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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

31年来の掛け時計 其の一

久しぶりにバイクネタではありません。


伊東二輪には トラストワン時代より残っている最古の物で 掛け時計があります。トラストワン~伊東二輪の常連さんは何度も見たことあることでしょう。
この時計 tetsuにとっては 「お爺さんの古時計」みたいな感じなんですよ。
なんといっても tetsuがトラストワン入社した年から設置されたものでオイラのバイク屋人生 全てを見て来たと言える 時計なんです。裏側に 1990年7月のラベルがあります。

この時計 勿論 乾電池で動いているので 定期的に電池交換になります。先日も 気が付くと時計の針が止まっておりましたので 「あ、電池がダメかな?」と時期的にもそんな感じだったので電池を入れ替えました。入れ替えたら また問題なく動いていたのですが 数時間後 時計を見ると 動いているけど 時間が2時間くらいずれてます?!
電池の不良かと思い もう一つの新品に入れ替えて 一時間後様子をみて診たら 針が止まってまして.....

とうとう ご臨終となった模様で..... (泣)
tetsuは時計類には全く興味ないので構造も理解してませんでしたが ここは現代を駆使して掛け時計の基本構造をググってみましたら なにやら 「ムーブメント」なる物が本来の機械構造体部分でこれの寿命で壊れたと。
でも 30年間動いていたのは奇跡的なようです。
因みに この時計、「シチズン」製なのですが それに加えて 古き時代の機械物 ならではの耐久性のような気もします。

で、方向性は
①潔く買い替える
②時計屋 専門職に相談してみる
③ひとまず自分で出来る範囲をしてみる
ですが、tetsuはやはり ③を選択です。

正直 ①で買い替えでも カシオの普通の掛け時計が1600円くらいで売ってますので それでいいのでしょうが....... やはり ここまで長く付き合っている時計ですと........ もう少しなんとかしてあげたいなぁ......と思い。
で、自分で出来る範囲も調べたら かなりの物で 丸ごとムーブメントを交換するすべがありました。
今はいい時代のようで DIYムーブメントが売っているのを発見。「お、俺でもできるのかな?修理してみようかな?」とここはメカニック魂とチャレンジ精神に押され まずは 現状の伊東二輪時計をバラしてみることに。

其の二へ続く
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NUTEC  NC50&NC51


前記事で使用していたオイル。


たまには 伊東二輪 主力オイルをご紹介しておかないと。
メインで使用している4ストエンジンオイルは 「NUTEC」(ニューテック)です。
 ザッツ メイドインジャパン オイルです。
このメーカーを立ち上げた歴史とかも気に入ってます(日本人らしいんです)。

tetsuがドカに乗って以来 ず~~っと使用しております。
996Rでレースしていた時も1098もこれ使用です。
現在のエンデューロレース 参戦車 ハスクのFE250もこれ。
林道向けのKTM 690EDRもこれです。

基本 デカバイ系やぶっ飛ばす方向けや オイルに気を遣うかたには車種により NC50、NC51、MS55 をご用意。
原付や小排気量向けに ZZ03をご用意しております。

この中で今回ご紹介は よく使う NC50とNC51。
これらは エステル配合率が高い割にリーズナブルな価格にて 費用対性能が 抜群にいいと思います。
 NC50 と NC51。各オイルで粘度が違います。NC50が 10W-50。NC51が 0W-30。


伊東二輪では NC50の方は そのままDUCATI全般とKTM、ハスク系のエンデューロ車に使用。NC51は そのままの硬さではバイクには使用することはありませんが NC50と混ぜることで 粘度を変えるものとして使います。要は 混ぜ比率によって 好みの硬さが出来るという物。
この場合、主に 国産4気筒勢他に使用します。

因みに NC50/51は昔 テクニカルスポーツ鈴鹿(FCC)が鈴鹿8時間耐久で優勝した際のCBR1000RRに使用していたオイルです。耐久性を顧慮して いつもはスプリントレース向けオイルのNC40/41ではなくNC50/51で挑んだそうです。

