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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

V100祭り⇒DUCATI祭りの予感......

只今 修理で999、748R、(これは部品待ちですが部品が揃ったら戦闘開始となるのです)暇を見つつ そろそろ仕上げますかと売約済みの900SSのエンジン開けて.....と 作業できる時間が増えると思いきや.....
先週予定外に 不調の常連 N田さんの97 900SSを入院預かりして診ていました。どうもキャブに異変が起こっているようで 排気音からしても燃調が濃そうです。スロットルスナッピングしても「ボワ~ン」て感じでやはり濃い感じです。キャブセットが好調なSSだともう少し、「ばーん!」って感じに吹け上がります。4万キロ越えてきた車両です。昨年も一台、やはり4万4千キロの900SSのプラグがよくカブるという症例もやはりキャブレターのチョーク部分に問題がありそれ以外にも不具合が発覚、修理兼 セッティングし直しで 好調に戻った経緯があります。
今回の車両もプラグを見るとやはり燃調が濃いですね。やはりキャブに問題がありそうです。
この頃のドカのキャブ車はプラグのカブりの原因になる要因が、大きく 「点火系」と「吸気系」に分かれます。どちらも色々なパターンで、どちらともとれる症状となるのでその見極めが難しいこともあります。なので事象検証をしっかりしないと無駄骨、遠回りなんてことにもなります。
長年の経験にてキャブレター側に問題ありと認識、まずはバラしてみます。

怪しんだチョークプランジャーの経年による劣化による燃料リークはなさそうでした。その代わり、スロットルバルブの不良を発見。これは要交換でした。
この部品、簡単に言うと エンジン稼働時にスロットルの開け閉めに連動して上下することで エンジンに送られる燃料と空気の量を調整する要の部分です。その上層部にゴム素材でできた部分があります。この部分に一部劣化がありました。

黄色四角印の部分がそうです。縦に筋が入っているのが分かりますが、この部分 一部は光に透かすと 小さな穴が開いている箇所があります。通常この部分に穴等は開いてはいけません。しかし経年の使用にてこの部分のバキュームのゴムが硬化してきて このように縦筋がついてきてしまいます。
こうなるとその筋に沿って 切れてしまうのがどのようなバキュームピストン型のキャブでも起こります。大きく切れると スロットルをひねってもエンジン回転があげられなくなります。今回の場合本当に小さな穴でしたので不安定ながらエンジンの回転数はあげられます。ただしレスポンスも悪くなります。まぁ このままにしておくのはいけませんので今回キャブレター診たのは良かったことでした。
話はそれましたが 燃調が濃いのはこのスロットルバルブとは別で、キャブレターの構成パーツ内のOリング劣化による燃料のリークにより 燃調が濃くなってしまった模様でした。
納車時 8000kmでこのときキャブはフルオーバーホールにて納車しています。そこから6年で30000km走りましたので一部劣化もしてきますね。
要所交換して再度 キャブレターのバランス同調診て、プラグの焼けもよくなりました。
キャブバラす前がこちら。


フロント側はまだ爆発できていますが、リヤ側は醜いですね....死ぬ寸前です。
あえて そのまま掃除もせず同じプラグでキャブ作業、同調後がこちら。
 

確実に燃調が戻り 爆発できていますね。
どちらも 放置アイドリング状態のものです。
始動後の安定もよくなって、また元気に今日引き取りされました。

と言っているうち 入れ替わりで 同じく 93 900SSの車検預かりが入庫で~す.....
こちらはこちらで作業依頼内容が 多いんですよね~......
って言ってたら、ベイリスにファンスイッチ付けてくれっていう人はいるし.....
2月に入ったら ベン号が車検でtetsuが引き上げに行かなきゃいけないし.....

と言いつつ、本日 アドレスV100の事故見積もり預かりも入庫しました.....

あ~~~~~~~V100屋でもないし、ドカ屋でもないんですけど(笑)。

伊東二輪は「街の二輪車屋」です!
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690エンデューロRあれやこれや パート2

