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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

Today プラグ交換

ホンダ Today インジェクションのお客様。4年ほど乗られておりますが 先日通勤帰りに 信号待ちで減速していったらそのままエンジンストール。その後始動できずでお店まで押して来られました。ホンダのDio、Today系のエンジンは エンジン燃焼室内での不燃焼カーボンの蓄積により バルブへのカーボン噛みで圧縮がかからなくなるのがたまにあります。しかし tetsuはこれまでそのような状態になった車体をエンジン再始動させることができますが 一度再始動できると 何事もなかったように走れてしまうのも 困ったものなのですが......それでその後問題なければ無理にエンジンを開ける必要もないですし。 で、今回のパターンはそれに近い症状だったのですが いつもならキック10発くらいでかかる兆候が来るのですが それがないので プラグの点火をみてみました。


大分 距離を走ってきていたので 電極のギャップが大きくなってました。昔の2スト原付は嫌がおうでも距離走ると、プラグ先端が溶けるか カーボンが山のように積もって 電極ギャップをうめつくしてしまうなんてことがありましたが、現在の4ストインジェクション車のプラグは 写真の通り 全く汚れません。しかも 長もちしてしまいますので ハッキリとした交換時期が解りづらいですね。これは大型車両も同じですね。あ、ドカはちょっと違うかな(笑)。

で、外したプラグの電極隙間を新品と同じくらいに縮めて 再装着にて始動させましたら キック2発で始動。その後 エンジンの回転を上げ下げ5分ほど見てましたが 何事も起きません。エンジンより異音もなく 調子もいいです。
ということで プラグのみ新品交換。ついでに怪しいエアクリーナーエレメントも汚れてはいましたが緊急交換を要するほどの汚れでもなかったので 一応エアブロワーして再装着、オーナー様に様子みてもらって その後の判断で交換すればいいのではということで納めました。
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GSX1100Sカタナ 諸々修理

この3日間で 越年していたカタナ1100さんをやっつけました。昭和61年登録、ワンオーナーで常連様 フクさん所有のカタナですが ツーリングにはもっぱらCBR1000RRで来てます。現在実走33000kmですが 2度目となるエンジンヘッドからのオイル漏れとそのついでに取り外したキャブのOH兼要所部品の交換依頼です。
こういう作業こそ落ち着いて且つ 続けてやりたい作業なので正月明けにはうってつけでした。
昨年末に マフラーや燃料タンクは外して、「よーい、スタート」状態までにしておりましたので。



一日目は車検のCBが終わってから昼過ぎから戦闘開始してシリンダーまではぐって 夜の10時までにヘッド周りまで元に戻して まず第一段階が仮完了(最終的にエンジン試動させないとですので)。空冷大排気量特有の 経年使用でのシリンダーブロックのボルトトルク抜けとそれによるシリンダーヘッド、シリンダーの浮き上がり。カタナのベースガスケットは一般的なガスケット紙ですので そこにオイルが侵食してのガスケット劣化でした。15年ほど前にも一度ガスケット一式はやっておりますが年式を考えるとしょうがないですね。余談ですが こういった対策なのか 昔の空冷車両はメーカー指定で定期走行距離によるエンジン増し締め項目があるようですしね。
水冷でない分バラし組み立てが楽ですがそれでも4気筒は時間かかります(エンジンレイアウトにもよりますが)。

さて 翌日にキャブレターはこちらも経年でのフロートチャンバーガスケットから燃料滲み等あったのとそれよりも経年で交換が必要なダイヤフラムスライドピストンの交換が一番の目的です。負圧式のキャブレター車の宿命ですがこのダイヤフラムスライドピストンのダイヤフラム部がゴム製ですので経年で必ず切れます。当該車両は新車から一度も交換していないということなので是非交換しておきたいところです......が この部品が 一個 16500円します!!


