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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

RG125ガンマ 腰上OH 其の二

で、スズキのこの頃の2スト乗りでは有名な言葉。
未燃焼の2ストオイルが集う場所。
『おたふくソース』化した排気バルブのカバー内......
正直、おたふくソースより かなり濃いですよ(笑)。
なにがどうなっているか分かりませんでしょう。


で、すくった固形おたふくがこちら.....ヘドロですな(苦笑)


まずは 第一難関、排気バルブシャフトとアームを固定しているイモネジが緩むか。
この部分は既に新品を用意してもらってますので容赦なくいけます。
ここはジワジワ行くより 一気に行った方がいいですが、今回は無事回ってくれました。

で、気をよくしながらもその次の難関へ。固形おたふくをかき分け 排気バルブストッパーのネジ3本を発掘。どれも熱で固着しているのが通例で インパクトでも緩まないことも.....
で、一本目にて その恐れが的中!!  



赤丸・黄丸部分がそのネジですが、赤い部分は インパクト先端が折れました(泣)しかも先端がネジの中に残ったままときたもので.....

予備のビットで 黄色2つは外れましたので、この折れた部分だけここから人海戦術で外しましたよ~。

無事取り外せて 一気に排気バルブ周りをキレイにした図です(笑))(間に色々やってますが写真ありません=撮っている場合ではないので)


更に排気バルブ、駆動シャフトを装着した図がこちら。


最初の写真と同一とは思えないでしょう(笑)。

後は そのままの滞りなく 組み上げて エンジン始動。ピストン新品ですので 数百キロはナラシですが 今回 排気バルブ周りも新調したので大分調子はいいはずです。その調子で開け過ぎないでくださいね。
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RG125ガンマ 腰上OH 其の一


今年前半に点火不良で見ましたご近所の RG125ガンマさん。RG125ガンマとしての名称としては最後期に位置する車両ですか。1994年~辺りの車両となりますかね。
新品のイグナイターが手に入らなかったですが中古で点火も蘇り まだ延命もしたいとのことでその時気になったエンジン音側もみて診ることに。
今回もスズキのメーカーとしての姿勢を評価できることが、ピストン周りの部品は全て新品入手できました。また固着でシャフト周りを抜くのに苦労したりその後の清掃で手を患う 排気バルブ周りもほぼ部品が出たので 容赦なく挑めます(笑)。
この容赦なくというのが重要で 後でその困った状況に会います。
この年式のガンマ125さんは整備性は意外とよく 外装、タンクを外してしまえば かなり手が入るので好感もてます。同じ単気筒2サイクル部類でもこの頃の2ストオフ車は結構整備性が悪いですからね(あの狭さに色々押し込んでいるからとも言えます)。結構あっという間に腰上御開帳......
といくはずが シリンダーの位置決めをするノックピンが経年で錆びついていて おいそれと外せませんでした。他の2ストでもよくあることですが、今回のはかなりてこずりました。
時間をかけて人海戦術にて 取り外し成功。
聞いていた エンジンのピストンの打音の割に ピストン側面はキレイでしたね(写真撮り忘れました)。当該車両、バラしている時に気が付きましたが 以前に一度腰上を開けている形跡がありました。以前になにか不具合が起こったのか.....でもスズキさんの2ストなのでビックリもしません(苦笑)

シリンダー側を見てみますと 一見キレイですが特に排気側の排気ポート上部に細かい傷があります。メッキ剥離や焼き付きほどの形跡ではありませんが あきらかにピストン周りからのストレスがかかった痕跡です。こういうのは使用オイルやライダーのエンジンの回し方で随分と変わってきますので どの時点でなったのかは不明です。まぁ、スズキの2ストエンジンなので 長く乗りたい方でも回す方は短期でエンジン内部をチェックするのは必要なことだと思われます。(イレギュラーなアドレスV100を除いてですかな(笑))

クランク周りはキレイなものです。醜いオイルスラッジがケースに付着していることもないですし。いい感じです。コンロッドのサイドスラストも基準内でしたし 縦ガタも問題なし。コンロッド大端部のベアリングも異常な焼けもなく問題ありません。
ピストンピン部は少し変色してましたので良いタイミングで開けました。そのまま開けずに突き進んでいたらピン部で小端ベアリング側が焼き付いてました。

