忍者ブログ
あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

NC700Sバッテリー交換


先週車検でお預かりしていたホンダNC700Sさん。
新車から初の車検でした。バッテリーもまだその当時のものでしたが、昨今 インジェクション車でのバッテリーの弱りは大敵です。キャブ車ならエンジン始動可能だろうというくらいの微弱な弱さになっただけで始動不能になるインジェクション車両を国産、輸入車問わず 何台も見てきました。
ですので「バッテリーの変え時」というのは、正直 キャブ車時代より 短めかつ メンテナンスもしっかりしていないとダメですね。
今回のオーナーはその不測の事態になるのを恐れて、しっかり「バッテリーの寿命はもって3年」というメーカーの説明に習って、今回 新品交換しました。勿論 現状でも車検が通せるくらい問題はありませんでしたが。でも日々使用するときに気持ちよく動いて欲しいと考えた場合、今回の選択は間違ってはいませんね。
前にも明記しましたが、スズキのアドレスV125もキックが装着されておきながら、バッテリーの電圧が 11.5Vを下回ると始動不能になるっていうくらい、インジェクションになってからはバッテリー命という念頭ですね。
皆様もインジェクション車両にお乗りの方は、バッテリー管理をしっかりしてください。
PR

10月2日(日)はお客様レースでお店はお休みします。

突然ですが、急遽決まったことなのですみません。
来週 10月2日(日)は、筑波サーキットで行われる クラブマンロードレース内の「MAX10」というレースにお客様の 高見氏が 3年ぶりに参戦します。
マシンは 長年の愛車 ドカの M900Sieです。
彼のレースでは トラスト時代からtetsuはピットクルーとして手伝いに行っております。
伊東二輪になりましても高見氏に限らず レースを一生懸命やる人で、お店絡みでエントリーしていただいているお客様には極力 ピットクルーとして参上する次第ですので 他のお客様にはご迷惑おかけしますが ご了承ください。
ということでお店に来てせっせとワイヤリングに悪戦苦闘する高見氏です。
応援よろしくお願いします!!



たまには黒系統


雨雨雨でみんさんもうんざりでしょうが......
伊東二輪も雨が強い日はバイクが表に出せません。
そんな店内風景ですが、珍しく 「黒」なバイクが目立つ店内ですが.....
長期戦のM900キャブさんの登録車検の追い込み&納車整備追い込み中のSS900ieさんに、車検預かりのNC700さん。
雨なのでご来店のお客様も少ないので色々と作業がはかどるかと思いきやパンク修理にオイル交換と、皆様ご苦労様です!!
もう、いい加減 お日様が欲しいですね。

フュージョン 多くはないですが.....「あるある」な事例


長い常連さんで距離も乗られているホンダ フュージョンさん
今回は26年来でフュージョンで4ケースほどやった「あるある事例」です。
エンジンをほぼ「降ろす」ことになる重作業なのですがね(苦笑)......
事前に解っているが為に、勢いと気合が必要なのです!!
で、今までどれも共通しているのは、そこそこの荷物を積載してのそこそこの走行距離を走っているフュージョンがこの部分に問題が出ます。
今回の車両はもう長年診てきている、大工さんのOK田さん仕事車両ですが もうかれこれ15年は診てますか。走行距離も10万キロは突破しているのですが......実は今回のこの部分を交換が二回目という......前回は7~8年前ほどでしたか......

ではどこがどうなっちゃっているのかっていう前に。
交換部品の新品がこちら。


これを見る限りはなかなかなにかは解りませんよね。
では車体をバラしていって装着されている部分を見ていきましょう。
リヤ周りの外装バラして、リヤBOX周りのブラケット類も全部外します。
こうなるとなにか違う乗り物に変身できそうですが......