またオイルの性能外でtetsuが気に入っている点があります。
格納容器が 紙パックなところです。使い切ったら 燃えるゴミで捨てれる(各自治体で違いますが)という点は非常にいいです。缶入りは展示販売の見た目はいいですが捨てる時は面倒です。また容器の形状も四角なのも整然と置きやすくいいですね。tetsu個人的には丸の缶は好かないです。
どうせ入れてしまえば見えないので 容器は正直お金かかってないでいいでしょう。
とはいいながら ドカ空冷系に入れているMS55は その丸スチール缶なんですがね(苦笑)。
NUTECさんこれも紙パックにしてくださいよ~(願)。

でも問題もありまして.....NC50とNC51は 容器の色も形状も パッケージの文字もほぼ瓜二つなので パッと見の判断が付かないのが危ないのです。間違えて入れそうなので tetsuは 51の容器の方は自分で 「51」とマジックで書いております(笑)。でも マジ 笑えないんです......
この点は 違うパッケージの色にするか どちらかに上部に目立つ印をつけて欲しい(キャップを赤にするとか)。
これからも NUTECさん 宜しくお願いします!

GSXS1000F 車検&諸々

長年 伊東二輪のお客様が任意保険でお世話になってる シーエムオー代表 くまさん号、スズキ GSXS1000Fの初車検依頼です。

3年前にほぼ新古車同然の車両をご購入頂きました。現在 約12000キロ、日々のお仕事やたまのツーリングに使用していますがキレイに乗ってますのと 必要な整備はマメにしてきているので 大物の交換、修理が必要ではありませんでした。本人依頼で チェーン交換とオイル交換承りました。

チェーンは伸びきったわけではないのですが表面 一部に小サビが浮いてきていて それが気に入らないようでした。元々 当該車両に装着されているチェーンは シルバーメッキのタイプが装着されているのですが 腐食はしますよね。


ということで 本人指定の RKのブラックチェーンに交換。


まだ新品組み立て時の メーカーグリスがバリバリに付着してますので ブラック感が全くないですが(笑)。でも この最初のグリスがかなり持つので 上手にリンク横表面のみ拭き取るようですね。tetsuはやりませんが(苦笑)

で、オイル交換。当該車両には 伊東二輪 主力オイルの NUTEC(ニューテックと読みます)の NC50とNC51をブレンドして当該車両向けの粘度にして入れてます。


他基本整備箇所でも問題な部分は特になく 試走もして調子もOK。またしばらくは お仕事車両でしょうが ツーリング行けるようなったら行きましょう!

DAX70 ボアアップ&タイヤ交換 其の二

で、こちらがこれから組む タケガワの DAX70用の88cc化 Sステージキット。
ピストン、シリンダー、ハイカム、強化バルブスプリングのセットです。
カブ系のエンジン改造するのにはやはり老舗のタケガワが確実な造りと性能で昔から定番です。
しみやん号は既にビッグキャブと謎のマフラーが付いているので 基本的のこのセット組んだだけで走ります。ヘッドはそのままなので圧縮比は上がる仕組みです。




シリンダーのスリーブの肉厚の違いも写真の通り。
88ccの方は結構薄いですね。ハーレーの883と1200もこんなような違いでしたね。


ピストンの違いはもっと驚き。


スカート部は タケガワのそれはもぉ現代的に極端に短いですね。高回転回るはずです。


そして強化バルブスプリングに交換してカム変えて。
久しぶりにバルブスプリングコンプレッサー使いました。そういえば以前使ったのもリトルカブにでしたね(苦笑)連続カブ系に使用とは(笑)。

そして写真も撮りたくない 「人生はガスケット剥がしだよ!!」にまたハマり(泣) 順調に組み上げましたさ。

そして 次は問題のタイヤ交換......

