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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

こういう日に、「リム組」

今日は午前中 900SSのタイヤ交換、午後も スクーターのバッテリー交換、修理完了車引き取り と 雨模様の中ありがたくお客様ご来店いただきました。ありがとうございます。

しかし 比較的こういった「雨の日曜日」なので夕方になるにつれて 基本的にお客様も少なくなります(寂しいですが....) ということで 集中してやりたい修理にとりかかります。

久しぶりのスポークホイールのリム組です。先月末からお預かりしている、スズキ グラストラッカーくんの事故修理の部品が揃ったので二日で完成させます(予定 汗)。フロント周り全交換ですが、、まずは一番時間かかりそうな「フロントホイール リム交換」から行きます。
まずはハブは使用しますので 今までのリムを外すべく スポークをバラします。スポークも交換ですので荒っぽく、サンダーで 「キュイ~ン」とやってもいいのですがそういう野蛮な方法を用いるときは(笑) ニップルがサビサビで回らないときやよっぽど急いでいる時でない限りやりません。

人がいないことをいいことに、黙々とバラシて黙々と新品のスポークをハブに通していきます。
ハブに通し終わった図は なにかメカニカルな虫ロボのようですが これらのバラバラスポークをそのリムに合った 様々な手法で組み付けます。グラストラッカーは比較的解りやすく組みやすいリムですね。

で、ちゃっちゃと仮組完了です。一見 ちゃんと組めていますが、まだニップルはどれもゆるゆるです。ここからがリム組真骨頂です。ダイヤルゲージを使用して 100分の2mm以内までの振れに収めつつ 適度な張り具合にスポークを締めていきます。さすがにこのバランスとる作業には経験がモノ言いますが、たまにその時の人間の調子も反映されます。心に余裕あるときが一番いいですね。余裕ないときは意外と時間かかりますし、あまりにもバランスがとれない場合はその日はやめますね(笑)。なので今日みたいな日はいいですね。それくらい、奥が深いとスポーク張りは 未だに思います。それと今回のは新品リムなのでまだバランスとりやすいですが、オフ車の中古のリム組みなどは結構難儀します。大抵スポークが折れて張替えとなりますが、使用によるリム変形が必ずありますので 希望の振れ幅以内ではどうしても収まらないので どこでバランスとるかで悩まされます。それに気を取られているとホイールが「楕円」になってしまったりなんてことも 大昔は経験しましたね。

そんなこんなで 組み付けから約1時間でバランスOK!さすが新品リム&心の余裕(笑)シャーっと回してみます。気持ちいいですね~。
さぁ ステム周りをやって先を急ぎますよ~
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