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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

もう太っちゃいますよ~


先日、またまた一周年バースデイケーキを頂いてしましました~。 伊東二輪には似つかわしくもないまたもこんな可愛らしい! しかもまたも大好きな チョコレートケーキです。
くぼじぃくんと同じく長年のお付き合いのあるお客様 のY口夫妻に頂きました。旦那さんはなぜか周りに「組長」と呼ばれていますが 普通の温和なお方です。因みにtetsuの携帯の登録も 「組長」になっているっていう(苦笑)。

当日は たまたま くぼじぃくんが別件で来店しているさなか 合流して 一緒にケーキを食してもらいましたが、それでもその後お客さんは来る気配もなかったので(泣)、約半分は tetsuが食べさせてもらいました~。フワフワな食感で しつこくなかったので一辺に食べられてしまいましたね。
Y口夫妻、いつもお気遣いありがとうございいます。次回のツーリングはリベンジしてくださいね。今後ともよろしくお願いします。
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CRM250R 納車に向けて 其の三

で、早速腰上バラしましてピストン外して、排気バルブも外して。
クランクの状態はよかったですね。今までのオーナーが過度な激しい走りをしてませんので、コンロッド大端部のスラストのガタもなく、隙間も余裕の許容範囲です。空転の感触も問題なく サイドベアリングも良好です。
次に、ピストンは新品にするとはいえ ピストンとシリンダー周りの状態も診ておきます。シリンダーはメッキシリンダーですがこれもCRMは結構強いメッキですので 今回の車両も問題は見られません。

ピストンは新車時からのものですので まだピストンスカート部にモリブデンコートがされてない頃の物です。しかしCRMのピストンは歴代、オイル管理をしっかりしていて過度な使用環境ではない(いつでも全開で走るとか....)車両で適切な時期にエンジンOHの場合、そうそうピストン側面に大きな傷が付いているのはありません。下手するとリングのみ交換でいいのではと思えるものが多いです。これがスズキやヤマハさんの2ストですと 結構なキズが付いているのも 当たり前なのですが....逆にそれが普通とも言えるのが 2ストの構造上の問題でもあるのですがね。
シリンダー内に開いている 「吸気ポート」やら「排気ポート」やら「掃気ポート」といった4ストでは存在しないシリンダー内の開口部を通過していることにより、ピストンに負担がかかるとされています。それによりどうしてもピストン側面の当たりも強くなりがちなのもあります。
まぁ 馬力効果の代償ということなのですがね。


で、今回の取り外したピストン 側面に燃焼吹き抜けの跡が沢山付いてますね。特にリング部下部周辺の黒い部分が全部そうです。上部の燃焼がリングとシリンダー壁をすり抜けてスカート側に抜けているのですが 一番の理由は使用距離による経年のピストンリングのへたりなのですが、今回のケースは別の事も起こっていました。
セカンドリング(上から二番目のリング)が半分固着して動いてない状態になっていました。原因は排気ポート側のリング面の当たりによるリング溝へのカーボン蓄積によるものです。ピストンリングはバネみたいな状態なのでその弾力がないと効力が薄れます。これは2スト、4スト同じです。で、上手く動けてないと ピストンの首振りを招いて 焼きつきの原因を作ります。これが2ストでの距離的な問題で焼きつきの原因となる多い理由のものです。こういったトラブルを未然に防ぐためにも、適切な距離、時間でのバラし点検が必要なのです。
更にこの部分にストレスをかけるもう一つの部位が 排気バルブへのカーボン蓄積です。排気バルブはシリンダーの排気ポートに装着されているため、多大なるカーボン蓄積の場所となってしまいます。この蓄積を見逃していると最終的には、排気バルブ作動モーターの焼損やECU破損も引き起こします。しかし一番の問題はその蓄積したカーボンがシリンダー内にセル出てきてしまうというものです。そうなると必然的に 上下するピストン側面に接触するようになり それが原因で焼きつくのです。



上の写真、今回のCRMの取り外す前の排気バルブの感じがこんな感じです。距離なりのかなりのカーボンが蓄積しておりました。



そして↑が取り外したRCバルブです。1mmくらいのカーボンは付着してますね。これを除去するのがまた結構大変なんです.....硬いんですよ、蓄積カーボンが.....炭化したカーボンが更に焼かれているので 本当に硬いんです.....といいつつ 地道にキレイにしましたけどね。


↑が新品ピストンです。もう今後手に入るのか微妙ですが.....
リング溝より下が灰色なのがモリブデンコートされているものです。NSRなんかもいつぞやからかこの仕様になってましたよね。今ではモリブデンショットも一般的になりつつありますけどね。

ということで、今回のCRMはここでバラしておいて正解な車両でした。このまま「調子いいからまだまだ大丈夫!」と言って、バラしもせず納車されていたら この先 1万キロはもたなかったでしょうね。新オーナーさん、楽しく安全に 2ストオフ車を楽しんでください。継続使用にて乗り続けるのは労力がかかってしまうかもですが そこは極力協力しますので!伊東二輪 林道中も機会があれば行きましょう。