キャブも取り外し、上空から見えてきましたこの部分に装着されている物です。
全体像が見えませんので解りづらいですが、赤丸の部分の部品です。

これ、何かって言うと「エンジンマウントブラケットB」と言う名称の物。
Bと言うからにはAもあるのですが、Aはこの部分の先に装着されている部分を指します。
で、これを取り外すわけですが これを外すには 「エンジンマウント」と言っているからには、エンジンを「降ろす」方向への作業をしないと取り外せません。
この部品、要は スクーターはスイングアームがエンジン本体のため エンジンが上下するのが一般的構造です。大抵エンジン前側をブラケットで固定して、後ろ側がリヤサス固定となっている図式です。ですのでエンジンマウント部分も可動しないと「リジット(固定)」状態で乗る事になってしまいます。ですのでエンジンをフレームに連結しつつも可動できないといけないようにしつつ、動きすぎた時にはこの部分で規制してそれ以上の動作が出来ないようにもしているブラケットなのです。フュージョンは初期型の製作年が1986年頃の車両ですのでここいら辺の造りもその年代相応なのでしょうが.....そこで、この部分のマウントブラケットが二分割にされているわけで、「ブラケットA」がフレームとブラケットBを、「ブラケットB」がブラケットAとエンジンを繋げている部分となってます。
で、今回なぜ交換になったことをやっとここでお話しますと。
前回、リヤタイヤ交換の際に気がついたのですが 妙にエンジンがスラスト(水平)方向に動くということ.....リヤサス部分も可動用のカラーとゴムブッシュが入ってますが、特にその部分に問題があるようではなく......ここで嫌な予感が......でも考えられるのはフロント側のブラケット破損の可能性でした。
前回交換の時にはこの車両はこの部分が「真っ二つ」に折れてしまい、シャコタン状態になってしまい走行不能となった経緯があります。
今回は様子は違えど、違う車両で似たような動きになっていたのがやはり「ブラケットB」の一部破損でしたので.....
エンジン下ろす前に見える範囲では、ブラケットBにもブラケットAにも以上は見られませんが、動いている部分からして ブラケットBが怪しいです。
で、エンジンを半分下ろした状態で ブラケットBとエンジンを繋いでいる部分が見えます。
予想通り、向かって 右側のエンジンマウントボルトが通っている部分が一部欠損しておりました。
下の写真赤丸印の部分ですね。




で、上の写真が車体から引っ張り出した、ブラケットAとブラケットBが繋がった状態です。
いや、これ結構以前から割れていた模様ですね。後でオーナー本人に聞いたら 結構前からリヤ周りの落ち着きがなかったと。距離も走っているし、リヤサスがヘタったくらいにしか思ってなかったとも.....まぁ 前回は走行不能になったので一目瞭然でしたが、今回は走れていましたしね(
苦笑)
 
これまた余談ですが、新品交換して車体に積む時に苦労がありました。ブラケット側があのように欠損してしまっていて乗車していたので、欠損部分とエンジンクランクケースの接触面が削れてバリが出てしまい、そのままでは新品のブラケットが納まらない状態になってしまってました。ヤスリで細かく整形しては、はめてみてを繰り返し 収まりがキツいくらいでやめて 後は人海戦術で汗だくになりながらエンジンを無事装着したっていうオチでした。
装着された後は見違えるほど、全くスラスト方向にも動かなりました。走りも激変することだと思いますよ。
今回は最悪なパターンになる前だったので不幸中の幸いでしたが.....毎回思いますが......しばらくこの作業は来ないことを祈ります(笑)

M900Sie 車検他


長年診ているお客様のM900Sieさん。車検他でお預かりです。
今回は車検の他にスマホ用他用の電源取り出しの装着も依頼されました。
仕事柄なかなか乗る機会が少ない車両ですので、車検~車検での走行距離も伸びません。とはいえ インジェクション車なのでバッテリーさえ元気なら定期的にはエンジン始動できるし、動いているようなのでまだ放置プレイ車両よりはいいですが。
動いてなくでも「車両」たるもの 定期的な部分はちゃんと診なければいけません。
以前に一年ほど乗らない時期があり、ガソリンタンク内をほぼ空に近い状態で放置していたのに加え、夏場の猛暑の影響で タンク内が「蒸し風呂」状態と化して 久しぶりにエンジン始動後 数キロで停止....そのままレッカー搬送されてきて診察した結果、タンク内の燃料ポンプからホース一式が全部腐っていたっていう事件がありましたので、それ以来はご本人も気をつけているようですが.....
皆さん、よくインジェクションはバッテリーさえ元気なら放置プレイもなんのそのと思ってますが それは間違いですからね。機械は定期的に動いて調子が維持できる物なので。