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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

KTM250 EXC-F 諸々修理 其の一


林道部 渡くん EXCFくん 諸々 不具合の修理依頼です。昨年 WEX勝沼にて 右ラジエター水漏れをリーク補修材でここまで引っ張ってきましたが 流石に限界だし練習でもレースでも気持ちよく走れませんので交換です。
それとは別件で 当該車両 昨年後半からスターターの調子が悪く、冷間時にほぼほぼセル始動で「ガラガラガラ」とセルが 空回りする症状が出てました。本人はあまり気にしてなかったのですが、たまたま昨年暮れの練習でtetsuも同伴した際に 始動時にそれに気が付き 即交換を推奨した経緯がありました。これは スタータワンウェイクラッチが始動時に噛み合わなくなることで起こっております。この部分の呼び名は色々あり、KTMでは「フリーホイール」と呼んでますね。
国産車でも構造は似たりよったりで、車種・車両によってこの部分がウィークポイントな車両もあります。ただ トラブルとなる原因は全般的に「弱いバッテリーで始動する」「始動困難な車両をひたすらセル回してかける」「セル始動の頻度が多い(アイドルストップ頻繁とか)」「セル始動の際に 短めにセルボタンを押すを繰り返す」といったところが挙げられます。

250EXFC-Fは左エンジンカバー内にそれがあります。厳密にいうと その内部にあるジェネレターローターの裏側に装着されております。なのでエンジンオイル抜いて、左カバー外して ローターを取り外さないとです。


既にローターを取り外した図。写真の大きなギアをセルからギア介して回して クランキングさせるのですが その間に入っているのが ワンウェイです。
ワンウェイと言うからには 一方方向のみにしか 効力が作用しないという意味なのです。
作用の仕方はまた説明が長くなるので 各自ググってください(苦笑)。


で、ローター取り外した 裏側。まだフリーホイールは装着されたまま。右側は新品のフリーホイールです。

取りずした写真はありませんが、見た目でどうのこうの壊れているほどわかりづらいのもこの部分です。言えるのは 症状が出たら 即交換! しないと要交換部品が増えていきます。今回の渡君号は なんとか フリーホイールのみ交換でOKでした。

そして 無事に交換、数回の始動テストにて百発百中なので まずはこの部分 修理完了。

其の二に続く.......
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998 修理

ドカの998モノポストの修理依頼です。
30年来の知り合いのバイク屋 平塚にあるサクセス すげちゃんより紹介いただいた お客様です。すげちゃんところは 昔から『ドカは嫌い』ということで触りたがらないのでウチにスライドしてきたようでした。ご紹介いただき ありがたいですね。
あ、平塚方面で 困ったら 『レーシング プロダクト サクセス』でググって 店長 菅沢(スゲサワ)に泣きつくと どうにかしてくれると思いますので 覚えていてください(勝手に宣伝ですが(笑))。

で、本題。998.
昨年末 一度ご来店いただき整備内容の確認で ディスカッションしました。車体に問題はないようですが 本人が気にしているのは 以前整備した際に、 クラッチハブの裏側のオイルシールが漏れているのでは?という懸念からの点検修理依頼でした。そうこう お話ししていくうちに 結局 前後タイヤ交換、タイベル周り点検調整、リヤブレーキパッド交換 と結構な作業内容となりました。

で 走れる車両でもあったし現状問題もなかったので 2カ月ほど待っていただきましたが 先日お預かりにて修理。いつもながら リヤタイヤ外すのはあっという間でいいですね~(笑)。


今回は ちょっと下方からのリヤビューの写真ですが、この方が 片持ちの迫力が出ますね。

で、リヤタイヤを装着する段階で あるはずの物がないのに気が付きました。

タンブリーニ車アルアルの 上部チェーンスライダーが 無いです(汗)。
写真はチェーンを持ち上げて分かりやすく撮ってます。


普通 破片が残っているのですが 全く跡形もないのも初めて見ました。 しばらくこの状態で走っていたであろう チェーンによる傷がスイングアーム上部にくっきり着いてます(汗) 電話で本人に確認したら 実は本人知ってました(謎)。この部分は 定期的にこうなってしまうので 伊東二輪ではこのチェーンスライダー常備するようにしてましたがここ最近 立て続けに使っていましたが ラッキーな事に在庫一個ありましたので即交換で。値段も高くないので 普通に交換推奨できるのも安心なのですが(苦笑)。



あたりまえですが、装着したらしっくりきますね。

そして 本題のクラッチハブの裏側、メインシャフト外部のオイルシール漏れでしたが、予想に反して 全くキレイな状態で。


オイルのオの字も付着しておらず アウターバスケット裏側もキレイなものです(これ外したのみで 拭き取ってませんので)。


一番外側の大きいオイルシールのダストリップの一部が切れてましたが 大事になる箇所でもないので もっとヒドクなってから交換でいいのでは?ということで この部分の交換作業はtetsu一存の判断で任されてましたので 今回は無交換で オイルシールのみ持っていてもらうことで組み直しました。

