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KTM690 ENDURO R タイヤ考察

タイヤネタでもう一本。


ちょっと前になりますがtetsu 690EDR号の前後タイヤ交換した図です。購入時にはフロントがノーマルのコンチネンタル、リヤはこの車種定番の ダンロップ D908RRでした。tetsuが乗り始めた時からかなり減っている印象でしたが折角なので最初の林道はそのままで行ってみました。
なかなかこれがいいタイヤでして、こんなパターンでも オンでも結構食いついてくれて オフ性能も問題なく発揮していました。もちろん 車体の良さと 650ccのトルクにも助けられている部分はかなりありましたが.....
CRMでこれくらい減ったタイヤですと 林道走行はあまり楽しくありません。スライドが好きな人は顕著にダメなようですし.....


ただ 好き嫌いはあるでしょうが tetsuはやはり ビッグオフ寄りな重さが車体から発せられるのはあまり好きではないので リヤのD908RRの「ゴロゴロ感」があまり好きになれなく 次のタイヤ選定で悩みましたね
伊東二輪の他の690乗りが908RRは先に入れてますが タイヤの持ちはかなりいいようですね。オン、オフ性能のバランスも良いみたいですし。やはり他者の方のお話を聞いていても テッパンのようですし。その代わり この種に特化している 公道走行可能なエンデューロタイヤなので どうしてもタイヤ代も高いのですが.....

690EDRのノーマルサイズは フロントは 大多数の250トレール車等と同じ 90/90-21なので タイヤの種類は選び放題です。それに代わり リヤが ノーマルサイズが 140/80-18と やはりその車体性格からか 一般トレール車より 若干太めのタイヤサイズとなってます。勿論 63馬力を受け止める剛性も必要ですし。因みにオフトレール車で一般的なサイズなのが 4.60-18か 120/80-18辺りでしょうか。スズキのDRZ400SやRMX250Sがモトクロッサー的な より細く尖がった傾向のタイヤサイズですが。
なので 690EDRのリヤくらいタイヤサイズが多きいとtetsuの感じるゴロゴロ感は出ますよね。
走りは悪くないのですが.....


どんなタイヤにも許容リム幅というのがあり 同じタイヤサイズでもある程度 近いリム幅内なら装着可能なものです。例えば 690EDRのリヤのノーマルタイヤサイズは 140/80-18 実車リム幅 2.50インチです。でもこのリム幅で装着可能となるサイズがどこまであるかというとこれが意外と多いのです。 先に述べた CRM等の標準サイズの 4.60-18(120/80-18が同相当)辺りは ノーマルリム幅 2.15インチに対して タイヤの許容リム幅は 2.15~2.75インチとなっております。ですので このサイズを690EDRに入れても 性能云々は抜きにして装着は可能となります。
ただし タイヤ外径や元々のそのタイヤの入れる車体への方向性もありますから その辺も顧慮しないと いけませんよね。

で、話が長くなりましたが tetsu的に690EDRの走りをもう少し軽快感出すには?と考え リヤのサイズダウンという検証に出ました。しかも 選んだタイヤは CRMに長年入れている 定番の ブリジストンのTW301、302シリーズ。TWシリーズのパターンは オン 7割。オフ3割。の性能水準になってますが 実際は 結構なところまでは走破できます。もちろん アタック系な部分では無理ですが一般的林道ではほぼ問題はなかったですね。しかも タイヤの減りに関しても まぁまぁ良かったですし。(ミシュランのT63がかなりもつと言われてましたが今年廃盤になってしまったのですね。)


フロントはノーマル同サイズ。リヤを 130/80-18にしてみました。
写真を見ても 明らかに 細くなりました。

輸入車対応サイズなので なかなかないサイズなのですが(ダンロップにはありません)勝手知ったる TWですので サイズ違いの感触や 690EDRでの適性も知りえるのでいいかなっと。タイヤ代も安いし。
タイヤ外形も若干小さくなるので 車高が落ちる恩恵もあるかな?(笑)

で、実走インプレは かなりtetsu的には満足行く内容でしたね。一番は やはり車体の軽快感が自分好みになりました。当初懸念していた車体の重さやパワーに負けるのでは?と思ってましたが  どのシチュエイションでも全くありませんでしたね。空気圧も 標準指定の 1.5(CRMの時もこれが多かったですが)で行ってみましたが 特に舗装路を走っている時は ノーマルの 140サイズの重さがなくなり CRMのように振り回せるようになりましたね。更に 林道でも 全く問題が出ず 特に低速時でのコーナリングも楽になりました。
これらはあくまで個人的インプレですので タイヤ選びは 各 乗り手の 走りの方向性によるものなのでご留意を。
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998Sベイリス タイヤ交換他


