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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

グース350 車検



かなり以前に(10年くらいになるか)他の車両で作業させていただいたお客様の久しぶりのご来店での車検他整備依頼でした。

今ではあまり見なくなった スズキ グース350。トラスト時代のかなり古くからのお客様は 常連様で一台 大改造車がいたのを覚えているかと(苦笑)。あれとは違う、全くのドノーマル車両です。
当該車両は経年放置歴もあったようで 少しヤレ感もありましたが エンジンは非常に調子よく 久しぶりの古き時代の軽量単気筒フィーリングを感じさせてもらいました。
配線、カプラ周りの劣化で始動困難に陥る症状が出ておりましたが その部分をカプラ交換修復して問題なく戻りました。
しかし 流石のスズキ車でもグースは台数が出たわけでもないので部品流通も外装パーツ等は現在では皆無です。エンジン周りは元々 海外仕様のDR350のエンジンベースなので どうにかなるかと思いますが。こういった面白い車両が手放しで乗っていけないのは寂しいですな。
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V100 ホイールベアリング破損

これも台数多く扱っている関係上、たまにアルアルなのですが。
前後タイヤ交換依頼にて発覚。


オーナー様も 「最近妙にフロントがとられる」的な事を言っておりましたが そもそもフロントタイヤがかなりの段減りしていたので それを指摘しました。
しかしそれだけではなかったのが 取り外したフロントホイール。右側のベアリングは 半壊状態でした。こんな事も長きに渡り見てきたので 在庫で一台分持っていましたので 即交換で対応できました。

TW225 整備 其の二

で、続きですが このキャブには 「コースティング エンリッチャー」なるバルブが付いておりまして 写真の物です。

偉そうな横文字ですが簡単に言うと、アクセル急締め時に 燃焼ガスが薄くなって マフラーからのアフターファイアが出る状況をそこで流入エアを若干カットして燃調を濃くして アフターファイアを少なくするというのが狙いらしいです。キャブの吸入負圧の勢いを利用して作動しますがここに組まれているスプリングはかなり強いので かなりの吸気変動でないと作動しないようにもなっております。


外してみますと、ここはかなりヨレヨレですな。左が使用物。右が新品。
切れてませんが そのうち時間の問題です。こちらは新品に交換しておきましょう。


で、TW随一の整備性の悪い箇所。「フロントスプロケット交換」

写真を見てお気づきでしょうか......


なんと左のエンジンカバーを外さなきゃいけないのはまだしも この部分 エンジンオイルが回っておおりガスケットも装着されてますので ただのフロントスプロケット交換ではないのですよ!

普通のオフ車や カブなどでしたらせいぜい 15分程もあれば交換終了なのですが、TWくんはそうは行きませんのです.....これ知らないで 簡単に「お、スプロケット交換なんてすぐだよ!」なんて言った日には大変ですよ(大昔 そうtetsuはそう言ってました....苦笑)
今では勿論知ってますので オイル交換時期も合わせての全部品用意していての交換です。


外したフロントスプロケット。6万キロ使用の割にキレイに減ってました。これこそ 「手裏剣」です。投げれば 板の壁に刺さりそうです(笑)。危ないので 投げませんが。

というリフレッシュを完了して まだまだ TWでの写真の旅は続きますね ダーヤマくん。
あ、ハーレーくんも乗ってあげてね。

TW225 整備 其の一


「バイクのある風景」放浪写真趣味(仕事ちゃんといぇってますが(笑))の ダーヤマくんTW225くんの諸々整備依頼です。現在 67000キロ。乗り手が無茶な走りをしないし定期的なメンテもしてきたので現在も調子よく乗っております。若干エンジン音が出てきましたが、TW特有の「もう壊れちゃいます(泣)」的な音は出ておらず まだまだ乗れそうです。

で、当該車両 TWの最終モデル 2007年式ですが 一度もキャブも手を出してなかったり、脅威のフロントスプロケットも交換していなかったり(リヤは一度交換しました)ということで キャブはパッキン類交換兼ねて オーバーホールという事で。

排気ガス規制が入ってきた年代車両の割にノーマルのTWは整備性はいいですよ。フロントスプロケット交換を除き....(苦笑、後でその写真あります)

ちゃっちゃとシート、タンク外して キャブも取り外します。経年使用、距離の割にキレイです。
吸い込み側ベンチュリ部も 流石 旅車両。街中仕様ですと この部分もっと真っ黒けっけですからね。



キャブ内も綺麗なもの。細かいダスト等もなかったですね。一応 ジェット類は全て外して 点検がてら清掃。この手のミクニキャブはフロートバルブシートごと外れますので その部分のOリングがイカれてオーバーフローなんてこともあるのでそこは新品交換。



スロットルバルブのバキュームゴムも経年劣化してきますが、ダーヤマ号は使用頻度の高さと使用条件がいいと見えて 全く問題なし。状態は良いものでしたのでここは無交換。

其の二に続く

オイル多すぎです......

定期メンテの6万キロ K7のGSXR750さん。リヤタイヤ、リヤブレーキパッド、エンジンオイル、オイルフィルター交換の依頼でした。中でも 最近 エンジンの回り方が重いとの事でそろそろ色々とダメなのか......という事も言っておられて......

で、この件......エンジンオイルを抜いた時にビックリ(+_+)!

なんでこんなに入ってるの~~~~。この頃のGSXR750は交換でも約2.5L弱しか入らないですがこれ 3L以上(多分 3.5L)くらい入ってるんですけど...... 勿論水の混入ではなく オイルのみです。

当該車両 超通勤車両なので真夏の猛暑でも都内通勤に使用しております。なので過酷な走行条件の中 エンジンも悲鳴を上げてます。で、エンジン音の事やエンジンオイルの減りを以前に指摘していたのですが、それを心配して オーナー様が エンジンオイルの消費に危惧して自分で継ぎ足していたというもの...... って オイル窓を見ながら入れていたはずなのですが、肝心のオイル窓は経年のオイル焼けによって かな~り見えずらくなっていたので おそらく超勘で入れていた模様。
こんだけオイルが多いと エンジンブリーザーからエアクリーナーにオイルが吹き出して 最悪 そのオイルがエアクリーナーに付着して空気吸い込めなくなります。それに エンジンも内圧上がってきたときに「アップアップ」の状態になり そりゃ、エンジン回らなくなりますよ。

皆さん、エンジンオイルは 多過ぎても 少なすぎてもダメです!「適量」ですよ。