元々 他の車両でもこの部品は高いのですが それにしてもいいお値段。同じミクニキャブのドカの900SSの純正ダイヤフラムが同等値段と考えると部品が出るだけ 納得もしてしまいますが。結果 フクさんは当初から交換依頼だったので良かったのですが、結果 交換しておいて正解でした。もう少しで 完璧に切れるところでしたね。4気筒共同じようなものでしたし.....
切れたら スロットル捻っても各負圧が不等調になるので  回転があがらなくなります。

途中お客さんが来ながらもなんとか組み上げ あとは翌日に車体に装着という段取りで二日目終了。

で、三日目。キャブを車体に載せその際 インシュレーターも4つ新品に交換しました。この時 ついでに見れるバッテリー液の状態も診ておきました(ご本人は何気に全く見てないので....それで以前 車検時にエンジン不始動になったこともあります).。カタナ1100のバッテリーは液補充型ですのでバッテリー液が減ります。それは充電だけしていても同じこと。エアクリーナーBOXをずらすのにエアクリーナー本体を外しておかなければいけないカタナ1100ですがその下にバッテリーがあります。見た目怪しいので持ち上げてみますと 案の定 バッテリー液が半分ほど減っていました!



バッテリー液を入れて補充電して。その間にマフラーを装着して 最後に充電完了のバッテリー装着にて試動。問題なく作業完了でした。最後にバキュームゲージで4連キャブの動きもそれほどバラつきなく調整不要にて 外装を装着して完成!! フクさんもう少し時間みて カタナも乗ってあげてくださいね。

新年早々の車検


新年一発目の仕事は昨年暮れにお預かりしたホンダCB400SFさんの車検。初期型1993年式ですが、オーナー様は旧トラストワン時代にご購入いただき早 13年となります。車検から車検の間にあまり距離を乗らないお客様なのと、なにかないとお店にも立ち寄らない バイクには宜しくないパターンの維持でここまで乗られてきております。現在 17500kmですので 優等生なCB400SFだからこそ今まで大きなトラブルもなく乗れてきたとも言えます。そんな使い方なのでオイル交換もこちらが即さないと忘れてしまっております。おそらく前回したのは 4年前でしょうか......それから3000kmも走ってませんが やはり距離関係なく一年に一度はオイル交換してほしいものです。


全く飛ばさない方でもありますので 抜いたオイルもキレイなものです。
とはいえ、1年以上店にも来ておりませんので タイヤの空気圧も抜け放題。他 経年でのヤレや乗らなさすぎでの要交換部品が随所に出てきてますので 次の車検期間で存続させるか乗り換えかを決断しなければいけないでしょうね...... エンジンが優等生なだけに悩ましいところですね。

仕事納めから来年にむけても「全車皆兄弟」です!!

本日 29日も通常作業中です。朝一開店早々 カブ90のオイル交換。その後開店と同時に約束していた、伊東二輪林道部の DRZ400Sフジくんがタイヤ交換を兼ねて tetsuのパンク修理講習に夕方まで作業の合間に指南の図。その間に スペイシー100さんのフロントタイヤのエアバルブ交換。夕方にはアサちゃん998ボストロムがどっからかオイル漏れ?っていうことでご来店。
なんか伊東二輪 取り扱い レギュラー車両の総出演日でした(笑)。



↑ パンク修理講習で悪戦苦闘中の フジくん



↑ 越年にて 来年早々から修理待ちの方々

それ以外でも お立ち台には来年早々にヘッドガスケットオイル漏れ&キャブレタフルOHのカタナ1100さん。その向こうにはこれまた新年早々 諸々外装修理する996さん。その傍らにはその後にお立ち台に登る予定のこれまた腰上OH他細かい修理依頼の初期型RGV250ガンマさん.......と年末年始も「全車皆兄弟」と目白押し!! 

ということで 皆さま一年ありがとうございました。
来年も安全運転で 皆さま元気に走られますよう心からお祈りしております。

新年は 1月5日より営業となります。
2018年も伊東二輪をよろしくお願いいたします!!