GSX1100Sカタナ 諸々修理
こういう作業こそ落ち着いて且つ 続けてやりたい作業なので正月明けにはうってつけでした。
昨年末に マフラーや燃料タンクは外して、「よーい、スタート」状態までにしておりましたので。
一日目は車検のCBが終わってから昼過ぎから戦闘開始してシリンダーまではぐって 夜の10時までにヘッド周りまで元に戻して まず第一段階が仮完了(最終的にエンジン試動させないとですので)。空冷大排気量特有の 経年使用でのシリンダーブロックのボルトトルク抜けとそれによるシリンダーヘッド、シリンダーの浮き上がり。カタナのベースガスケットは一般的なガスケット紙ですので そこにオイルが侵食してのガスケット劣化でした。15年ほど前にも一度ガスケット一式はやっておりますが年式を考えるとしょうがないですね。余談ですが こういった対策なのか 昔の空冷車両はメーカー指定で定期走行距離によるエンジン増し締め項目があるようですしね。
水冷でない分バラし組み立てが楽ですがそれでも4気筒は時間かかります(エンジンレイアウトにもよりますが)。
さて 翌日にキャブレターはこちらも経年でのフロートチャンバーガスケットから燃料滲み等あったのとそれよりも経年で交換が必要なダイヤフラムスライドピストンの交換が一番の目的です。負圧式のキャブレター車の宿命ですがこのダイヤフラムスライドピストンのダイヤフラム部がゴム製ですので経年で必ず切れます。当該車両は新車から一度も交換していないということなので是非交換しておきたいところです......が この部品が 一個 16500円します!!
元々 他の車両でもこの部品は高いのですが それにしてもいいお値段。同じミクニキャブのドカの900SSの純正ダイヤフラムが同等値段と考えると部品が出るだけ 納得もしてしまいますが。結果 フクさんは当初から交換依頼だったので良かったのですが、結果 交換しておいて正解でした。もう少しで 完璧に切れるところでしたね。4気筒共同じようなものでしたし.....
切れたら スロットル捻っても各負圧が不等調になるので 回転があがらなくなります。
途中お客さんが来ながらもなんとか組み上げ あとは翌日に車体に装着という段取りで二日目終了。
で、三日目。キャブを車体に載せその際 インシュレーターも4つ新品に交換しました。この時 ついでに見れるバッテリー液の状態も診ておきました(ご本人は何気に全く見てないので....それで以前 車検時にエンジン不始動になったこともあります).。カタナ1100のバッテリーは液補充型ですのでバッテリー液が減ります。それは充電だけしていても同じこと。エアクリーナーBOXをずらすのにエアクリーナー本体を外しておかなければいけないカタナ1100ですがその下にバッテリーがあります。見た目怪しいので持ち上げてみますと 案の定 バッテリー液が半分ほど減っていました!
バッテリー液を入れて補充電して。その間にマフラーを装着して 最後に充電完了のバッテリー装着にて試動。問題なく作業完了でした。最後にバキュームゲージで4連キャブの動きもそれほどバラつきなく調整不要にて 外装を装着して完成!! フクさんもう少し時間みて カタナも乗ってあげてくださいね。
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