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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

MAX10A レース報告  中編

予選です。いつもならピットロードに入ってきて 通常スタートに備えて順に並ぶところですが、バッテリージャンプスタートしなければいけないのでピットウォール側でレーシングスタンド立てて 車体のタンクをリフトアップしてエンジンスタートの合図を待ちます。タンクを持ち上げているのが ライダー タカミ氏。外部バッテリー側のケーブルを装着する役とエンジン始動後のそれらの回収、片付け役がミヤくん。tetsuが車体側のバッテリーにジャンプケーブルを接続させてエンジン始動する役という役割分担です。



エンジンスタートの合図と共に 迅速にエンジン始動!ジャンプケーブルを取り外して タンク下して 固定金具を締めて いってらっしゃい!!

こんなバタバタな状態からの予選で ライダーのメンタルが心配でしたが 最近は強くなってきたようで(以前は弱かったですね....) 走りにも強さがあります。ちょっと一コーナーへの入り方(スタイル)が以前と違っていたのが気になりましたが 意図的に本人がやっているのならいいでしょう。
9分間のタイムアタックの終了間際、手元計測では 今までのタカミ氏レース歴で一番いい予選タイムが出てました。無事予選終了。


結果やはり今までで一番良い予選タイムでした。よく朝の状況から冷静にタイムを出したもので それが一番の収穫でしょうか...... まぁ バッテリーを忘れたヤツが一番悪いんですけど(苦笑)
予選が無事終わったので その事でタカミ氏をイジり回してやりました!(爆)

他のクラスとの混走ですが グリッドはタイム順。10台中 8番手となりました。しかも 同じMAX10Aクラスにエントリーしていた DB2さんは出走せずだったので これで 決勝 ちゃんと完走できれば 「1位表彰台」です。

とはいえそんな甘いものではないのがレースです。前にも言ってますが、「絶対」はないのです。レースで1位を取るのは どんな状況でも難しいのです。それをタカミ氏に申しつけ、決勝も守りの走りではなく自分との闘いで走りぬく事を目標にするようにしました。最低でも 昨年の決勝のベストタイムは更新してほしいですな。

ということで午後の決勝まで時間があるので、お昼ご飯に。

やっぱり筑波サーキットに来たらコレ!!



「もつ煮定食」ですよ~! 相変わらず 量も満足 まいう~!!でした!
初筑波サーキット名物にミヤくんも「美味しい!」と。それだけでも来てよかったでしょう(笑)
タカミ氏もこれでパワーアップでGOですな。

いざ 決勝へ。後編に続く。
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MAX10A レース報告  前編



昨日 10月1日に筑波サーキットで行われた、MCFAJクラブマンロードレース内の一クラス 「MAX10A」(空冷外車 一周 1分10秒以上対象)にドゥカティ M900Sieで 長年参戦している お客様の Mr,Tことタカミくんのレースにピットクルーとして行ってきました。
天気もよく 絶好のレース日和でした。今回は もう一人お手伝いとして サーキット初触り(笑)の ミヤくんも同行。サーキット初心者でも 結果的に来てくれて非常に助かったっていう......




朝5時にミヤくんと待ち合わせで 東京を出発、現地でライダーさんと合流の予定です。で 6時前頃にあと サーキットまで10分ほどというところでタカミ氏から電話がかかってきました。出るなり かなり神妙な困惑している様子な電話です。「tetsuさん、大変な事をしてしまいましたぁ」と 泣きそうな感じで言ってくるので 何事かと思って聞いてみると.....

レース車両に積む バッテリーを家に忘れた......と......!!!

しばし tetsuも言葉が出ませんでした..... とはいえ 予選も 8時30分からですので まずは現地まで行き合流してから策を練る事に。ま、こういう時はやってしまった事はこの際 しょうがないので あーだこーだ言う前に 前に進むことを考えねばです。走れないって決まったわけではないですしね。

現地につき 暗~~い硬い表情の タカミ氏と合流。 前日にバッテリー充電の為 車体から外して 充電したまま家に忘れてきてしまったと....... 自分のしてしまった事を自分で責めて悔やんでいました。気持ちは解りますが そんな事より先の事を考えるのが先決なので まずは 受付に行ってもらいます。(大丈夫!!なんとかなる!!)
その間 ひとまずエンジンかけて走るのに必要な策を考えます。要は 12VDCバッテリーがあればいいので 車体に搭載できるバッテリーをなんとか 他の参加者の方から借りるというのが現実的な方向でした。とはいえ なんでもいいわけではなく モンスターのバッテリーBOXに入るものでないと走行するのは無理ですので。しかも 車体に搭載されているバッテリーをお借りするのは道義的に申し訳ないので 予備のバッテリーを持っていないかという線で聞いてみることに。

