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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

S2R タイミングベルト交換


珍しい色の オレンジ/黒のS2Rさんのタイミングベルト交換依頼です。2オーナー目で現在 約4万キロ。2万キロ辺りで前オーナー様が一度タイベルは交換しているとのことなので 定期交換としてはバッチリですね。


バラシてみて 前オーナー様の使用環境も良かったようで 距離の割にタイベルの状態も良かったです。ただし経年での 硬化は始まっていますので やはり距離か期間での交換が望ましいですよね。


ベルト表側には テンションローラベアリングの跡が残ってます。この部分もローラベアリングの状態が悪いと より醜く表面が傷んでいるものが多いですが これは普通程度でしたね。ベアリングも問題なかったので特に交換もいらなかったです。
あとは 定期的にタイベルの調整点検等をしていけばS2Rの800ccエンジンはマイナートラブルも少なく頑丈ですので次の2万キロも問題なく乗れるでしょう。

余談ですが伊東二輪のKTM部のヨッシーくんがこのオレンジの色見て、「KTMよりいいオレンジ色ですよね~」「同じ柿色でもこっちの方が美味しそう」と言っておりましたのが 笑えました(笑)。
いやいや このバイク.....DUCATIですから(笑) KTM関係ないし....(爆)

アドレスV100 スピードメーターケーブル切れ

こちらは現存バリバリのスズキV100です。伊東二輪でもこの一年で V100からV125系列に乗り換えたお客様が7人となりますが、それでも今だ V100派も多くいらっしゃいます。
当該車両はまだ距離も10000キロほどしか走ってない、かなり状態良い方の車両ですが やはり経過年には勝てず V100系では比較的定番修理の スピードメーターケーブル切れです。
「メーターが突然動かなくなった」とのメール。大多数 メーターケーブル切れと断定できます。(たまに メーター側でケーブルの金具が外れているだけってこともありますが。)メーターギア側がいくのはV100は稀ですね。

で、車両がご来店。一目瞭然 「メーターケーブル切れてるね~」と見て取れます。



V100は写真のように ホイールからケーブルが取り出された少し後ろから結構なカーブで車体フレーム側に入っていくのですが その曲がりの部分でほぼ切れます。切れていると 写真のように外側に ひねれてしまう形になってますね。定期グリスアップしていれば まだ長持ちしますが なかなかそこまでの整備をスクーターでする方はいませんので...... 最終的にサビ等でのワイヤーの固着により 切れてますね。

で、下側 ギア側で引き抜いてみますと ピンポーンでした。


メーターギアは空転させてOKなの確認。ケーブル新品交換にて完了です。

アドレス110 新車 納車整備


新車のスズキ アドレス110をお買い上げいただきました納車整備です。今まで乗ってきたV100が 経年による老化で色々不具合も出てきての入れ替えとなります。
リヤBOX等今まで装着してきたものも移植しておりますが、新車の納車整備も車種により色々ですが 基本的に走行状態ではメーカーより配送されてませんので勿論 走行可能状態にするのが目的です。あわせて メーカーさんの最終チェックにより各部 OKとされてますが やはり足回り等のボルト類の締め付け点検はいたします。
更に tetsuの場合、メーカーや車種によって要注意点を設けておりまして その部分は一度ボルト類を外して 再度規定トルクで締め付けております。
大抵のメーカーで制作されている新車の車両の各部ボルト類は オーバートルク気味で締結されていることが多いです。それと 特にスズキ車に昔多かったのは 緩み止めのため強度が強すぎるネジロック剤のおかげで 後に外そうとして 固着して破壊しないと外せなくなる箇所も ありまして......
代表的なのは ブレーキローター取り付けボルト、オフ車等のリヤスプロケット取り付けボルト等 よく泣かされました(泣) 新車から一度も取り外してない物はほぼ確実に普通ではとれませんでした。


今回も110のフロントブレーキディスクはホイールに直付けだったので(V100、125は貫通ボルトなので裏側にナットがあるので問題ないです) この部分は4本ボルト全部取り外し 再度固着防止コンパウンドを塗り再締め付けとなりました。




