RG125ガンマ 腰上OH 其の一
今年前半に点火不良で見ましたご近所の RG125ガンマさん。RG125ガンマとしての名称としては最後期に位置する車両ですか。1994年~辺りの車両となりますかね。
新品のイグナイターが手に入らなかったですが中古で点火も蘇り まだ延命もしたいとのことでその時気になったエンジン音側もみて診ることに。
今回もスズキのメーカーとしての姿勢を評価できることが、ピストン周りの部品は全て新品入手できました。また固着でシャフト周りを抜くのに苦労したりその後の清掃で手を患う 排気バルブ周りもほぼ部品が出たので 容赦なく挑めます(笑)。
この容赦なくというのが重要で 後でその困った状況に会います。
この年式のガンマ125さんは整備性は意外とよく 外装、タンクを外してしまえば かなり手が入るので好感もてます。同じ単気筒2サイクル部類でもこの頃の2ストオフ車は結構整備性が悪いですからね(あの狭さに色々押し込んでいるからとも言えます)。結構あっという間に腰上御開帳......
といくはずが シリンダーの位置決めをするノックピンが経年で錆びついていて おいそれと外せませんでした。他の2ストでもよくあることですが、今回のはかなりてこずりました。
時間をかけて人海戦術にて 取り外し成功。
聞いていた エンジンのピストンの打音の割に ピストン側面はキレイでしたね(写真撮り忘れました)。当該車両、バラしている時に気が付きましたが 以前に一度腰上を開けている形跡がありました。以前になにか不具合が起こったのか.....でもスズキさんの2ストなのでビックリもしません(苦笑)
シリンダー側を見てみますと 一見キレイですが特に排気側の排気ポート上部に細かい傷があります。メッキ剥離や焼き付きほどの形跡ではありませんが あきらかにピストン周りからのストレスがかかった痕跡です。こういうのは使用オイルやライダーのエンジンの回し方で随分と変わってきますので どの時点でなったのかは不明です。まぁ、スズキの2ストエンジンなので 長く乗りたい方でも回す方は短期でエンジン内部をチェックするのは必要なことだと思われます。(イレギュラーなアドレスV100を除いてですかな(笑))
クランク周りはキレイなものです。醜いオイルスラッジがケースに付着していることもないですし。いい感じです。コンロッドのサイドスラストも基準内でしたし 縦ガタも問題なし。コンロッド大端部のベアリングも異常な焼けもなく問題ありません。
ピストンピン部は少し変色してましたので良いタイミングで開けました。そのまま開けずに突き進んでいたらピン部で小端ベアリング側が焼き付いてました。
其の二に続く
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