この頃のDAX(モンキー、シャリーも)のホイールは所謂 合わせホイールでして ホイールを半分半分に割ってタイヤ交換なんです。写真のボルト類全部外して ハブ外して 割ります。
で、取り外し歴が長期に渡り行ってない車両や放置歴長い車両は かなりの要注意でして ホイール合わせ部から水分入り放題でして、その為 内部が腐ってしまい 錆びでホイール同士が固着してしまっていたり タイヤがホイールに固着してしまったりと それはもぉ大変な事になってしまうのも 昔は何度も経験したのです。最悪は タイヤをサンダーで切った事ありました。また合わせ面が剥がせなくて 無理やり剥がしたら ホイール自体が錆で崩壊した.....なんてこともありましたので ホント嫌なんです(泣) とはいえ引き受けたので やりますよ!!

と意気込んでみたものの、意外な結末が......
なんとホイール自体は合わせボルトを緩めたらいとも簡単に離れました。タイヤが少し言う事聞かなかったですが 想定内でこちらも外れてくれたので良かったです。

合わせホイールの内側もキレイな物でした。正直 tetsu31年バイク屋歴で一番くらいに入る綺麗さのホイールです(笑)。放置空間が工場とのことで 油分が多かったのかな?(謎)。なにはともあれ 無事こちらも交換 。余談ですが 次回脱着の事を考えて腐食防止にホイール合わせ面にグリースを塗りたくって組むのは トラスト時代に親分に教わりましたのでそれも励行。
ただのサーフィン移動だけなので タイヤはブロックタイプではなく経済的な 普通の原付タイヤ(笑)で交換しました。勿論 チューブも前後新品交換。
エンジンナラシは必要ですが これでちょっとは速くなるのと 乗ってて楽しくなるといいですな。

DAX70 ボアアップ&タイヤ交換 其の一

大昔トラスト時代をお知りの方は覚えているか..... 3年ほど tetsuと共に働いていた シミやんが 超久しぶりに来店。シミやんは 随分前ですが サーフィン好きが発展して 世田谷から 三浦へ移住していまして 当時乗っていたハーレーも今は手放してしまったそうで。

でも なにかバイクに乗りたいなと思い 当該車両の DAX70(ST70)が手に入ったそうで これにサーフボード積んで行っているそう。どこぞの工場に長期放置されていたものを自分で復活させたそうで。

で、既に3年前に購入してあった タケガワのボアアップキットを組んで欲しいというのとタイヤ交換依頼でして。わざわざ三浦からこちらに依頼しにきてくれたわけで....久しぶりの再会に懐かしいのもありましたが ありがたいですね。

当該車両は ST70でも 中期~後期頃なのかな?1970年代中盤から後半??くらい?
知らなったですが 初期型 DAX50は 1965年初造だそうで tetsuが生まれる前から出ていたっていう......
本来ならここまで古い車両を扱うのは伊東二輪では御法度なのですが(時間がかかる場合となにが起こるか見当がつかないので) シミやんの依頼というのもあり 一応 作業上問題になることが出ても それに対する対価を理解してくれるという元に引き受けました。
これが 大昔からtetsuが診ていた車両なら問題ないのですがね。
 

この頃のカブ系エンジンは特に頑丈なのですが、そもそも 整備状況が解らないこの手の古いのは 作業上 場合によってネジやボルトが緩まない⇒折れる⇒修復困難 とかアルアルなのと 勿論 純正部品は各部手に入らないので そういう点でも触るのはためらいます。また謎のDIYされていたりして元に戻すのが困難とかもアルアルです。
今回 特にタイヤ交換依頼では ノーマルの合わせホイールが外れない事が懸念されますので その場合の対処と作業困難性を十分理解してもらった上での引き受けでしたが それでもためらいます。

で、お預かり後 早速バラシていきまして。エンジン側は懸念していた 各部のネジ固着はなかったのでまずは一安心。


DAXはタイヤ径が10インチなので モンキーバラすのよりはシリンダーヘッドとタイヤの間隔が開いていて楽ですが それでもフロントフェンダー外さないと抜けませんでした(苦笑)この車両はアンダーサブフレーム付き車だったのでそれも外さないとでしたし。
因みに ノーマルモンキーはタイヤ径 8インチのため ヘッドとフロントタイヤが近接しすぎていて フロントタイヤ外さないとヘッド周りとれません(笑)。流石 ファンバイク。

其の二に続く