そんなこんなタカミ氏が受付を済ませ帰ってきたので、当日予定と当日のレースのエントリーリストを見せてもらいました。ざっと眺めて 知り合いがいないか見ていると..... 「お!」旧車レースにエントリーしている人で 25年来の旧知の ライダーを発見。アニマルボートというカスタムバイク屋を経営している ムカサくん。ホンダの CB77でエントリーしておりました。早速忙しい朝の用意の中 申し訳ないと思いつつも 電話してみますと すぐにつかまりました。こちらの状況を説明して予備のバッテリー持っていないか聞いてみると 「一つ持ってるよ」と!!
しかも 大きさ的にはスクーター等に使う 一番小さいバッテリー型式だったので M900には余裕で搭載できるので まずは走らせるだけならなんとかなるので それを借りることに。

で、このバッテリーの大きさですとセル始動は単体ではできないので ここで登場させるのが車のバッテリー。タカミ氏がバッテリージャンプコードは持っていたので、タカミ氏のハイエースからバッテリーを取り外して これを外部始動用バッテリーとして使用する事にしました。

借りたバッテリーを車体に装着。端子の向きが本来と逆だったので少し装着には手間取りましたがなんとか搭載には成功。これで 外部バッテリージャンプにて始動させてみました。
見事 エンジン始動できてジャンプケーブルを取り外しても アイドリングもブリッピングも問題なかったのでこれで予選は走れるでしょう。




予選まであと 30分。装備一式を用意して 予選開始時の始動要綱の段取りや3人の役割分担を説明して いざ暖気場へ。そこで 一度段取りを確認しつつ エンジン暖気。

いざ 予選へ!!

中編に続く.....

VINO センタースタンド折れ


ヤマハVINOさん センタースタンド折れてしまって自立できない状態でのご来店。交換しかないですね。原付スクーターはサイドスタンドが併設されてないかぎり どんな車種でも 繰り返しセンタースタンドを使いますが スタンド自体が大型車のものと違い それほど頑丈ではないので いずれこのように折れてしまいますね。先月も v100のお客様が折れましたし.....
ということで新品交換ですね。


センタースタンドの取り付け方も車種によりまちまちで たまにスタンドのシャフトが変形していて抜けないなんてハマり方もありますが 当該車両はそんなこともなく終始作業は順調でした。唯一 自立できまないでの作業がなかなか困難ですがね......

SR400 ステムベアリング交換


ヤマハ SR400さん ステムベアリング交換修理です。セパハン、バックステップ車両ですね。当該お客様もそうでしたが 結構多くの方がステムベアリングの異常に気が付かない方がいます。今回も別件でご来店の際に 発覚いたしました。しかも 既に かなり重症な感触でした......

で、バラしましたところが 近年稀にみる状態でした(驚)。



まずアッパー側はこんな感じ...... 


ベアリングを外してみますと、グリスもサビサビです。




で、こちらがアンダー(ステム)側。




こちらもベアリング外してみると 更に醜い状態が......



アンダーの車体側レースもこんな感じで サビまくりの段付きまくりです。



一言に「ヒドイ!」ですね。走行中 かなり腕に力が必要だったと思いますよ。ましてやセパハンに改造してますので...... これくらいヒドイとバイクの持つセルフステア状態が皆無で 路面の轍にすぐにとられたり 低速で走行していると真っすぐ走れないはずなのですが 結構 人間がどうにかしてしまって乗り切れるので気が付かない人も多いのです。
中には ハンドリングの異常を訴えてきて 判明するパターンもありますが(特にオフ車乗っている方は気が付く傾向があります)。
当該車両は特に水没車というわけではないですが 保管状況があまりよくないようで、車体全体的にサビが出ています。
今回の修理を逃していると最悪 ベアリング自体が粉砕してハンドル操作不能になる可能性もありますし......

新品ステムベアリングに交換、再組立て中 バラす前に気になった フロントブレーキが少しひきずり気味でしたのでそちらも見てみます。当該車両は2002年型なので 油圧ブレーキ車ですが おおよそキャリパーの動きに問題がありそうです。で、原因はキャリパーの上下にあるスライドピン2本のうち1本が サビでほぼ固着状態でした。



外したピン2本。左が固着状態の物で右が正常な物。
外せただけまだいいです。ヒドイものだと取り外せない状態まで固着しているものもあります。あまりにヒドイとキャリパー丸ごと交換になります。
これでもサビている方はいくらかサビを剥がした状態です。サビでピン自体が痩せてしまってるのが分かります。こうなると ブレーキ時のキャリパーのガタも大きくなりよろしくありません。こちらも新品交換することが望ましいですが 今回は手持ち部品がありませんでしたので ひとまずグリスまみれにして再装着して 状態を写真で説明して お客様に戻しました。
ステムベアリングは車種や車体特性、使用環境によって寿命も全く変わってきます。もちろん経年での摩耗もあります。バラしてグリスアップも簡単ではありませんし 交換となっても費用はそこそこかかります。しかし  気になった時には整備するのが良いと思います。