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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

4サイクルはオイルフィルター大事ですよ

こちらも意外と言われなければおなざりにしている方が多いと思います。

「オイルフィルター」


エンジンオイルの細かいゴミ等をオイルの流路の途中でこのフィルターがキャッチしてくれてエンジン内部を守ってくれるもの。
こちらは定期的に交換が必要となります。車種や使い方にもよりますが およそ1万キロに一度交換していれば問題はないかと(この間、定期オイル交換している事前提)。
タイプは写真のろ紙式の物や 大型車両に多い カートリッジ式とあります。
原付や一部のホンダの小排気量車のように交換式オイルフィルターがないものもあります。

因みに写真の物は 約1万5千キロ 一度も交換してない アドレスV125のお客様のもの。
tetsuが推奨して交換に至りましたが......
メチャ汚いです。

このようになる前に 定期的に交換可能な車両は交換しましょうね。
伊東二輪では 交換の際、次回の推奨交換距離を把握するためのステッカーを貼っておきます。
それなら管理しやすいのでね。(それでもそれを見ていない方もいらっしゃいますが(苦笑))。
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V125S 充電不良

V125S FIランプ「3回点滅」で 修理入庫。
V125の場合 「3回点滅」はバッテリーが弱い事を表してます。
しかし........当該車両 3か月ほど前に レギュレータが逝き その際にバッテリーも新品交換しております。
なのに この症状...... まさかのバッテリー不良品?(工業製品なのでたまにあります。球とかプラグもありますよ。)

当該車両、走行 7万キロ越え。2オーナー目ですが前オーナーが容赦ない走りをしていたそう.....
こうなると壊れるべくして壊れたものと推定されてきまして......
この時点である程度 原因箇所は特定されてますが。

一応 充電系トラブルのルーチン検証していきましたが 比較的早い段階で確定。
ステータコイルが逝きましたね。
ステータコイル=簡単に言うと 発電機ですね。
要は エンジン稼働時でも 発電できなくなったということ。
こうなるとラジコンと同様となります。

エンジン稼働時のバッテリー電圧もほぼ上がらなかったので ステータの配線外して 抵抗値計ろうとしましたが3相 全て出ません。


ということで新品交換でバラすの図。
毎度ながら V125系はこの部分バラすの面倒なのですが、それでもSなのでまだマシか。
一年前も 丁度同じ時期に3台連続でここの部分の修理が続いて イヤになったのを思い出しました(苦笑)。でも大丈夫、 時間経ってますから(笑)。

外したステータと新品比較。


見た目のコイル保護膜の色も 外した物はオイル焼けが酷いですが、それより 被膜がボロボロ剥がれてしまってますね。

ステータもその車種の特性や走り方で寿命も違いますが 比較的オイル交換頻度が少なく、エンジン熱を上げたまま走行することが多い車両ほど このように内部焼けして壊れる傾向でしょう。とはいえ こちらも工業製品、どんな車両もいつかは壊れます。
新品交換して無事復活しました。

WR250X ⇒R 化他

長年のお客さんからのご紹介にて ヤマハ WR250Xを「R」化する 他 諸々改造のご依頼。
他は IMSビッグタンクと LEDサブランプを装着したいとの事。

伊東二輪 何故か 以前から モタード車⇒オフ車化 という事をやることが多いです(苦笑)。
Dトラッカー⇒ KLX化、XR250モタード⇒ XR250化、 お店の XT250X ⇒セロー化 と 。
ま、どれも ホイール交換+ サスセットのチョイ変更で 普通の乗れるようになるので それほど手間ではないのですが 今回の WR250Xは少し勝手が違います。

ホイール自体はワイズギアから まだR用のオプションホイールが入手できるのでそれを使用が一番安いです。Xには Rのホイール自体はそのまま入るのですが、フロントブレーキ関連パーツがそのままでは無理です。
XとR、フロントキャリパーは同じですが そもそものディスク径とキャリパーオフセットが違いますので ホイールハブも違うし、フロントフォークもXとRとでは 違うということになります。
が、ここは天下の ダートフリークさんがZホイールパーツで ロータキャリアなるものがあり それでRのホイールがXに装着できるようになります。
オフ走行する上で ディスク径が大きい事は必要ないですが 大幅に部品変更せずに可能とするこのパーツは R化したい人はいいですね。

そして IMSビッグタンク。
ノーマルの燃料容量は 約7Lですがこれが 約11Lまで増えるという。ビッグタンク化は  オフ車を長距離ランナー化するのには昔から定番です。


