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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

6月のツーリング予定

次回の伊東二輪 ロードのツーリング告知です。
6月3日(日)に開催いたします。
行先等 詳細は後日決定次第 アップします。
雨天中止(前日 午後17時に決定)
参加予定の方は必ず 前日までに伊東二輪までご連絡ください。
よろしくお願いいたします。
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GSF750 諸々修理 其の二

新品クラッチを淡々と組み こちらは難なく終了。その流れで 他依頼物のリヤブレーキパッド、ブレーキオイル交換もしておきます。

で、翌日 残りの部品が来たので エンジン周りに戻りバラバラにしていきます。このエンジンはスズキさんの一世風靡した 「油冷エンジン」。とはいえ、要は オイル冷却を積極的に行う工夫がなされた 空冷エンジンです。余計な装着物もなく キャブレター周りも取り外しやすい構造ですので 外すもの外していけば テンポよくバラしていけるのですが.....


オイル漏れの箇所はここ。ヘッドガスケットが要因ですね。おそらく 経年使用もありますが現在の使用環境上 過大なエンジン発熱と冷却を繰り返してますので ヘッド締め付けトルクが落ちてきたか..... メタルガスケットでも漏れるときは漏れますよね。空冷なのでこの辺はしょうがないとも言えますし......

でバラしの行く手を阻むのが これまた 当時のスズキさんならではの罠が随所にあり..... 一番難儀したのはエキパイのフランジボルトですね。昔から そうなのです.......この部分 スズキさんはスタッドボルト方式ではなく ヘッド側に目ネジがありボルトを直接ヘッドに締めこむタイプ。これが 一度も緩めてなかったり 下手な工具で以前に作業歴あったりすると 取り外すのに多大な苦労が発生します。時には ボルト緩まず折れたりもします。当該車両は 幸も不幸もありました.....
 
以前に一度エキパイは取り外したことがあるようでしたが、その時に使用した工具がよろしくなかったのか はたまた緩めるのに苦労してネジの頭(これはヘックス)が少々変形してしまっているものが数個ありまして..... なんとか全部とれましたが耐焼結グリスも塗ってなかったようで..... そりゃ苦労しますよ。こちらは組み立て時に全て新品交換します。


で、ここまでくれば空冷エンジンなので 上からドンドン剥がして行きますが、一般的な4サイクルエンジンにあるカムチェーンを都度回避していかなきゃいけません。しかも組み立てるときはその逆で......しかもこの子はセンターカムチェーンなので ちと面倒です。ドカならタイベル外せばバラすだけならあっという間なんですがね(900SSのようにその前にエンジン降ろさなきゃいけないのもありますが....これ毎回 笑えないっッス....) 


メーターは8000kmほどですがオーナー曰く 「走行不明」とのこと。その割に カム周り、ロッカーアームは傷やメッキ剥離もなくキレイでしたがね。



ヘッドガスケット漏れですがヘッド、シリンダーが共締めスタッドボルトなのでシリンダーベースガスケットまで交換です。のでシリンダーも抜き取りました図。



ピストンヘッド周りは 湿ったカーボンが蓄積してますが これは前述のように 使用環境がそういう風になりえるので しょうがないです。シリンダー内も以前に 長期放置のためか 錆び跡が数か所ありましたがこれは使用には影響ないレベル。ピストンは 全体的に吸気スカート部の当たりが強いようで やはり使用環境がそう仕向けてるのか..... その割に 排気側スカート部はキレイなものでしたがね。こちらは 修正して組み込みとしました。



後は バラした逆で組み付けていきますが、ここでまた時間がかかるのが 各部ガスケット剥がし。当該車両は ヘッドもベースもメタルガスケットですがそれに元々塗ってある 半液状ガスケットが各部に残ってます。これをキレイにとる作業が時間かかります。意外に疲れます.....最後にオイルストーンで全体的にならして 気合を入れて エンジンかかるところまで一気に組み立てです!!

エンジン始動後 動作具合チェック並びに 各部のオイル漏れチェックしてエンジン側完了。最後に フロントブレーキパッド交換&チェーン調整、リヤサス調整して全て 依頼内容完了。今週怒涛のスピードでオーナー様に納められました。BPさま、こちらの無理なお願いに引き取り感謝いたします。これで次の方の車両が入庫できます。これからも低速練習もマシンをいたわりながら、(人間もいたわりながら(笑))楽しんでください。

GSF750 諸々修理 其の一


スズキ GSF750さん。今ではあまり見ませんし当時も1200の方が圧倒的に出たと思いますが。以前にもリヤサス交換等で当ブログに登場している車両です。今回 先に 高回転でクラッチが滑るとのことで クラッチ交換他 ブレーキ周り、オイル交換 依頼でしたが お預かりする前に シリンダーヘッドからのオイル漏れが発覚.....そちらと合わせてのおおがかり修理となりました。
どちらも 現在のこの車両の使用環境という事が原因なのは明白でしたが......

それにしても ドカは滅多にエンジンバラしませんが(その必要になってないので)、なぜか今年に入って 2台目の国産4気筒エンジンバラしです.....しかも どちらもヘッドガスケット抜け....しかもどちらも スズキ....(苦笑)  ま、たまたまですがね。

当初 時間も手間もかかるヘッド側の作業から入っていたのですが、途中 追加必要部品が発生したため、先に クラッチをやりました。


当該車両、クラッチ周りは湿式エンジンの割にバラしやすい部類です。プレート類をバラバラにした図ですが.....



クラッチドリブンプレート(スチールプレート)が どれも焼けて 青黒いですね。
クラッチに負担をかけすぎてきた証拠です。

其の二に続く

900SS オイル交換他 定期整備


2年チョイ前に 伊東二輪 独立後 初ドカSSで納めさせていただきました Hさん 所有の1991年 900SS。販売時は 実走 8000kmでしたが すでに20000km突破。定期オイル交換と同時に いつもの 「伊東二輪定期点検」です。タイベルは調整でOKでしたが 次のオイル交換時に 全交換が推奨ですか。その時には 交換推奨距離にも到達しますが 既に ベルト背面がローラベアリングとの接触によるものと同時に エンジン熱にて ヘロって来てましたので。
クラッチは ドライブプレートの接触面が2箇所ほど剥がれてしまっていたプレートがありましたので(経年劣化でしょう その二枚は tetsu手持ちの中古と入れ替えておきました。
最近 オイル消費が早くなってきたみたいですが、まだまだ問題ないレベルと思いますので 定期点検整備をしていれば まだまだ普通に乗ってOKです。

ここ最近これ多いですな......


今年に入って定期的にこの写真を載せているような....(*決して 同じ写真ではありませんので!*)
私用使いのプレスカブ50FIさんの チェーン、前後スプロケット交換です。現在 20000km。おそらく新車時からのセット物。チェーンも調整不能域までいき、ジャラジャラさせながら 走っていたおかげで リヤスプロケットも 当ブログで見慣れた 「波乗り仕様」となってしまっていました。当お客様の使用環境、用途を顧慮してチェーンは少し予算をあげてもらって RKのOリングチェーンを推奨しました。ノーマルに比べ 3倍ほどの金額になりますが 耐久性はそれ以上の費用対効果がありますので(お客さんのバイク急便車で実証済み)。駆動系が全て新品になると 押し引きだけでも気持ちいいものです♪