ネジロック剤が赤でメーカー変えたか 中強度ほどの物に変わったのか(昔はスズキさんは青を使ってましたね)。ついでにキャリパーブラケット取り付けボルトも同様な作業をしておきます。また スクーターのリヤタイヤ交換の際に取り外すマフラーの取り付けボルトもなにも塗られてないことが大多数です。この部分も熱を帯びますので 過大トルクで締め付けられすぎているとエンジン側にカジってしまって後に大変な思いをすることになるのを ホンダさんの一部の車両で体験しておりますので ここも固着防止対策しておきます。
と、意外と 新車も手放しで納車整備するわけではない事例でした。

M400配線不良 他


新規のお客様でご依頼いただきました Sさん最終型の ドカ M400さん。数十年ぶりのバイクだそうですが 非常に楽しく乗っているようです。最初に車両を触らせていただいたのは約1カ月前オイル交換やタイミングベルト点検にてでした。その時に アイドリングの低さもさることながら セル始動した後に セルモータが10数秒ほど回り続けているのをtetsuが発見。
どうも 今年の8月に譲り受けた当初かららしく、ご本人はそれがこの車両では普通だと思っていたそうでした。最終的にセルモータは止まるのですが どう考えても エンジン始動後のスタータリレーへの電源が上手く遮断されてないようでした。という諸々もあり 後日お預かりにてその辺の点検修理をすることになっておりましたが.....
最近 突然 メーターのバックライトが消えるという症状が出たらしく、左にハンドルすえ切りだと正常。その他 ハンドル真っすぐでは100%消灯してしまうとのこと。どこか配線が断線しかかってるか、接触不良ですが.......
伊東二輪も作業が立て込んでましたので日程調整させていただき先週お預かりさせていただきました。
まずは ライト周りを撤去してメーターに行く配線をチェック。これというほど見た目的な異常は見られませんが.......
よ~くみると メーターとは別の 右ハンドルスイッチからの配線がカプラ通して メインハーネスに入る根元辺りに ハーネスカバーを切ったような跡を発見。



黄色〇印部分が怪しいです。


カプラを外して サブハーネスごと手前に引っ張り出した写真がこちら。

四角印部分がなにやらおかしい事になってますね。




拡大写真がこちら。

オレンジの線が断線しております。ついでに奥の 黄色/オレンジの配線も断線寸前でした。
この部分 特にハンドルの操作で挟まるような部分ではないので 以前に配線をいじった際に分岐タップを一度装着して止めたような形跡でもあります。それがハンドル操作によって配線が揺り動かされ 最終的に断線したということでしょう。
なにはともあれ 比較的原因がすぐに究明できて良かったです。
配線修理にてメーターバックライト故障は治りました。

セルの不良はやはりスタータリレーの接点のボケのようで 配線組み直して 症状が治まったのでこちらは経過観察でということで。
アイドリング不良はなぜかアイドルトリマーがかなり絞られており それによりアイドリングが1000rpmに届くか届かない状態になっていたようです。排気ガス等の兼ね合いもあるのでしょうが.......これでは調子悪くなります。ドカは昔から 基本的に1250rpm近辺を保っていないと厳しいエンジン構成ですので 正常な位置まで 修正しておきました。かなり発進とかも楽になるはずです。


で、お預かりしている最中に車両押し引きで気が付いたのが リヤブレーキパッドの減り。
リヤブレーキディスクを見てみると 「ありゃ~」.....ディスクに傷が......



キャリパー外してみましたら パッドがゼロですがな~.....(泣)
Sさんは 「最近 リヤブレーキ踏むと キーって音するな~。でも止まるからいっか~」という感じで気にしてなかったようでした......


勿論 交換となりました。外してビックリ! 裏側のパッドはマイナスでした(涙)
走れていても大丈夫な事もありますが 今回のように 緊急を要するを通り過ぎてしまっている事もあります。皆さまも ご自身のバイクで気になるような事とかありましたら 走れていても 定期点検することをお勧めしますよ!
週初めに作業終え また元気に引き取られていきました。