあるチーズナッツパーク。
一昨年 K主任と組んで tetsu初参戦にて 総合31位、オープンクラス 28位という結果でした。
そして その後のK主任との協議の結果、更なる高みの結果を目指すために 次回は 3人体制にて参戦することに早々に決定しておりました。林道部随一の テクニシャンライダーのSinくんにオファーをしました。一昨年の同レースに tetsuと同じく 初参戦、しかも アイアンマン(一人で走破する方々のエントリークラス名)に出場 して完走しております。


そして8耐使用予定の tetsu FE250を 3人でマシンのセッティングも兼ねて 昨年はハッピーエンデューロを主にこの3人チームで積極的に参戦して好成績を残しつつ8耐を目指しましたが 残念ながら昨年はコロナの影響で8耐は中止となってしまいました。

今年こそは開催を信じ 各自 更なるポテンシャルアップを図ってきたわけでして 特に K主任、Sinくんは 積極的にハードエンデューロにも参戦してスキルアップもテキメンで それは頼もしいかぎりです。


↓ 2020日野ハードエンデューロ 秋の陣 の時の K主任&Sinくん







それに比べて tetsuは 丁度一年前の左手首骨折から約半年 バイクに乗れなく 更に今年も腰を痛めたりで6月くらいまで 十分な練習はできなかったです。しかしそんな理由で二人の足を引っ張るわけにはいかないので tetsuなりに少しでもポテンシャルアップに励んだつもりです。

↓ tetsu 今年一番の苦行でした(マジ笑えない)




そして今年は 本来の開催日程予定の7月下旬から2回延期にて 9月19日に無事開催決定。
開催可否にも賛否ありましたが 開催英断をしてくださった 主催者並びに 大会関係者、チーズナッツパーク周辺の住民方々に感謝です!!

伊東二輪林道部より2チームエントリー。tetsu・K主任・Sinくんのチームと S部長・ヨシケンくん、渡くんのチーム。たまたまですが どちらもマシンは ハスクバーナ FE250となります。


tetsu組は ゼッケン8番。 S部長組は ゼッケン 52番となります。
実は エントリーから既にレースは始まってまして(勝手に思ってますが)エントリー完了順にゼッケン振り分けですのでシングルゼッケンをゲットできたのはまずは「ヨシ!」って感じでした。ロードレースの耐久の場合 予選がありましてタイム順に スタート位置が決まりますが、こちらの8耐(というかエンデューロレース全般は 予選がないので  150台エントリーでスタートはゼッケン順に並んで ルマン式スタートなので 若いゼッケンほどスタート有利となるのです。

前日の土曜日は台風の影響もあり 生憎の雨。そんな中でも少しでも下見できるところは下見してきて その後 前日受付&車検 を無事終了。

上のは 車検終えた後に全員撮ってもらえる写真です。

ゼッケン52番組は 渡くんが夜到着のため 先にきていた2人で車検を受けていたので tetsuが合成しまた。遠足等で欠席した人のような写真ですが実際は欠席してませんから(笑)。


さぁ 決戦の日曜日です。

後編に続く

CD50 キャブOH

初見のお客様のホンダのCD50さん。結構古いモデルのCD50でしたがほぼノーマルでしたのとカブ系エンジンなので基本的にまだ部品も出るモデルなので作業引き受けしました。
入手時からしばらくしてエンジン始動するけどアイドリングできないとのこと。またたまに始動困難にもなると。
始動困難なのはすぐに判明。外品のプラグキャップが装着されてましたが それがダメ。プラグに刺さる部分がスカスカになってまして、おそらく接点不良を起こしていた模様。
お店のカブよりテスト用としてプラグキャップを拝借、そちらだと何事もなくエンジン始動できました。プラグキャップ類は社外品でいいイメージがtetsuは昔からないので 迷わなくていい純正でいいと思いますがね。
それにしても エンジン始動してもなにか調子悪いですね。エンジン本体にそれほど気になる異音もなく、マフラーの詰まりもそれほどでもなさそうなので 自然とキャブレターを疑ってみました。


で、キャブ周りのパッキン類が入荷したので車両お預かりにて早速キャブをバラシて 案の定。
キャブ内が結構汚れてましたね。
放置歴 アルアルでこんなに汚れていても走れてしまうのもカブ特有です。


エアクリーナBOXとの接続側のベンチュリ内も真っ黒ですね。
そりゃ調子悪いはずです。

キャブクリーナー等でキレイにできるだけしました。


前オーナーが交換したのか 耐油とは思えない信用できない緑色燃料ホースも新品交換。
そしてエンジン始動..... 調子良くアイドリングしています。
予想通り 調子良く戻りました。
普通のCDに戻って 良かったです。オーナー様も大事に乗って下さいね。

セロー225 タイヤ交換 他

こちらは最近ご依頼のあったお客様。ヤマハ セロー225さん。タイヤ交換依頼です。
結構 車両も年季が入っておりましたが それもそのはず、使用用途は 街乗り兼 たまのオフ遊び(聞くと アタック系かな?)ということでした。


