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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

つくばの900SS車検他整備



先週SS祭りの最中にあった こちらも長年のお客様 ガクさんの900SS-SP 車検整備中の時の図。学生さんの頃からかれこれ20年以上になるお客様。現在 茨城県 つくば在住ですが わざわざ車検他整備に持ってきて頂いております。ありがとうございます。

今回は車検他、チェーン・リヤスプロケット・前後ブレーキホース・クラッチホース を新調したいとの事で色々と作業も多かったです。リヤスプロケットは以前交換した フロントスプロケットとのギア比の兼ね合いで もう少しロングにしたいとの意向での交換です。ついでに リヤサスのイニシャルの変更も依頼されましたね。





このオーナー様は昔から 「自分号」に調整していくのが好きな方でして メールで色々とディスカッションもいたしますが 楽しいですね。
やり過ぎると どツボにハマりますが、自身が分かっている範疇なら きっと自分に合った乗りやすい方向へと調整できていけると思います。

先日 引き取り後 つくばへの帰路での車体の感触は 本人曰く 「かなり完成体」という事をメールで言っておりました。まずは良かったですね。
乗れるときが少ないですがその分 その時は集中満喫してください!
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TW225 ロンツー前の整備にて


ハーレーとTWの二台持ちな 常連さん だーやまくんの九州ロンツー前の整備の依頼です。
以前に 「バイクのある風景」で 紹介したTWですな。


その時の写真はコレ↓
https://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/05ec55942e0aecf22f50f67713a56892/1450875982
こういう写真を日本各地に撮りに行くのが趣味です。

来週から九州一週間の旅にでかけるようで その前に車体点検を依頼されました。この車両で最近は林道探検も行っているようですが元々激しく走るオーナーさんではないので5万キロ走行している今でも元気はいいです。


で、ざっと見ていて気が付いたのは 当該車両 ハンドルをノーマルより 幅狭、アップに交換してますが そのため アクセルワイヤの取り回しが変わっている影響か 右にハンドル目いっぱい切った際に ステムとフレームの間にワイヤーを挟んでいたようです。アウターワイヤーのガイドが半壊状態で インナーワイヤーが動いているのが見えている状態でした。
まだ部品が間に合うので新品交換です。




前回の整備の際に指摘したリヤブレーキシューも残り僅かだったのでこちらも新品交換。バラした際に ブレーキシューを稼働させているシャフトの動きが渋い事を発見。(黄色丸印部)



この部分も経年でグリース切れや水等の浸入で シャフトが錆びたり 腐ったグリスが抵抗になり回転が重くなります。ヒドイと全く動かなくて シャフトが抜けないなんてこともあります。
抜いてみると それほどヒドくはなかったですが 古いグリスが固まっているのが原因のようでした。
綺麗にして再組み込み。

今回どちらも 出発前に発見できて良かったですね。やはりたまの 点検は大事ですね。
「レインマン」の名を返上できるよう 楽しい旅を祈ってますよ!!

V100祭りも開催中?其の二

③たまにあるある 「エアクリーナー知らずに粉砕状態」
お客様の紹介でご来店の方。調子は悪くないのだけど 2日ほど放置すると冷間時にかなりセルを回さないとかからないと..... 車体拝見すると 年式的には1996~8年辺りの車両ですが実走距離が少ないことが伺えました。エンジンの音や振動をとってもそれほど違和感がないので 本来この距離ならしっかりしていますね。数年前に人から譲ってもらって 近場のチョイ乗りにしか使わないそうだったので あまりに走らなすぎでエンジンが不調のまま来てしまっているのか.... とりあえずお預かりして2~3日放置して様子を見させてもらうことに。で 3日後 始動してみますと お客様の言うほどは不調ではない模様。とはいえ 慣れてないと始動時に難儀するのもあるかな~と思いつつ 一通り考えられる部分をチェックです。 プラグは全く問題ありません。
次にエアクリーナー...... 


はい たまに当ブログで目撃する 「いつ粉砕していたか分からない状態」でした。まだ軽傷ですが、エアクリーナーBOXを外してみますと、キャブのベンチュリ側のスローエアー部辺りにはベッタリ粉砕してガソリンの吹き返しで溶けた エアエレメントの残骸がこびりついてます。


反対側に位置する チョークバイパス側も怪しいですね。ということでキャブレターも分解清掃です。
綺麗にして新品エアクリーナーにして 一発解決でした。

④忘れたころある 経年使用によるセンタースタンド折れ。

こちらもご購入後 14年乗っていただいている女性オーナーの物。先日自宅でスタンドかけようとしたら 「バキ!」という音とともに スタンドが真っ二つ。自力で 折れたスタンドを針金でマフラーに吊ってご来店。 走行距離も4万キロほどですが あきらかに経年使用により折れてましたね。
これはもう 他のスクーターでもそうですが(原付が大半) その頻度によりいずれ折れてしまいますね。新品交換&まだまだこの先も乗るそうなので 純正オプションのサイドスタンドもまだ新品で入手可能だったのでそちらも装着。まだまだ元気に乗ってください!