で、昨日の続き。
え、なんっだっけか(笑)。あ~ おおよその車体がどういったことかって書いたんでしたっけ。
で、実際走らせてみてですが、扱いづらい部分とそうでない部分の住み分けがドカと似ていますね。入手前から想像していましたが想像していた以上に面白さは感じましたね。
tetsuはこんな感じは好きですけど。やはり個人的には優等生過ぎる車両は飽きますからね。
扱いづらい部分は、「足つき性悪しにより低速シチュエイションでCRMのようにはいかない」「ハンドル切れない」「低速の粘りがなく気を付けてないとエンスト」「油圧クラッチの切れがはっきりしていて発進時に不用意に切りすぎていると立ちごけしそう」がtetsuに主だった感じる部分ですか。どれも 乗り手が気にしてろってレベルですね。逆に 個人的に特性で好感持てた部分が、「654cc単気筒を感じさせない”スカ”っているエンジン特性」「クロス気味のミッション」「中途半端な回転数走行より2ストのようなメリハリある走りで光る」「中間排気量オフロード車なのに素晴らしい高速道路での性能」。
どれも共通しているのが「走る」ことに関してのフィーリングですね。このフィーリングはドカと似てまして、イコール 2ストの延長のような感じですか(あくまでtetsu主観ですので)。パート1で明記したパワーセレクトのモードを「Baaaannn!」にしての走行はキャブ車でいう、ノーマルキャブからFCRに変えたような変化ですか。楽しいんですけど、そこらの街乗りだと車体がギクシャクしすぎて 疲れてしまいます。ゼロ発進もより気を使いますし。元々 街乗りではそれほどダイレクトなアクセレーションをtetsuは必要としてないので このモードを使うときはtetsuはないかもしれませんね。とはいえモードセレクトは今ではインジェクションならではの装備ですので悪いものではないですよね。逆にまだ使用していない、「まったり」モードはおそらく初オフの時には使ってみたいと思ってますし。
形はカッコいいですよね。装備もいいですし、やはりなにより目に引く「トラスフレーム」ですね。tetsuはドカのトラスフレームも好きですので。tetsuだから鉄フレームが好きなわけではないですからね(笑)。どちらも日本車にはないデザイン感と潔さが外観的にも走りにも滲み出ているのが一番の好感ですか。
で、今回のプチツーリング以前に何回か高速道路移動も使ってみていたのですが、「これってスクリーンあってもいいよね?」っていうくらい 普通に加速時でも安定性が良いわりに風を感じられるバイクでした。なので..... 車体のイメージ関係なく 付けてみてしまいました。元々 ロードバイクはカウル付きバイクしか一般使用で使ったことなく その恩恵を色々な部分で体感しているので、基本的にスクーターも含め「スクリーン推奨派」なのです。この時期だと寒さ対策にも絶大ですしね。実は CRMにもオフ走行が無い時期はスクリーン付けたかった野望があるのです。
お店の2階に転がっていた汎用のスクリーンを持ってきて、「これつくんじゃね?」とあれやこれややっているうちにノーマル装備のハンドルガードが邪魔ということになり これを撤去。これでスクリーン装着が出来ました。

でもtetsu的にハンドガードを装着しておきたい方向なのですが、ここで寒さ対策も兼ねて 以前からこういう時の為に保管してあった、ヤマハTT250レイドのノーマルハンドガードの中古を持ってきてみました。傷もついていて惜しげもないのですが一番の期待はこのレバー上面まで覆っている上面ガード部分。これくらい上まで被っていると 防風効果ありますよ。

因みにCRMに装着されているノーマルのハンドガード(ブッシュガード)は、一見その装着位置(レバーの前に装着)から風雨に効果ありそうだと思っている方が多いですが.....あれは風にも雨にも全く効果ありません。やはり これくらい覆ってこないと意味ないです。
更に ツアラー使用でどうなるかを見たかったのでリヤキャリアにtetsu V125で使用しているSuzukiの文字の入ったGIVIのトップケースも装着。走行時には 少し重い物をわざと入れて走行てみました。これで 「謎のスクリーン」「ヤマハのハンドガード」「スズキのリヤケース」で車体は 「KTM」とう 節操のない車体のできあがり~です(笑)。いいんです走ってナンボなので。

全装着の図で~す。プチ アドベンチャー仕様でしょう。tetsu的には気に入ってますよ。
で、実際走行してみて 感想が 本当に 「プチアドベンチャー」でしたよ。
リヤケース積んでいてる方が走りやすいのでは?と思えるくらい 踏ん張りあるリヤサスもあるのでしょうが、元々エンデューロRは 燃料タンクがシートレールを兼ねているので通常の燃料タンクの位置の車両と違って 燃料による重心移動が感じづらくなってます。これによるところの高速安定性もあるのでしょうね。
テキトースクリーン&ヤマハハンドガードのおかげで 気温 9度の高速走行も 超快適でしたよ~。
普通にツーリングツアラーでも面白いですよ。
燃費も 27km/L (普通モード)と排気量の割りに事前情報通り 燃費はいいですね。
因みに KTMパワーパーツでも社外品でも リヤに左右装着できるケース用ステーと専用ケースが販売されていることからも この車体の懐の深さは解りましたね。

