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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

996SPS カッコよくが基本



約3か月お預かりしていた修理&カスタム&車検なドカの996SPSさん納車となりました。
外装が全て、CMコンポジット(現在はスピードカーボンに改名)製のドライカーボン装着の2000年996SPSさんです。tetsuの996Rの一年上の当時最高スペック車。エンジンがいわゆる「デスモクワトロ」エンジンの最終型となります。この年式からSPSのみ純正フロントフォークまでもがオーリンズ製になった車両です。
今回の依頼は、ここ7年ほど レーサー仕様だった当該車両を街乗り車両に戻すというもの。更に最近は放置歴も長かったため、一通りの点検、タイベル交換、クラッチフルオーバーホール、前後タイヤ交換他と盛りだくさんでしたが.....そのついでに カスタムも依頼されました。
カスタムと言っても、純正流用カスタム+α的なもの。意外と外注制作物やデジタルスピードメータ装着、ブレーキホース制作と一筋縄では組み上げられませんでしたが。
その代表なのがこちら。

フロント周りをごっそり他車種流用による現代的装備へと。
左のtetsu996Rのフロント周りと右のSPSさんを見比べてみてください。
本来SPSもノーマルはtetsu号と同じコンポーネントだったのですが。

このオーナーK側様は以前からしたかった「ラジアルマウント」化です。
ついでに 前後のホイールも黒にして外装カーボンと合わせて 更に引き締まった印象に変貌しております。
素直にカッコイイですね。因みにフロント周りは 他車種の部品が SPSの物はブレーキロータくらいで、他は3台分流用されておりますが解りますかな~。

秋口に隠密に 「タンブリーニ」ツーリングを企画したいそうなので、タンブリーニ乗りの方は協力してやってください(笑)。ベン号乗りの名古屋赴任中のAsaPさん の予定優先でK川くんヨロシク~。tetsuは 間違って 999で行ってもいい?(笑)
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夏季休業のお知らせ

お客様へ。
8月10日(水)~8月12日(金)まで 夏季休業させていただきます。
尚、各種メーカーさんは 16日前後まで休むところが多いのでその間の部品調達も出来ませんのでご了承ください。
また、お客様各自の夏休み中でのバイクの運行時にも熱中症や事故等 細心の注意を払って お乗りいただくようお願い申し上げます。気温が高いところを走行するときは、ライダーもそうですが バイクも休ませてあげてください。
それでは皆様も良い夏休みを。
                         伊東二輪

在庫新着情報 DUCATI M800ie


久しぶりに 大型車在庫情報です。
モンスター800ie 。2004年式 走行:5525km 。程度もかなりいいです。STM軽量クラッチレリーズ、カーボンリヤマッドガードが装着せれております。赤キー、黒キー2つ、コードカードと全て揃ってます。税込み48万円(車検無、諸費用別)で店頭に並んでおります。ブラックボディカラーのM800ie自体 数は少ない上に程度いいのとなるとなかなかありません。「やっぱりスイングアームは両もち!マフラーも左右振り分け!ヘッドライトは丸目!!」なモンスター派の人にオススメです!気になる方はお気軽にお問合せ、ご来店お待ちしております。

マフラー曲がってタイヤに当たり.....

ホンダTodayFiに乗られる女性のお客様が最近 走っていると振動が大きくてスピードが出ないと....
で、エンジン始動して空回ししてみると なにやら後ろ辺りから 「キュー~」という音がしてきます。それと同時に アクセル戻したと同時に リヤホイールの空転がやたら早く止まります。
ん?と思い、リヤタイヤ側を見ると 「!!!」。


マフラーがタイヤに当たってタイヤが熱で溶けているじゃぁないですか!!
この状況に気が付いてなかったオーナー様でしたが、そんじょ立ちごけくらいじゃぁこんなに曲がりません。と、どうしてこうなったかご本人にお話しを聞いていたら、随分前に 横から飛び出してきたスクーターのお兄ちゃんとぶつかってしまったと。その時にそのお兄ちゃんが急いでいたらしく、ご本人も自身に怪我もなかったので警察も呼ばず そのままその場で別れてしまったという.....その時が原因なのは明白です。
おそらくその時期はタイヤもまだ新しく、空気圧も入っていたのでそれほど変形もしてなく、マフラーにかすっていた程度だったのでしょう。徐々にタイヤの空気が減ってきたのもあり、マフラーに接触するようになり 最近気が付いたということでしょう。

マフラーに接触していたタイヤもサイドウォールがくっきり溶けてしまってます。サイドウォール部の構造スチールワイヤーにも影響が出ていることでしょう。ということで、勿論 マフラーも、リヤタイヤも新品交換です。
ちなみに今回のようなケースの接触事故でも必ず警察は呼ぶことを強く推奨します。また、自身の警戒力があれば回避できた可能性もあります。皆さまもくれぐれも周りに注意して走ってください。

400SS 硬いシフトの検証

前オーナー様からもう8年ほど見させていただいているドカの1991年400SSさん。
新オーナー様になりその走行距離も44000kmになろうかと。現在もエンジンや車体に特に問題はなく元気に走っているのですが、前オーナー様の時から 「シフト周り」に謎の持病を抱えておりました。
シフトチェンジが硬いというもので、信号待ち等の停車時には一速からニュートラルに入れるのが困難だった経緯があります。それが最近 もっと酷くなってきたようで 一度内部検証してほしいとのこと。丁度エンジンオイル交換時期に検証を行うのが楽なので この度見ることに。
ついでにニュートラルスイッチも壊れていたので交換します。
停車時のニュートラルに入りが悪い理由にはその車体性質により考えられる内容が多々あります。 
典型的なのは、「クラッチが切りきれていない」、「エンジンオイルの劣化」、「クラッチ周りの偏摩耗」等が考えられます。また違った部分では「シフトリンケージ周りの摩耗」も要因としてあります。
400SSは上位機種の900の乾式クラッチ方式と違い、純正で湿式クラッチ方式です。そのため、圧倒的にクラッチの寿命は長いです。普通に国産の湿式車と同等とみていいいでしょう。
前オーナーも激しく走る人でもなかったので クラッチ側の影響の確率は低いですね。
ということで先に 左のエンジンカバー内になる、シフトリンケージを見てみます。


ドカのこの部分は、左のエンジンカバーを取り外し、フライホイールを取り外すと シフトリンケージが取り外せるようになります。国産は大抵この部分は右クラッチカバー内の奥に組み込まれていますので、ここの構造をバラスのは ドカの方が楽かもしれません。
で、疑わしいシフトリンケージを取り外しました。

「ここだ!」という決定的な摩耗等は発見できませんでした。ただし、tetsu手持ちの使用距離が少ない 900SSに装着されていた シフトリンケージと見比べていると シフト時にシフトドラムに接触する「爪」の部分が 減り気味なのかなぁという感じ。
バラして折角なので、tetsuの手持ちの程度がいいシフトリンケージに換装することにしてみました。

全作業完了後、試走に出てみましたが かなり改善されたと思いました。
この後 オーナー様の元に戻り、昨日 「Good!!」のお声を頂き、喜ばしい結果となりました。