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CRM250R 納車に向けて 其の二

当該車両は 歴代 前2オーナー共 tetsuが見てきた車両です。特に最初の販売時は約 9年前。走行10000kmでしたが、その時に腰上を一度バラシてチェックしてありました。
その時はどの部分もOKで排気バルブのRCバルブのみ清掃して再組立てして納車しました。
それから26000kmほど走行、現在 37000kmです。
tetsu推奨のエンジン定期点検距離を越えてます。
今回この車両は下取りとして入庫しました。前オーナーが新たな車両に乗り換えでした。で、たまたま伊東二輪の常連さんで「2ストオフ車」をお探しする依頼を受けてました方にこの車両をお話ししてご成約になったのです。
当初はこのお客様、まさしくCRM250のⅢ型希望だったのですが、中古で探しても 状態が信用できるものが現存するわけがないので それを顧慮しても現在のCRMの中古相場は見合ってないとtetsuは思いまして 今だ新品部品が入手可能なスズキのRMX250をおススメしていました。RMXはCRMに比べると 玄人好みの車両造りでよりモトクロッサー要素の強い車両ですが、その分 エンジンの耐久性はCRMの足元にも及びません。イコール、煩雑なエンジンメンテが必要なのです。今回のお客様のように オフもバリバリ走りたい意向の方には、手放しで修理できない車両よりいつ何時でも修理可能な方が 安心できますよね、。そんななので尚の事 今更CRMがおススメできるものではありませんでした。
しかし、今回のCRMは 元々自分が手をかけてきたある意味「信用」できる車体ということで 今後のアフターケアの厳しさとそれに対する 伊東二輪によるケアマネジメントを了承いただき販売することに決めました。
エンジン腰上はバラす前提です。
もう一つ販売にあたっての決めては、まだ腰上周りの主要部品が全て新品で入手可能だったことです。

そうです、この距離でのエンジンバラしをするので ピストン、リング等は新品交換します。
ARは既に新品ピストンが完売していて入手できません。しかしこのⅢ型のはまだ奇跡的に入手できました。このタイミングでエンジンをバラしておけばまた次の25000kmは乗り手が無茶させなければ十分楽しんで乗れるのです。勿論それ以外の偶発的故障や転倒による破損は置いておいてですがね。
なぜ25000kmでエンジンを開けてチェックしなければいいけないかというと、
①にピストンリングのカーボンによる固着。
②RCバルブという排気デバイス部のカーボン蓄積の除去
③クランク大端ベアリングのスラスト方向のガタ
④クランクベアリングのガタ
等が主な理由です。
この中で最大に注意が必要なのが②の排気バルブのカーボン蓄積なのですが.....
当該車両、バラす前は異音もなく調子もいいエンジンでしたが、やはりこの距離でバラしておかないとこんなことになっているという事例につづく......
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