其の二に続く

CD125 ワイヤー類交換


1992年型 ホンダ CD125さん。 長いお客様の車両です。 通勤スペシャルとして毎日頑張ってますが、最近 車体の押し引きが重いとの事でご相談。車両を見て診ましたら フロントブレーキケーブルの固着が原因でした。ついでに クラッチも結構重かったので 両方のワイヤーを交換に。毎日乗ってますと 徐々に悪くなる症状は初期状態では分らなかったりしますね。ご本人も気に入っているこの車両。しかし この年式のCDもホンダでは部品欠品が結構ある車両です。 まだまだ長く乗れますよう 願ってます。
余談ですが この方 他に CB400SFSPEC3を乗ってまして それで日本各地を精力的に走り回ってます。毎回 日記のようにその旅内容を知らせてくれるのですが、先日 静岡 磐田にある ヤマハの『ヤマハコミュニケーションプラザ』を訪れた際も写真つきでいただきました。
YA-1(赤とんぼ)を始め、歴代のヤマハの車両はもちろん、昔からトヨタやF1のエンジンサプライヤーですので トヨタの往年の車(2000GTとかF1とか)も展示されていて、その管理も部品一つからの管理でやっているようで 見に行く価値はありそうです。こういう設備は今までの技術の推移が見て取れるので面白いです。tetsuも ツインリンクもてぎのホンダコレクションホールしか見たことないので(あそこも素晴らしいですね) 国内他メーカーも見ておきたいですね。

↓は頂いた写真抜粋です。皆さんも ツーリングがてら行ってみるのも。



アドレスV100 ウェイトローラ粉砕


常連Oくんの通勤 アドレスV100くん。約65000kmでしたが 通勤途中にベルトが切れて仕事帰りに 5キロほどを押してもってきました(エライ!)。
早速バラシてみますと 経年での切れとおもいきや、直接の原因は ドライブプーリー側に入っている ウェイトローラが一個 粉砕して飛び出したのが原因のようです。
そもそもそれが粉砕した理由が、ドライブプーリのボス部分(中心にあるカラー)が経年距離使用でガタガタになったのが直接の原因のようでした。(こういうのもよくあります)


V100はエンジン本体は頑丈ですので(伊東二輪でも 3台 10万キロ越えました)修理していけば乗れますが それにも限度があると思います。その費用を足掛かりに新たな車両を導入した方が 特に通勤使用の方には賢明な選択とも思います。実際 当該車両はそれ以外にも 次から次に問題が出そうなので今後の修理代も考え ここは流石に買い替えを勧めました。
トラスト時代に数多く販売したV100も伊東二輪になり 4分の3以上のお客様が既に V125に乗り換えました。よほど2ストにこだわらない限り存続修理代との兼ね合いでそちらの方が賢いので。実際維持費はV125の方が遥かにかからなくなりますしね.....
修理主義のtetsuですが 状況、場合によってはやはり買い替えもすすめますね。

SL230 クラッチ焼損


たまに林道ネタや情報でお世話になっている、渋谷 ベルボトム屋さん 「DeeDee」のオーナー、IKAROCKさんのSL230さん。パン屋モリくんと林道に行く予定の高速中に クラッチが滑り出したとのことで電話があり.....
以前はスズキのジェベル250XCに載ってましたが、寄る年波に負けて 小型軽量に昨年乗り換えた次第です...... 
そういえば.....ジェベルの時も クラッチで泣きましたね(苦笑).....どんだけですか!?

話は戻りまして。
その時クラッチレバーの遊びが全くない状態とのことだったので 極力遊び目いっぱいとってもらいましたがそれで なんとか走れるレベルだったのでひとまず自力で東京までは走って帰ってこれましたがもぉ ちょっとの坂道もツライ感じです..... かなりクラッチが逝ってますね.....
オイルを抜き クラッチカバーを開け.....で、意外にも クラッチ焼損になった時にオイルが劣化して焼けた臭いがするものですが それほどでもなく.....乗れるライダーさんが バンバンクラッチ使いまくり負担にして乗っている車体はクラッチカバーの内側もスラッジで汚いものですが 写真の通り全くキレイで.....後で聞きましたが、オイル交換はマメにやっていたそうなのでそれが良かったです。



で、外したクラッチ板達ですが.....ドライブプレートの減りよりも ドリブンプレート(スチール側)が真っ黒ですね~(汗)


先日パワーエンデューロにてクラッチが逝った、ササくんCRM号に似てますね。しかしこちらは普通に公道&林道使用.....

ですが!このIKAROCKさん達はゲロ道をキャンプ道具満載でしかも ギア比もノーマルで行かれる tetsuに言わせれば 「真相マゾ」な方たちですので このようなクラッチになるのもうなずいてしまいました....(笑)。
SL230は元々ファンバイクの方向での造りです。車体の小柄さも相まって、クラッチ容量(大きさも枚数も)が同じホンダのフルスケールオフ車のXR250等より大分少ないですので、どうしてもハードに使うと 無理がきますね。
故障は笑えないですが結論には笑ってしまったのが、tetsu的見解では「IKAさんの走りにSLがついてこれない!」という結論になりましたが、本人も現代車両で乗りたいものもないようなのでしばらくはこれで行くようです。
新品クラッチ周りも部品が出たので問題なく修理完了にて送り出しました。