ヘビーに乗られるようなので元気に安全運転で! あ、夏は止めてくださいね(笑)。

V125 ドリブンプーリベアリング交換

トラスト時代に V100を診させていただき、伊東二輪にてV125に車両変更していただいた お客様通勤車両。3年ほど前に販売して現在約 25000キロ。14000キロ販売時にベルト周りは新品納めしているのでその辺は問題ないのですが、先日 オイル交換でご来店の際に tetsuが気が付いた箇所がありそこを修理することに。

写真の一部分に問題があります。表向き なんともありませんが......


V125に限ってない部分ですが、スクーター全般に 同じような案件がたまにあります。エンジンかけずに車体を押し引きした際に 後輪辺りから 「シャー」とか「コォー」とかいう音が聞こえてきている場合 要注意なんです。お客様が気が付いてないパターンが大半です(汗)。毎日乗っていると慣れてしまい分からないんですね。しかも 普通に走ってしまうし......
で、本題に戻り これ クラッチを納めているドリブン側プーリー内部のベアリングが逝きかかっている警告です。この部分、突然破断するものには出会ったことないですが 整備する側からするとそのベアリングが格納されている部分の構造上 早期発見にて早期交換が望ましいですね。
この症例は 走り方や保管状況、整備状況、年式に問わずで発生するものなので ある意味 予防もできないのであしからず。

で、それはこの部分に入ってまして。


取り外した ドリブン側プーリーですが 赤丸印部分 オレンジ色に見えるものがそれです。これ表側からは取り外せなく、裏側の ニードルローラベアリングを抜いての 奥の方にあるスナップリング外しての 圧入入れ替え作業なので 結構面倒なんですね。


これらが新品部品。対して大きくもないですが 手間かかります。

無事入れ替えて 勿論 音もしなくなりました。また快調に走ってください!

FE250 フロントフォークオイル漏れ修理


林道部 期待の新人ホープ、ヨシケンくんの FE250 MY19のフォークシール漏れ修理依頼です。
当該車両 マディ気味のコース練習による「泥被害」により フォークシールが逝ってしまった模様。練習後の洗車で発覚してようで 本人も動揺、その場にいた K主任が応急処置してくれたみたいでしたが 時既に遅しでした.....
まだ新車から 2百キロほどしか走ってないですが オフロードでの泥パワーは侮れないんですよね~.....
今回は左フォークのみの漏れでしたので そちらのみ交換で。


写真ではわかりづらいですが 結構漏れてます。

この年式はKTM、ハスクともエンデューロ車両は WPのエクスプローラーという名称のフォークが装着されております。今回 tetsuこのタイプのフォークは 初バラシでしたが 基本的に 旧型の4CSタイプと同じようなものでした。部品点数が少ないのと、フォークオイルの入れ方が4CSと違って 普通の入れ方に戻ったので 個人的に作業しやすかったですね。


左側にはフロントブレーキキャリパーがあり パッドもオイルまみれになったであろう形跡だったのでこちらも外して 表面研磨しておこうかと....


と取り外したら これまたスゴイ量の泥達が落ちてきました。いくら洗車してもこういう見えない部分には塊で残っているので、こういう部分も定期的にバラして清掃、グリスアップが必要なのもエンデューロレーサーの宿命です。

本来なら 今日 3月1日に初レース予定でしたが 世間の新型コロナ影響で延期になってしまいました。でも 先週も今日も精力的に練習はこなしているので 成長著しく感じます。いずれ来るどこかの初レースが楽しみですね!

トリプルマッチ交換

勝手にお題目でしたが、なんのことか(笑)。
写真3点ってことです。


昔から伊東二輪ご利用いただいている 大工さん ドメさんの通勤号、アドレスV125さんの定期消耗品交換が 3か所同時に重なったの図です。フロントタイヤ、リヤタイヤ、フロントブレーキディスクパッドという展開に。
ドメさん大昔にアドレスV100時代にタイヤの消耗限度まで使用して痛い目を見ているので それ以来 しっかりスリップサイン辺りで交換にご来店いただいております。本来 フロントタイヤのみのはずでしたが見たら、リヤもそろそろだし フロントブレーキパッドが限界そのものでした(汗)。しかし 一度にかかる修理費用が大きくなるにも関わらず、ご本人は逆に都度来店しなくていいので 一辺に出来て良かったと申しておりました....ま、毎日使用していると そうも思えますね。ま、なかなか全部こういう風に行くことも少ないので(各部消耗スピードが違いますので)今回はたまたまということでした。しかし大事になる前にご来店いただいて良かったです。また毎日安全運転でご使用ください。