V100祭りも開催中?其の一

900SS祭りと同じくらい 定期的にスズキの アドレスV100祭りもやってきます。 このブログで紹介している他に先週は 2台修理して、更にもう一台 お預かり中。今週も2台修理に来る予定。1台が経過観察中という......まだまだ 伊東二輪では最大勢力スクーターの座に君臨しております(笑)。

①良く走ってましたね。
現在 伊東二輪で最長老の 99600km走行中、絶好調のエンド魚雷隊長のV100が朝の通勤途中で突然失速後停止。何回か始動を試みていたらなんとか始動できたので だましだまし 会社まで到着。帰りも注意いしながらこちらに帰ってきた模様でしたが やはり途中で一度エンジンストールと。魚雷さんは定期的にメンテナンスに持ってくる方なので 走行管理もそこそこなされてます。忘れた場合はこちらが任されますので 随時不具合の時には点検しているので 結構単純なところでは?
と一番症状に可能性あるのは やはりプラグですかな。




で外したプラグがこちら。よく走ってました! 最近では2ストの車両もめっきり少なくなりこうなってしまうプラグにお目にかかる機会が減りましたが たまにこうやってみると 「良く走ってました」と拍手します(笑)。本人も 前回交換から約1万キロだったのでそろそろかなとは思っていたようですが。予想的中でした。新品交換で 現状復帰でした。余談ですが このV100 この距離刻んでいても 尚燃費が落ちることもなく 先日は 36km/Lを刻んだそうです。

②クラッチあれこれ
他のショップさんで購入された車両で 最近今一ダッシュ力と登坂能力が今一とのことで相談。メーター見たら 年式相応のメーターではないし 全体的に怪しいニオイが..... 走行距離もあてになりません。エンジンの音を聞く限りは 本体は悪くなさそうで.... 疑うは色々あるのですがセオリー通り まずは動力系を疑います。ベルトカバーを開けてみると ベルトは比較的新しいようですが ウェイトローラにはそこそこの段付きが。でも そこは純正が入ってましたし それくらいの減りではあからさまに走らないことはないと思います。ドライブプーリーも純正で問題なさそうですね。で、ふと気が付いたのが クラッチ側。


純正のクラッチではなくどこぞのなにか分からないものが組まれてます。しかも クラッチがかなり減っております。このクラッチの減り自体もよろしくないですが 謎のクラッチはいただけません。クラッチの全体の重さでもスクーターの場合 加速力に大いに影響がありますので。見たところ 国産のどこぞの物なのか、 全く信用できない中国製なのかは分かりませんが tetsuとしてはスクーターの場合 動力系はやはり信用できる純正ということで 純正を取り寄せました。



左が装着されていたもの。右が純正新品。形状が全く違うのが分かると思います。前回ここをバラした人にしか解らない経緯ですが とりあえずこういう場合はノーマルに戻すが最善方向です。
ウェイトローラとクラッチを純正新品交換修理。で、結果 スムーズな加速と登坂能力が戻ってきました。 純正部品が良い場合の典型ですね。因みに V100のクラッチは何事もなければ通常 5万キロくらいは持ちますからね......

其の二に続く。

CRM250R リヤ周り整備

伊東二輪 林道部隊のうちの一番若手ライダー、ササくんの ホンダCRM250R リヤ周りの整備です。スイングアームベアリング、リンク周りの整備となります。
オンロード車はこの部分の整備はかなりおなざりでも大丈夫ですが、オフを走る車両はその走る環境上 定期的にメンテナンスが必要となります。
具体的に定期期間か距離で 各部作動部分解の上 グリスアップが決め手となります。
当該車両は現在、林道にも河原練習にも煩雑に連れていかれている車両で 前オーナー時からかなりの距離 リヤ周りの整備がなされて来てませんでした。
一度 かなりの部分までグリスアップしていたので 今回の作業で 取り外しで難儀する場面がなかったのも助かりました。メンテサイクルがかなり開いていると、一番厄介なのが スイングアームピボットボルトが固着して抜けないなんていうのも昔 直面しましたので。
ですので今回 スイングアームベアリング、リンク周りベアリング、その他同各部のインナーカラー ピボットシャフト等を新品交換としました。

と言っても この作業で またまた ホンダさんには困ったものでした。一部 ベアリング、インナーカラーが販売終了となっているものもある状況でした。
更に 自分所有のCRMへの愛が遠のいた瞬間でした。
とりあえず 現状入手できる全ての足周りの部品を入手して 後は神頼みです。スイングアームなどのベアリング内に入る インナーカラーも入手不可能でしたので(ここのチェーン側が一番 オフ車、大排気量車は痛みます。) せめてこの部分だけでも現状の程度が良いことを祈ってバラしました。
結果 良いとは言えないほどでしたが、現状 カラーの方向、位置を変えて 延命できる範囲ではあったのがせめてもの救いでした。
前後タイヤも交換して 翌日の 有志林道中に楽しく行ってきたようでした。