M400配線不良 他
新規のお客様でご依頼いただきました Sさん最終型の ドカ M400さん。数十年ぶりのバイクだそうですが 非常に楽しく乗っているようです。最初に車両を触らせていただいたのは約1カ月前オイル交換やタイミングベルト点検にてでした。その時に アイドリングの低さもさることながら セル始動した後に セルモータが10数秒ほど回り続けているのをtetsuが発見。
どうも 今年の8月に譲り受けた当初かららしく、ご本人はそれがこの車両では普通だと思っていたそうでした。最終的にセルモータは止まるのですが どう考えても エンジン始動後のスタータリレーへの電源が上手く遮断されてないようでした。という諸々もあり 後日お預かりにてその辺の点検修理をすることになっておりましたが.....
最近 突然 メーターのバックライトが消えるという症状が出たらしく、左にハンドルすえ切りだと正常。その他 ハンドル真っすぐでは100%消灯してしまうとのこと。どこか配線が断線しかかってるか、接触不良ですが.......
伊東二輪も作業が立て込んでましたので日程調整させていただき先週お預かりさせていただきました。
まずは ライト周りを撤去してメーターに行く配線をチェック。これというほど見た目的な異常は見られませんが.......
よ~くみると メーターとは別の 右ハンドルスイッチからの配線がカプラ通して メインハーネスに入る根元辺りに ハーネスカバーを切ったような跡を発見。
黄色〇印部分が怪しいです。
カプラを外して サブハーネスごと手前に引っ張り出した写真がこちら。
四角印部分がなにやらおかしい事になってますね。
拡大写真がこちら。
オレンジの線が断線しております。ついでに奥の 黄色/オレンジの配線も断線寸前でした。
この部分 特にハンドルの操作で挟まるような部分ではないので 以前に配線をいじった際に分岐タップを一度装着して止めたような形跡でもあります。それがハンドル操作によって配線が揺り動かされ 最終的に断線したということでしょう。
なにはともあれ 比較的原因がすぐに究明できて良かったです。
配線修理にてメーターバックライト故障は治りました。
セルの不良はやはりスタータリレーの接点のボケのようで 配線組み直して 症状が治まったのでこちらは経過観察でということで。
アイドリング不良はなぜかアイドルトリマーがかなり絞られており それによりアイドリングが1000rpmに届くか届かない状態になっていたようです。排気ガス等の兼ね合いもあるのでしょうが.......これでは調子悪くなります。ドカは昔から 基本的に1250rpm近辺を保っていないと厳しいエンジン構成ですので 正常な位置まで 修正しておきました。かなり発進とかも楽になるはずです。
で、お預かりしている最中に車両押し引きで気が付いたのが リヤブレーキパッドの減り。
リヤブレーキディスクを見てみると 「ありゃ~」.....ディスクに傷が......
キャリパー外してみましたら パッドがゼロですがな~.....(泣)
Sさんは 「最近 リヤブレーキ踏むと キーって音するな~。でも止まるからいっか~」という感じで気にしてなかったようでした......
勿論 交換となりました。外してビックリ! 裏側のパッドはマイナスでした(涙)
走れていても大丈夫な事もありますが 今回のように 緊急を要するを通り過ぎてしまっている事もあります。皆さまも ご自身のバイクで気になるような事とかありましたら 走れていても 定期点検することをお勧めしますよ!
週初めに作業終え また元気に引き取られていきました。
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