900SS売約第一号機
先月半ばに在庫で入れた900SSだったのですが、すぐに売約済みになっていました。このSS初期の91年型となります。白フレーム、白ホイール車が素の状態ですね。これと全く同じ年式の400SSJrをお乗りの常連、H様に嫁ぐことになりました。
以前から この91年式でtetsuの御眼鏡かかる車体があったら.....と遠回しに探せと言われていたのですが なかなかこの年式になるとそうそう「コレ」っていうものもないのです。
と思っていたら、ひょんなところでこの車体を仕入れることができました。
当時村山デカール、七宝焼きプレート、ナンバープレート下の村山プレートが全て残っており、左カウルは軽い転倒跡があるもののおそらく村山ステッカーをそのままでいきたかったらしく、あえて修理せず(全体的にはキレイ)、しかも 走行 8000km(エンジンの感じからして信用できそうですね。)その後は 今はなき モトプランに出入りしていた車両ということも解ってます。
キャブレターは 後期モデルの走行少なそうな物に変更されてます。これはこれでノーマルバージョンアップのようでいいですね。また ブレーキマスター周りもSLタイプのタンク別体型に変更されてあったり、垂れ角がそこそこある SS900のハンドル流用とtetsuが思う 900SSのSTDのネガをライトカスタムしてあるところも好感もてました。
シリンダースタッドボルトもオール鉄スタッドに変更になってましたね。流石村山出ですね。後期モデルのステンスタッドはそうそう折れませんが、初期の物は絶対折れたということらしく、tetsuが扱った 93以前車両は皆 鉄スタッドに変更になってましたし。
今回は 以前から考えていた、900SSの納車前作業の中に加えたかった作業を今日からやります。
ちなみにこのオーナー様 現在 大型取得中ですので 時間はまだまだ貰っているので納車まで時間あります。
エンジン下します.....いや ドカの場合 「フレームはぐる」が正解ですね。
バラし始めて 約 1時間30分で これこの通りです。(閉店後にやってますので、黙々とできて作業が早いですね。)
この辺のドカもどこでどうバラされているかがもう解らなくなってきましたので、伊東二輪から出る車両い関しては、tetsuの見地で エンジン内部を一度 把握しておきたいと思っておりました。エンジンのフィーリングや試走でも その個体のそこそこの状態は把握できますが、やはりこの手の古い車両でよく聞かれる 「壊れるのでは?」というお客様の不安も よりぬぐえる作業だと思っております。より安心して長く乗れますし。元々 空冷2Vはエンジン頑丈ですけどね。
900SS系はシリンダーヘッドガスケット等なく、全てオイルラインのOリングのみというもので、このあたりからのオイル漏れというのは通常皆無と言えます。どちらかというと、それ以外の表に見える エンジンブリーザーベースからなどのオイル滲みが出てくるものの方が多いです。なんせこの時代初期型だけはエンジンカバー類にガスケットが一応入っておりますが、93年よりはそれらのガスケットは全てなくなってシリコンガスケットのみでの組み込みとなります。それに伴い初期型のガスケットも廃盤となり 後期型と同じ ガスケット無しとなった経緯が笑えます。ドカらしいですね。そりゃぁ、経年使用していれば滲んできますよ。しかも日本の渋滞路走れば.....
まぁそんな方向性の車体設計ですので、売る車両に自信がないのではなく、自信をもって おススメできます!というためにやる作業です。ですので今後 仕入れた車両、特に900SS系は 売値が若干高くなりますが その分の安心感、保証を付けさせていただきますのでその辺りが理解できる方、どうぞよろしくお願いいたします。
さて明日はエンジン腰上あけれるかな~
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