まぁ KTMのこの手の車両をお考えの方や興味ある方の参考になってくれればと思います。
ということで、もう少し鍛錬て暖かくなったら 次は オフに連れていってみますよ~。
その前に オフブーツ履いて乗ってみないとだな......(不安)

690エンデューロRあれやこれや パート1

現在店頭に並べてあるだけで注目浴びてくれる 彼。

オブジェとして置いてあるわけではなく、色々な思惑で入手したKTM690エンデューロRですがなかなかテストライドといく日がなかったのですが一昨日 天気もよく少し時間もとれたので 往復220kmほど走らせに行ってみました。
昨年も川崎方面や川口方面に用事があるときに使用してみたこともありましたがツーリングラン要素でもなく普通の街乗りでの使用しかしてみてませんでしたので.....

と この690エンデューロRがどんなもんなのかという簡単な説明(主観も入ってますが)を。
伊東二輪号は 2009年式。まだ現行モデルのようなABSやらツインプラグ化、本当の690ccではない頃の車両です(苦笑)。KTMはDUCATIと違って名前に排気量が付けられていても しばらくは実際の排気量は小さいというのが主です。ドカと同じく謎ですし、解りづら~い!
因みに2008年~2011年までのモデルが排気量 654cc。2012年~ 名前通りの690ccになり ENDUROがなくなり ENDURO Rのみのラインナップに。2014年より ツインプラグ化、ABS装備となります。
兄弟車で690SMCがあります。写真はこちら↓


モタード仕様車です。KTM制作ですので足回り、ブレーキ周りがオン寄りの設定でこちらはこちらでお金かかってます。一般的にはこちらの車両の方が売れていますね。
tetsu的にはオフ車はオフ車としての形が好きなのと、オフ走行もCRMと同じ仕様環境と視野に入れていますのでエンデューロRがmustでした。排気量やABSはあまり関係なかったのですが、「メーター」は2011年までのRの物がシンプルで好きです。2012年~のは それまでのRモデルではないSTDのエンデューロの物と同じ物になってしまったので..... このタコメータ 個人的にはオフ車ではいらないし、目障りなんですけど....(笑)

↑ 現行Rのメータ

↓ 旧型Rのメータ(伊東二輪号)

これに比べ、前モデルの どうこのシンプルさ!なかなか100万オーバーの車両でこのメータはないでしょう(笑)。でもこちらの方がtetsu的には断然いいですね。バグるときもあるみたいですが(苦笑)
因みに 2007年に 690エンデューロが先に販売されました。Rに比べ前後のサスストロークが25mm少なく、車高が低い より一般向け。1年後にマニアック向けにオフロード走行を意識した「R」仕様が販売された経緯です。2012年~は R仕様のみの販売となってます。
R仕様の車両は、興味ある人でないと「あ~カッコいいね~」くらいで終わってしまうであろうくらいまず「車高」は高いっす。なんたってシート高「910mm」ですから!街乗り車両なのにモトクロッサーですよ!こんな方向性も KTMならではなのでしょう。tetsuの身長は170cm、体重58kgですが かなり足つきつらいっす!これで体重が重ければもう少しサスを沈められるのですが....またがってサイドスタンド上げるのも 結構ツライっす。背の小さい女性の苦労する気持ちがよく解りました。
先日 昔からの常連兼同業者、背が高く 足も長い、Mr.ジョージに跨らせたら.....余裕のジャストフィットです!

でも Mr.ジョージはビビり~なので 乗るのに自信ないと訳わからないこと言ってました(笑)。
でもこの車高はあらゆる面で走っている時はいいですね。走行中はCRMなんかより全然身体も楽です。着座位置が高いおかげで シートからフートレストまでの距離に余裕があるためが一番かと。それと 車体の大きさ、パワーに比例したスイングアームの長さも助けているのでしょう。まだ車体に不慣れなのでオフは連れていけませんが、今回 高速道路主体でオンのみ移動してみましたが 654ccの単気筒とは思えないくらい 高速域でもいい走りします。同じLC4エンジンを搭載しているDuke系はロード車ですのでより楽しいかもしれません。こんな感じの国産単気筒はありませんので..... ただし、大排気量単気筒特有のトルクが欲しい人はどうかな~って感じです。特に 低回転の粘りはありませんので 渋滞のような低速では 2スト CRMと同じように クラッチワークを取り入れないと すぐにノッキングします。おそらくここいら辺は現行モデルでより改善はされているのでしょうが....要は回して乗れ!って感じですか。
シート下にパワーモードセレクトスイッチがあります。3段階+α。簡単に言うと、「まったり」「普通」「Baaannn!」って感じですか(笑)。「まったり」はまだ使ってみてないですが、慣れてない時のオフ走行やスリッピーな路面はいいでしょうね。「普通」は やっぱり乗りやすいですしオールラウンドです。「Baaaannn!」は、その通り アクセルに対して 車体の動きが荒々しくなります。フルパワーになるイメージと違って、停止状態からの発進や加速で気を使います。若造くんで元気に走りたい方にはいいでしょうが、tetsuのようにロートルには疲れます。余談ですが、KTMからパワーパーツなるキットが販売されていて より上位のキットを組むと、笑っちゃうくらいパワー感が出るようです。マゾな方々は追及するんですね.....
ちなみに+α モードは、普通は使いませんが....なぜか極悪ガソリン対応らしいです。ラリーとかでの対処なのか.....一般車なのに謎ですね.....
ということで 長くなりましたので今日はここいらへんでおしまいです。
また明日 パート2へ続きます。

