996 納車整備 其の一
店頭売り前に売約済みになってしまったドカの996 納車整備の図です。
996はドカのオールドSBK(スーパーバイクの略です)の一時代を築いたシリーズ後半に位置する車両で この頃搭載されていた水冷ユニットの通称 「デスモクワトロエンジン」も色々な改良が施されて安定期に入ってきたころの車両です。特に2000年式からはホイールも当時のレーサーと同スタイルのマルケジーニ5本スポーク仕様になってより見た目もカッコよくなりました。
当該車両はtetsuの996Rと同じ 2001年。996シリーズの最終モデルとなります。あ、因みに当該車両は前オーナーの趣味性で シートカウルのみ同年式の996Sの物に換装されております。白ゼッケンの憧れの方も多かったのがうなずけるスタイリングですのでね。
tetsuも個人的に916系、通称 「タンブリーニデザイン」の車両が好きなのもあり この手の車両は本当に「憧れで乗りたかった」っていう人に乗って欲しかったので今回のオーナー様はうってつけでしたのでこちらとしても嬉しいかぎりです。
乗りやすいとは全く言えない 地獄のポジション(慣れている方は大丈夫でしょうが)、低速での乗り心地は一切無視の 硬いサスセット。割り切りの販売当初からの一人乗り仕様(サスセットもそうなってます)、整備性の良さと悪さが混在する 割り切りかた(レーサーを想像するとかなり合理的で納得の構造ですが) どれも国産車とは一線を画しいる感性なのが 乗り手をヤル気にさせてくれます。
tetsuが初めて自分の996Rで公道走り始める第一印象が 「レーサー?」と感じさせるほどの 車体全体雰囲気なのを今でも忘れません。そのままサーキット持って行っても 不満なく走れるところにリアルSBKな線を感じました。なので 今でも パッと乗って凄く楽しい車両です。
とこんな性格の車両なので 納車整備の時も 空冷2Vエンジンの整備とは全く違った部分までも診なければいけません。 項目も多く また整備性の問題もあるので時には時間もかかる箇所があります。しかし これをやっておき 乗り手が使用環境や走らせ方を間違えなければ 大きな問題もなく空冷ユニットと同じように走っていくことも可能です。
其の二に続く
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