長いお客様の998Sベイリス号 前後タイヤ交換依頼他 外装修理です。 定期的に乗っていると 乗り手は気が付かない タイヤの「偏摩耗」。 スクーターから大型バイクまで タイヤの山がある程度減ってくると 必ず 全面が均等には減りません。そのようなタイヤで走っていると、路面の継ぎ目や轍等でハンドルがかなりとられるようになってきて人間は自然とそれを補正しようとしますので 長時間走っていると腕が疲れるようになります。
特にこのようなスーパーバイク系な車両ですと 融通が利きませんので 余計に疲れますよね。しかも更に 当該お客様のように 山道を交えた ツーリングが主の方は尚の事 ある程度 高性能なグリップ重視のタイヤを装着いたしますので より早めの交換が望ましいですよね。
今回も タイヤ表面が段付き減りにさしかかってきたので 交換決行しました。帰りの 走りはやはり段違いに気持ち良かったようです。

アドレスV100 クランクサイドシール抜け


これも本当に忘れたころある事例ですが。
会社にて不始動となった V100さん、ご近所様からの修理依頼でした。
その会社にいる整備士の方に プラグ交換とバッテリー等は見てもらったようですが全く症状は改善されなかったとのこと。

レッカー搬送にて入庫でした。長くtetsuが見てきた車両ではないので 色々疑います。
まずは プラグの飛び。プラグコードに社外の「火花性能アップ」すると言われるものも装着されているのも気に入りませんが ここは一応 火が飛んでいるのでクリア。
その時に同時に気が付いたのが ご本人も何度もセル回したりキックした.....という割に プラグが濡れてませんね。
tetsuも数回やりましたが 一向に濡れません。
吸気側のエアBOX外して キャブのベンチュリを強制的に封じても 吸い込んでません。

ここでおおよその検討が付きました。2スト特有の 一次圧縮が不足もしくはかかっておりませんね。
V100の燃料供給方式は 「負圧式コック」によるものなので、セルやキック始動時並びに エンジン稼働間にのみエンジンの吸気の負圧を利用して燃料が流れる構造です。
一次圧縮がなされてなかれば当然 吸い込めないので 自然と負圧コックも働きませんね。
キャブからの負圧ホースはOKですね。次にキャブから燃料ホースを抜いて セルを回して確認したところ 案の定 燃料が来ません。

ということで右側のACジェネレーター側をバラします。ほとんどの2ストスクーターの場合 経年でこの部分のオイルシールが抜けてしまうことがあります。



↑バラした直後がこれ。中心のオイルシールが見事に手前に抜けて外れてましたね。



↑近影。

周辺(特に下回り)がオイルで汚れているのは 結構前からシールが抜け気味だったのを伺わせてますね。以前 2人ほどは 信号待ちで止まっていたら突然 「プスン」と言ってエンジンが止まりその後不始動というパターンが今回のクランクサイドシールと同じでしたので いつなるかは正直分りません。現に ウチの最長距離走っている魚雷さんのV100は今だ交換してませんしね。



↑ということで新品交換しました。本来 収まっているのは奥の方なんですよ。

これで燃料も回ってくることを確認。エンジン始動できてまた通勤仕様に戻れました。

レブル250 諸修理 其の二


取り外したキャブレターです。予想通り ベンチュリ側が真っ黒ですね。内部パッキン類も全て新品交換します。ついでにスロットルバルブも新品入手できたので左右とも交換します(手が汚れてこの間の写真はありません。。。。)
フロート室も経年の細かいゴミはありましたが やはり実働車だったのでこれと言った問題もありませんでした。



更についでに インシュレータも左右とも奇跡的に新品が入手できたのでこちらも勿論交換。当該車両は硬化はしていましたがヤマハのビラーゴのように ヒビ割れ劣化等は起こっていなく まだ使用できる感じでした。



更に そのままヘッドカバーはぐって、バルブのタペットクリアランス調整に突入です。当該車両は昔ながらの ロッカーアーム頭部で調整が出来るタイプなので楽でいいですね。in、ex側とも 規定値より 0.05ほど開いてましたので それぞれ規定値最小よりちょい緩めで再調整します。

全部組み上げて エンジン始動。見事に静かなエンジンに戻りました。
その他ブレーキ周り等も修理して 完成。
まだまだ元気に快走してくれそうな状態で オーナー様も喜んでおられました。

レブル250 諸修理 其の一


ワンオーナーの ホンダ レブル250さん 約5万キロ走っての 諸々整備、修理依頼です。当該お客様は 当店で 他車両を購入頂いてまして 何気に 多種な車両をお持ちでしたが この車両が若かりし頃に新車購入後 ずっと乗ってらっしゃるとは 素晴らしいですね。

今回 エンジンのタペット音が少ししてきたのでタペット調整と 一度も開けてないキャブ周りの整備もという依頼、それと フロントブレーキロータ 他細々としたところといった内容。

とはいえ 定期的に走らせているようなので エンジンも不調という事もなく 全体的には調子が良いと思われます。それでも 30年近くなる車両ですので エンジン周りのゴム関連の劣化は否めません。



年式も年式ですので どこまで部品が出るかによりましたが、今回 作業するのに欲しい部品は全て出ました。一部 在庫のみで廃盤になるものもありましたが 年式を考えれば あっただけラッキーです。


ということでまずは裸にしまして 購入後一度もバラしてないキャブレターから見ていきましょうかね。
こちらは 一般的キャブOHに加えて、スロットルバルブ(ダイヤフラム、キャブレターの差し込むエンジン側のインシュレーターを新品交換します。

其の二へつづく