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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

PCX150



在庫情報です。なにげに伊東二輪になって初の情報発信ですね(汗)
ホンダ PCX150 出物です。なかなか珍しい、赤。女性ワンオーナー、実走 3000km。非常に状態良い車両です。リヤキャリアも装備ありお買い得です。最近注目浴びている、150cc系スクーター車両。125のサイズで高速乗れるというのがいいですね。しかもPCXはこの手の車両では燃費バツグンに良いですからね(平均 43km/Lは走るらしいです)。気になる方、お気軽にお問合せください。⇒伊東二輪 03ー6411ー8543 まで!
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900SS売約第一号機


先月半ばに在庫で入れた900SSだったのですが、すぐに売約済みになっていました。このSS初期の91年型となります。白フレーム、白ホイール車が素の状態ですね。これと全く同じ年式の400SSJrをお乗りの常連、H様に嫁ぐことになりました。
以前から この91年式でtetsuの御眼鏡かかる車体があったら.....と遠回しに探せと言われていたのですが なかなかこの年式になるとそうそう「コレ」っていうものもないのです。
と思っていたら、ひょんなところでこの車体を仕入れることができました。
当時村山デカール、七宝焼きプレート、ナンバープレート下の村山プレートが全て残っており、左カウルは軽い転倒跡があるもののおそらく村山ステッカーをそのままでいきたかったらしく、あえて修理せず(全体的にはキレイ)、しかも 走行 8000km(エンジンの感じからして信用できそうですね。)その後は 今はなき モトプランに出入りしていた車両ということも解ってます。
キャブレターは 後期モデルの走行少なそうな物に変更されてます。これはこれでノーマルバージョンアップのようでいいですね。また ブレーキマスター周りもSLタイプのタンク別体型に変更されてあったり、垂れ角がそこそこある SS900のハンドル流用とtetsuが思う 900SSのSTDのネガをライトカスタムしてあるところも好感もてました。
シリンダースタッドボルトもオール鉄スタッドに変更になってましたね。流石村山出ですね。後期モデルのステンスタッドはそうそう折れませんが、初期の物は絶対折れたということらしく、tetsuが扱った 93以前車両は皆 鉄スタッドに変更になってましたし。

今回は 以前から考えていた、900SSの納車前作業の中に加えたかった作業を今日からやります。
ちなみにこのオーナー様 現在 大型取得中ですので 時間はまだまだ貰っているので納車まで時間あります。
エンジン下します.....いや ドカの場合 「フレームはぐる」が正解ですね。
バラし始めて 約 1時間30分で これこの通りです。(閉店後にやってますので、黙々とできて作業が早いですね。)

この辺のドカもどこでどうバラされているかがもう解らなくなってきましたので、伊東二輪から出る車両い関しては、tetsuの見地で エンジン内部を一度 把握しておきたいと思っておりました。エンジンのフィーリングや試走でも その個体のそこそこの状態は把握できますが、やはりこの手の古い車両でよく聞かれる 「壊れるのでは?」というお客様の不安も よりぬぐえる作業だと思っております。より安心して長く乗れますし。元々 空冷2Vはエンジン頑丈ですけどね。
900SS系はシリンダーヘッドガスケット等なく、全てオイルラインのOリングのみというもので、このあたりからのオイル漏れというのは通常皆無と言えます。どちらかというと、それ以外の表に見える エンジンブリーザーベースからなどのオイル滲みが出てくるものの方が多いです。なんせこの時代初期型だけはエンジンカバー類にガスケットが一応入っておりますが、93年よりはそれらのガスケットは全てなくなってシリコンガスケットのみでの組み込みとなります。それに伴い初期型のガスケットも廃盤となり 後期型と同じ ガスケット無しとなった経緯が笑えます。ドカらしいですね。そりゃぁ、経年使用していれば滲んできますよ。しかも日本の渋滞路走れば.....

まぁそんな方向性の車体設計ですので、売る車両に自信がないのではなく、自信をもって おススメできます!というためにやる作業です。ですので今後 仕入れた車両、特に900SS系は 売値が若干高くなりますが その分の安心感、保証を付けさせていただきますのでその辺りが理解できる方、どうぞよろしくお願いいたします。
さて明日はエンジン腰上あけれるかな~

どういうために....?


スズキグラストラッカーくんのフロントスプロケットを交換なのですが......
今までも忘れた頃やるので、作業するまで忘れているのですが(笑).......
写真の赤丸3か所は、普通のメカなら 「あ~8mmだよね~」と思い 8mmソケットを持ってくるのが大半だと思います。
しか~し、グラストラッカーは違うのです。・・・・・「7mm」頭なのです(謎)
本当に謎です。7mmなんてオートバイの主要な部分で使われているところを言ってみろと聞かれたら、一部の車種のキャブの メインジェットだったりするのが大抵です。
そんな7mmをここに使っているスズキの感性が意味不明です。毎回作業する度に そう思います。
しかも わざわざこの部分だけ5mmボルトですし。作業能率も悪いので 本当に「意味不明」です。

900SS車検他修理 (一部予定外) 其の二

前回の続きです。

①「さようなら クラッチたち.....」編

もうこの部分は壊滅でした(汗)。ドカの通常車検整備では、基本 セミオーバーホールにて状態確認他微調整にて完了できますが 今回はクラッチドライブプレートはバラす以前に終了しているのが一目瞭然。いざ バラしてみると、アウターハブのドライブプレートが接触する部分もかなり削れてました。それよりも「こんなところまで~」とビックリ唖然したのは.......
クラッチインナーハブの破損でした。完璧な 整備スパン無視での結果でしたね.....



