久しぶりに悩まされた999さん......其の一
先日修理いたしました 久しぶりの重症患者さんです。 常連様 Yuzawaさん 999さん。走りに行こうと 自宅から出て 調布インターまでの途中で数回エンストして最終的にエンジン不始動になってしまったと連絡が。保険のレッカー搬送にて持ち込まれてきました。Yさんのお話ではメーターインジケーターも表示がおかしく、たまにセルのボタン押しても反応もない...... で まずは現状がどうなっているか メインキーを入れてみますと 最初表示は正常でしたが もう一度切って入れなおしたら ニュートラルランプが不表示の イモビライザーを認識できてません.....? おそらくセルが回らなくなるのはイモビを認識してないこの状態になっていたのでしょうが なにかおかしいですね。
まずは疑うは このようなケースで大多数悪さする 「バッテリー不良」ですか。999のバッテリーは左カウル外した エンジンの真横に装着されております。っていうか、996時代からエンジン真横に積まれる手法がとられており パニガーレまで同じような場所......正直 バッテリーの環境に関しては よろしくない場所ですね。やはり走行風で熱を逃がせない限り かなりの負担がバッテリーにかかる場所と思いますので。とはいえ ドカのSBKはデザイン上 他に積む場所もないことと、マスの集中化考えたら ここしかないですがね.....
カウルを外して バッテリーをテスト用のバッテリーに交換してみます。再度先にやった キーのオン・オフを繰りかえしますが 全く問題なく正常表示になりました。
ここでエンジンを始動してみますと 問題なく始動もできました。しばらくアイドリング、ブリッピングさせていても問題なさそうです。いつも見る 調子と判断できました。
ということで 2年以上使用したバッテリー不良が濃厚となります。前回交換時も丁度 2年でダメになりました。その際も 始動困難が先に症状として出て そのあとに謎のメーター不表示....なのにETCの電源が入るっていう不思議な事がありました。その際も バッテリー電圧自体はテスターで測ると 12.7Vとかなり優秀と見受けられるのに.....実際は バッテリー内部で壊れている状態でした。
こんな経緯以外でも インジェクション車でのバッテリー依存度....特に 最近の車体電気システムのECUとの通信は CAN通信(意味不明な方はググってください) ですのでそういった影響も多いのでしょうか。バッテリーがどうにかなると すぐになにかしらの不具合が車体側に出ます。
ということで 在庫のバッテリーがないので テスト用のバッテリーをお貸しして 一旦 退散していただくことに......
と 去っていって 数分後 電話が......
其の二に続く
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