現在 フロントは この手の車両定番の IRCツーリストでしたが リヤが何故か ダンロップのD605。リヤがかなりオン寄りです。おススメタイヤの選考では やはりオールラウンドな事考えると パターン無視なら 前後 ツーリストでは?ということで 結論的に 前後ツーリストでご依頼承りました。

トライアルタイヤみたいなパターンですが 実際 ブロックの部分もかなり柔らかいのですが これが意外とオフ界隈では普通にトレール車に入れてかなりの戦闘力という。しかも アスファルト路面も結構安心して走れるということ。

で、いざ交換の際に追加修理が入りまして..... リヤのホイールベアリングが逝きかけてました(汗)。特にスプロケ側のベアリングは崩壊寸前でした。良いタイミングでのタイヤ交換でした。

しっかりグリスアップ等はされている車両でしたがやはりトレール車でのアタック系使用では ベアリング類等の強度的な部分からも これらの部分の負担も大きいので定期的に要チェックです。

余談ですが セロー225。色々なレース出ていると 必ずいる「セロー使い」がいらっしゃいます。その使い手だと 速い人は足元にも及ばないくらい速いんですよ。ロードしか知らない人は 想像もつかないでしょうが、レーサーがセローに負けるんです。
ロードで例えのイメージで言うと3時間耐久レースを走った結果、 ホンダ CBR1000RRが VTR250に負ける感じです。
セロー225、言っちゃなんですけど 公道では普通に速くはないですからね。むしろ 現行の カブ110とかの方が速いかも。
レーサー乗っていてもトレールに負けるって言う世界。エンデューロレースの世界は ロードレースでは考えられない部分での要素が盛り込まれて レースが進行していくので 全く違う世界観でホントこれはこれで 面白いです。という 恐るべし セローなお話も入れてみました。

SRX-4 ナイトロン 特注リヤサス

2年ほど前から 条件付きで診ております(この辺りの年式は 車種問わず修理他のご依頼は 要相談ですので)  ヤマハ SRX-4さん。年式的には 1987年の 2型となります。

今回の当該車両の 他の写真がないので ウェブより頂いた この写真。


トラスト時代から続く 伊東二輪のお客様達は 30年ほど前はトラストワンで当該同一車種を使用して シングルレーサーを制作して 当時盛り上がってました シングルレースに走らせてましたのも知っている人はいるかと(懐かしい)。tetsuもそんなカスタムSRXレーサーに何度か乗ったことありましたが かなり良く走る車両でしたね。
最近よく耳にする、「今出せば売れるのにね!」と言われる デザインかと。車体造りも良かったです、デザインもさることながら ハンドリングも「ザ・ヤマハ ハンドリング」な車体で tetsuも 歴代乗った事ある車両では ハンドリング最高車両のかなり上位に入る車種であるのを思い出します。
純正キャブをFCRに変えると 更に激変するほど「ザ・走る」が堪能できるのも良かったですね。
やはりその効果は 上位排気量の600ccが秀逸だと思いました。

話しは戻りまして、以前からリヤサスが ビチューボの超硬いサスが装着されてまして それが乗車しても沈まないのなんの.....どう考えても SRX用ではないのでは? サスの効力が全くないので走行でも危険な事もあろうかと(汗)くらいに......
ノーマルサスででも早期交換を勧めていたのですが そちらもそのままではおぼつかない模様。
なんせ古い車両ですので 信頼できるメーカーのサスペンションも現在新品入手はかなり難しものでした。
有名どころで信頼できるものは やはりオーリンズですが その昔はシングルタイプも 別体タンク付きの減衰フルアジャスト式も出ておりましたが 今では中古ですら探すの難しいです。程度よければそれをオーバーホールという手もありますが...... また 当時はホワイトパワーの 現在 WP社。こちらの商品もあったはずですが あまり見た事ないですね。
で、そんな中 現在 新品で入手可能そうな 「ナイトロン」さんに 特注依頼をしてみました。
以前から ライナップなくても 相談車両によっては 対応可能な事もあり 以前は ホンダ VTR250用、ドカのS2R用 などを特注で造ってもらいました。
今回もそんなデータやりとりで 制作可能とのことで オーナーもナイトロン新品で制作依頼でした。


サスタイプも シンプルな シングルモノショックタイプの R3シリーズ と ガスタンク別体で上位モデルとなる R1シリーズが選べましたが オーナー様のシンプル趣向で R3シリーズを依頼。
R3シリーズでもイニシャル無段階調整、伸側減衰調整、車高調整が出来ますので この時点でも十分いい仕事してくれます。

納期が元々 2か月ほどなのでしたが今回 組み立て要所部品の入荷に時間がかかったようで 3か月越えほどかかりましたが 無事 完成して送られてきました。

ナイトロンは本来 エメラルドブルーのスプリングが「らしい」のですが やはりオプションの ブラックスプリングにしました。ボディの色がチタングレーなのもあって精悍です。
車体に装着した図も 予想通りカッコいいですね。
スイングアームのオーリンズのステッカーが愛嬌ですね(笑)。
サスもしっかり動くようになって 楽しく走れることを期待しています!