残念な結果でしたが、本人様には 改めて ドカに「放置プレイ」は無理というのがわかったようです。アウターハブは本人友人から貰った 中古アウターの方がまだ程度が良かったので当面そちらを使用することに。これに新品クラッチプレート一式を投入するのも気が引けるので(笑)、tetsu手持ちの中古クラッチドライブプレート一式を投入することにしました。これでも定期点検、調整していけば 1万キロくらい大丈夫でしょう。インナーハブだけはそうそう中古もないので、新品投入します。しょうがないですね。

②「スプロケットの手裏剣」編
 
ここも預かり当初に 見た目で速攻交換指示部分でした。写真であらためて思いますが、「よく折れなかった」ですね~。こういった状態のリヤスプロケットを車種問わず 一年に 数台見ますが 中には本当に数本折れているのもありますね。回転部分ですので危ないので、チェーン調整含め 定期点検してくださいね。前回は全オーナーの趣味でゴールドアルミスプロケットでしたが、今回はtetsuおススメもあり 耐久性重視の 純正 スチールスプロケット投入です。

③「リヤディスクロータ バーンアウト!」編

最後に ここも当初は半分予定外..... でしたが 整備していて発覚。
表面が大分焼けているし、経年使用で削れているのは判断できましたが 実は、ローター本体が反ってしまっていました。ロータが減ってきた上に、焼けて熱で変形な図式です。
こちらも よくキャリパがべ―パロックしなかったと思います。
リヤ重視で使用する方は寿命が短いので定期点検必要ですね。tetsuもリヤ多用派なので どんな車両もリヤロータが終わるのが早いですね。

と様々な難関を通り抜けて 無事車検完了、オーナー様へ引き取られていきました。
今後は 定期的に(オイル交換毎)に診せてくださいね~!

900SS車検他修理 (一部予定外) 其の一


先週まで車検でお預かりしていた900SSくん。92ですが写真の通り、カスタムペイント車です。
前オーナー様より診させていただいている車両で 昨年その友人が譲り受け乗られています。今回車検と共に、一通り悪いところは治すということでのお預かりでしたが、間一髪の箇所はあるは....予定外な破損個所が発見されるはと、ある意味 車検整備にちゃんと出してもらってよかったという内容です。
ということで内容が多すぎるので 二回に分けてアップします(笑)。
どこから書きましょうか(笑)......

まずは バッテリーが弱いとのことで当初よりバッテリー交換は頼まれていましたが.....いざ車体についている従来のバッテリーを外しましたら...... バッテリー端子が潰れて 裂けてますが!
これでは 本来の電気が流れないので、バッテリーが弱いというわけでもなかった可能性が.....
典型的な締めすぎです。しかも何度もバッテリー外して、というルーチンがよくなかったのもあります。まぁこの手の話は、他のお客様でもたまにありますし トラスト時代では ハーレーのお客様も多々 やらかしてましたね.....と だからしょうがないわけではありませんから!

次に.....今回一番危険度MAXな箇所でした。「フロントブレーキディスク」。
写真で判断つく人もいるでしょうが..... そう フローティングピンが全て破断寸前となっています。(汗) サーキットならフルブレーキと共に 木っ端微塵になることでしょう。
なぜこうなったかというのは 「フルフローティング」式がポイントです。
通常、ドカのノーマルディスクロ―タは国産のSS車とかと同じ、「セミフローティング」式で ピン部がそう簡単に「ガチャガチャ」と動きませんので耐久性もかなりいいです。写真のような「フルフローティング」式のディスクロ―タの場合 絶えず動いているため 消耗品扱いです。定期的にこのフローティングピンを交換しないといけません。そもそもブレーキ性能面ではこのフルフロート式が一番いいとされてますが、ピン部が絶えず動くので どうしてもこのピン部が減っていきます。更に 「ガチャガチャ」と絶えず音もしてますのでなにかと 公道向きとは言えません。とはいえ、900SL等は 当時純正で ブレンボの「鋳鉄レース用ブレーキロータ」が装備されており、いい悪いは別で こういったところを見ると 当時のドカのヤル気がより伝わってきます。国産車も確か 90年前後の スズキ GSXR750だったか1100かは一年だけ フルフロート式を採用していましたが すぐにセミ式に戻ってましたね。やはり、「ガチャガチャ」音がオーナー達は気に入らなかったのか...... ちなみに当該車両は社外の フルフロートロータでした。
これも昨年 一度この件についてはオーナー様に言ってあったのですが、今回予想以上にピン部が減っており tetsuもビックリしました。本当 「間一髪」でした。
サンスターのSTDホールタイプに換装して、カッコよくなりましたね。



次はタイミングベルト周り。通常ドカの車検ではこのタイベル周りは点検、調整のみとなります。しかし今回の車両は経年使用歴からしてそろそろ交換時期でした。当該車両は 前オーナーさんのお父上がトラスト時代にDB3のお客様の紹介で来店されてからのお付き合いです。かれこれ 約4年前のことで、その際に最初にご依頼いただいたのが タイミングベルト交換でした。それから一度も交換もなく、最近はtetsuの目も届いてない状態が続いていたのもあったので今回 テンションローラベアリング等は大丈夫でしたが、タイベルは経年以上にヘタってしまっていたので交換しというた方が良いという判断となり交換へ。
96年以降のSSは、カムプーリ外さずにタイベル交換できるから 前期モデルより楽なんですよね~。とは言いつつ、やり始めるともう慣れた流れ作業みたいなものなので、それほど苦ではないですね。


と今日はここまで(笑)。後編は「さようならクラッチ達・・・」、「リヤスプロケットの手裏剣」、「リヤディスクロータ バーンアウト!」の巻と続きます........