CRM250R 納車に向けて 其の二

当該車両は 歴代 前2オーナー共 tetsuが見てきた車両です。特に最初の販売時は約 9年前。走行10000kmでしたが、その時に腰上を一度バラシてチェックしてありました。
その時はどの部分もOKで排気バルブのRCバルブのみ清掃して再組立てして納車しました。
それから26000kmほど走行、現在 37000kmです。
tetsu推奨のエンジン定期点検距離を越えてます。
今回この車両は下取りとして入庫しました。前オーナーが新たな車両に乗り換えでした。で、たまたま伊東二輪の常連さんで「2ストオフ車」をお探しする依頼を受けてました方にこの車両をお話ししてご成約になったのです。
当初はこのお客様、まさしくCRM250のⅢ型希望だったのですが、中古で探しても 状態が信用できるものが現存するわけがないので それを顧慮しても現在のCRMの中古相場は見合ってないとtetsuは思いまして 今だ新品部品が入手可能なスズキのRMX250をおススメしていました。RMXはCRMに比べると 玄人好みの車両造りでよりモトクロッサー要素の強い車両ですが、その分 エンジンの耐久性はCRMの足元にも及びません。イコール、煩雑なエンジンメンテが必要なのです。今回のお客様のように オフもバリバリ走りたい意向の方には、手放しで修理できない車両よりいつ何時でも修理可能な方が 安心できますよね、。そんななので尚の事 今更CRMがおススメできるものではありませんでした。
しかし、今回のCRMは 元々自分が手をかけてきたある意味「信用」できる車体ということで 今後のアフターケアの厳しさとそれに対する 伊東二輪によるケアマネジメントを了承いただき販売することに決めました。
エンジン腰上はバラす前提です。
もう一つ販売にあたっての決めては、まだ腰上周りの主要部品が全て新品で入手可能だったことです。

そうです、この距離でのエンジンバラしをするので ピストン、リング等は新品交換します。
ARは既に新品ピストンが完売していて入手できません。しかしこのⅢ型のはまだ奇跡的に入手できました。このタイミングでエンジンをバラしておけばまた次の25000kmは乗り手が無茶させなければ十分楽しんで乗れるのです。勿論それ以外の偶発的故障や転倒による破損は置いておいてですがね。
なぜ25000kmでエンジンを開けてチェックしなければいいけないかというと、
①にピストンリングのカーボンによる固着。
②RCバルブという排気デバイス部のカーボン蓄積の除去
③クランク大端ベアリングのスラスト方向のガタ
④クランクベアリングのガタ
等が主な理由です。
この中で最大に注意が必要なのが②の排気バルブのカーボン蓄積なのですが.....
当該車両、バラす前は異音もなく調子もいいエンジンでしたが、やはりこの距離でバラしておかないとこんなことになっているという事例につづく......

CRM250R 納車に向けて 其の一


先週中古で納めました、ホンダCRM250R 1996年のいわゆる AR前のⅢ型ですね。トラスト時代にはそのエンジンの耐久性の高さから、「オフ車の2スト乗りたいなら、絶対CRM!!」とtetsuが一押しな車種でした。初期型から最終型ARまで 安定した性能とロングライフな性能を発揮してくれましたね。しかし 元々日本車はある一定年数経つと部品がどんどんと廃盤になり入手できなくなります。修理し続けて乗りたくても乗れないのが 日本車です。まぁ、中古部品や流用等で凌いでいくのはある意味 存続はできますが、やはり新品部品がいつでも入手できて修理できるのが本来の理想だとtetsuは考えます。やはりこういった考えかたが、海外メーカーとの大きな差です。BMWやハーレーなんかはかなりの古い車体の部品まで今だに出ますしDUCATIやKTMも90年代以降のものでもかなり入手できます。
これに対して、最近のホンダのヤル気のなさには 故本田宗一郎氏も嘆いていることでしょう.....
因みに tetsu所有のCRM250AR、1999年に新車で購入しましたが 現在 90%のパーツは入手不能ですね......ホンダさん 捨てろってことですか?と言いたくなります。
お話しはそれましたが、そんな経緯もあるので お客様に」「2ストオフ車乗りたい」って言われても 手放しに車体を探してきて「これどうぞ!!」と言えないのも2ストの怖いところでもあります。
これについてはここで話すと超長くなってしまいますので簡単に説明しますと、要は 定期的エンジン整備がされていないと乗りっぱなしは100%壊れるということ。またそれが メーカーの車種によって大幅に違うということも.....調子よく乗るためにはエンジンに手をかけなければダメということなのです。一例では 一般的な乗り方されている方での場合、ホンダのCRM250なら25000kmくらいで一度腰上(シリンダーより上)OHをすればいいですが、これがスズキのRMX250なら10000kmでも恐ろしいくらいでしょうか.....どうなるのかって言うと 単純に「焼き付き」ます。
という懸念もあるので、何キロ走っているか解らない 販売されて何年も経っている中古の2スト引っ張ってきて そのまま中身を見もせずに販売するなんて度胸はtetsuにはありませんね。
ということで 最近ではこの手のこういった作業をすることが少なくなりましたが、こうすることによって幾らかでも安心して乗れますよ~っていう事例です。
つづく.......

10月1日の日に.....

話題が前後してしまいますが、先週の伊東二輪一周年の日の出来事。
長年のお客さま、くぼじぃさんがこんな物を差し入れてくれました。

一周年バースデイケーキです~。
しかもtetsuの大好きなチョコレートケーキ!!
勿論そんなこと知らなかった くぼじぃくん...... 愛を感じました(笑)。
上に乗っかっているクリームで造られた、小鳥にリスに可愛いものです。❤


暑苦しいオヤジ二人で仲良く二人でツーショット❤❤(くれぐれも、その方面のお付き合いではありませんので!!)
この日はこの後修理のため来店した方々に ケーキを食べていただき、無事即日完食しましたよ~。
ありがとうございました、そして今後ともよろしくお願いいたします!!