ノーマルが左。IMSビッグタンクが右です。 かなり形状が違うのが分かりますが、形状が違う部分に全て燃料が入るようにできており これでいて ノーマルシュラウドカバーが装着できるという良くできた製品です。結構この手の外品はいざ 装着していくと そのままでは装着できない事が多いですが このタンクは問題なく着きましたね。

車体に載せた状態での違いです。

ノーマル


IMSビッグタンク


こう見ると かなりの違いが分かります。シュラウドに隠れている部分とタンクキャップ上部を上に容積増やしていることで 4Lも増加させることができています。
装着しながら tetsuは 造形に感心しましたよ。

その他諸々の作業も完了して完成図です。ちゃんとR化しました(笑)。

PCX125 ホイールベアリング交換

フロントが走行中 やたら暴れるとのご相談で 初見のお客様でしたが一度見てみることでご来店。
そのまま 急患扱いでお預かりとなってしまいましたが.....

最初 車体を押すと やたらフロントが重い状態でして、前輪の空気圧が 0.3キロほどしか入ってない状態。(汗) オーナーさまも「タイヤ交換toタイヤ交換」の間は一度も歴代見ていないとの事(更に汗汗)。 で、空気を入れて 再度押し引きしてみると 行きたい方向に行けないという(汗汗汗)。
この時点でフロントホイールベアリングが片側 粉砕しているだろうと判断つきました。
この状態で乗って帰れとは言えないので修理後 速やかに引き取り願えるということを条件でお預かり修理となりました。

部品が来まして いざ交換の段階で、更に恐ろしい光景が。

tetsuが長年バイク屋やってます中で おそらく一番粉砕度合が酷かったですね......

車体向かって右側のベアリングは既に随分前から粉砕していたのではという状態。
インナーレースしか残ってなく 中のボールベアリングはどこへやら........

そしてセンターに入っている ディスタンスカラーを引き抜いてみますと 新品と長さが違うではありませんか...... というわけではなくて 熱で ベアリングのインナーレースがディスタンスカラーと仲良くなってしまっているのです(恐)。溶着みたいな感じですかね。

なんとかアウターレースも抜けまして 反対側を交換に。左側のベアリングも崩壊寸前でした。


ベアリングプーラーで抜いてたらインナーとアウターで分離してしまいましたから。ボールがバラバラと散らばっていきました。


そしてベアリング引き抜いた ホイールの内側は 先のディスタンスカラーに多数の溝があるようにホイール側も同じような光景に...... 右側の粉砕したベアリングのボールがここに巻き込まれて回っていたためこんなことになってしまってました。

抜いたベアリングの残骸と右が新品ベアリング。


めったにこんな事ありませんが、オーナー様もヒドクなるまで気が付かなったとはいえ 超ラッキーでしたね。普通は 操舵不能で転倒必至ですから。
それ以前に 定期的 タイヤの空気圧点検や定期点検整備をしていればベアリングの異常も早期発見できたと思われます。
皆さま(特に 通勤スペシャルな方々)、 車体の不穏な動きの前に たまの点検は重要ですよ。

アドレスV125 ステムベアリング交換

常連さま スズキ アドレスV125G LTDさんのステムベアリング交換です。
タイヤ交換でお預かりの際にtetsuが発見したパターン。結構 こういうパターンは多いですね。

スクーターはセンタースタンドがありますのでフロント上げてあげると ほぼ解りやすいです。
ハンドルセンターから左右に数度切った際に「カクっ」とハンドルに引っかかりがあったりしてしまうのはNGで ステムベアリングがダメな典型です。
こうなっていると 真っすぐ走るのも 変に車体がヨーイングしたりしてそれを修正しながら乗るのでかなり腕が疲れるはずです。また交差点等 小さく曲がる際も自然にハンドルが切れませんので やはり腕に変な力が入りますね。

で、V125の場合 フロントフォークが簡単に下に抜けないので このようにステムに装着されたまま抜きます。ま、この状態でステムのベアリングレースは抜けるのでいいのですが。

フレーム側のレースの近影ですが グリスがカピカピで一部段差も出てましたね。

当該車両は 2010年製 19000km走行でしたが この辺りの整備が必要になるのも使用環境や使い方と車体個体差でもありますので 適正交換時期というのがないので 難しいですが。
エンデューロ車両のように定期グリスアップが延命ではベストなのですが  一般車両の場合 整備性がいいわけではないので ここまでバラしたら 全交換しておくほうが吉だとも思います。
部品代自体はそう高くないので。
なので スクーター等は 今回のように 症状が出てからでもいいでしょうが 安全性の面で、ヒドくなる前に交換が望ましいですね。