996 納車整備 其の二
それにしても現在でも色あせないこの車体デザイン。
少し話はそれますが、このスタイリングは レース重視でこうなった訳ではない有名なお話しがあります。916の生みの親 故 マッシモタンブリーニ氏が先にこのデザイン案を出し、エンジニアに 形になるようまとめさせたらしいです。当時センセーショネルだった 「センターアップマフラー」も性能は造ってみたら後からついてきたっていう......ウソのような本当の話。 片持ちスイングアームも耐久レースを意識してる?なんて言われてましたが ドゥカティ陣営ではそんなのは眼中になかったようで やはり全ては 「スタイリングありき」というところが なんともイタリア魂入っていると言えます。916デビューの1994年 当時賛否両論だった 左右非対称のヘッドライトとライト点灯時の左右独立も どれも世界初でしたのでね。
そんな製作者の意気込みとそれを公道走らせるように工夫した苦労したであろう 雰囲気がバラシていっても随所にありまして 前述したように 空冷ユニットと違い水冷ユニットの方がタイベル周りに整備には時間がかかります。なにが面倒だって 右側のベルトカバー側に バッテリーその他の電装補器類が密集して載ってます。タイベル交換にはここいら辺をかいくぐっていかないといけません。
ただし このような状態に持っていくのは 最初から「ヤル気」を出していれば なんのことはなく到達できるのは 案外整備性はいいとも言えます。
とはいえ 外装バラシから要所要所は 経験値がモノを言う箇所もありますので そこは同型車の 996R所有のtetsuの強みでもあります。
タイベル交換、クラッチフルオーバーホールと診て行き 当該車両は どこも初めて tetsuがバラすようです。走行約1万キロ車で特に激しく走っていた経歴もない車両でしたので どこも問題はなかったですね。ラジエタークーラントは入れ替えておきます。エンジンオイル、オイルフィルターも新品交換。
エンジン周りの要所は終わりましたので 足回りに行きます。
其の三に続く
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