日替わりV100その⑤、⑥、⑦....ってもうしつこいって?


もうV100祭りと言いますか.....
先日、続く時は続くと明記しましたが、昨年から続いているのは「アドレスV100の修理」ということとなっている模様です.....
お客様にはありがたくないことですが、どれも仕方ない内容です。

その⑤
写真撮り忘れてしまいましたが、オートチョークの断線です。始動性はいいのだが、しばらく走行していて低速からの加速時にモタつくということと 信号待ち等のアイドリング時にエンジン止まりそうなのとやたらマフラーからの煙が多いとのことでの検証依頼。距離も乗っている車両でしたので、大抵この場合 多いパターンは「オートチョーク」の配線の断線かな....と。一般的な原付スクーターのチョークは電気式作動で、始動時はチョークが開いている状態となっています。これがキャブ周りの温度や始動後の電流抵抗にてチョークのバイパスを閉じる方式となっております。ですので、断線やチョーク不良となった場合 始動後もチョークが引かれた状態となるので、もれなく混合気は濃くなるという仕組みです。案の定、よくありがちな部分がほぼ断線しておりました。配線造りなおして元気良く治りました。

その⑥

怒れる内容ですが、メインキーシリンダーが何者かのイタズラにより回りずらくなってしまったというもの。オーナーは仕事場から帰ろうと思ったら、メインキーの回りづらさに違和感を覚え 診せにきました。メインキーの入り口を見てみると、無理矢理なにかで回そうとした形跡が見受けられました。盗難一歩手前でしたね。本当に昔からそうですが、頭きますよね。
で、メインキーのみの交換でも修理可能ですが、当該V100はまだ集中キーロックではない仕様です。この場合シートロックとは別々のカギとなってしまいます。オーナーはそれを嫌い、ロックAssyでの交換となりました。こうなると.....シートロック交換が大変なんですよね~V100って(苦笑)
まぁ やるのは私ですが(笑)。

その⑦

突然セルが回らなくなったとの修理依頼。来店一日前にバッテリーかと思って、オーナー自ら バッテリー充電はしたと.....一応 満充電になったとも。 しかし、セルは一向に回ろうとしないと。持ち込み時の状態で判断すると、セルどころかメインキーのみを入れた状態で ウィンカーも出ず、ホーンも鳴りません。ヒューズ切れを疑いましたが.....ヒューズもOKです。
ということは....... 最近のMFバッテリーにありがちな「バッテリー寿命」?
と思い、ジャンプコードでテスト用の元気なバッテリーと繋げてみると 全て機能します。
バッテリーの突然死でした。新品バッテリー交換、一応 充電状態もテスターにて確認、問題なく こちらも元気よく修理完了でした。

もう いいですよ,,....V100。
と言っているそばから、この後 常連さんのCE13Aのベルト点検に伴う ウェイトローラ交換なんかもやったんですよね~(苦笑)

David Bowie 

珍しく事業ネタとは違いますが.....
今 インターFM聞いていて訃報を聞き 寂しくなってしまいました。
滅多にこのようなネタにはなりませんが...... 
tetsuが中学のときより大好きだった アーチスト、「デビットボウィ」が 本日未明、亡くなられたとのNewsにしばし 呆然と....でも 本当のようです。
先週8日に 久しぶりの ニューアルバム発表だったのに・・・・
享年69歳。18か月のガンとの闘病だったそうです。
今も インターFMではジギースターダストが流れております。相変わらず何度聞いてもカッコいいです。
まさしく スターマンになってしまいましたね...... ご冥福をお祈りします。