DB3との闘い 其の二
あれ、後ろは回避できそうなんですけど.....1センチくらい浮いた先がどこかが干渉していてそれ以上外れません。。。。??? なにやら 後ろではなく、今度は前です。
そう、なんと フロントエンジンマウントを軸に後ろ持ち上げての 回転技までは良い方向だったのですが、最後の最後で フレームが前傾することで、今度は左エンジンカバーの丁度 フロントエンジンマウント部分がフレームのその部分にほんの少し干渉しているのが発覚。
結局、後ろのエンジンマウントボルトをもう一度仮戻しして、フロントアップスタンドでフロント周りを持ち上げ、丁度いいバランスの部分で 前後のエンジンマウントボルトを取り外しました。
これで フロントも 約1センチ フレームと左ケースカバーとの間が干渉しないようになり どうにかこうにか左ケースカバーが取り外せました。
この部分、tetsuが初めて取り外したようです。元々このDB3と同年式のドカの900SSはこの部分にガスケットはもう既に使用してない年式ですが、なぜかDB3さんは入ってましたね。まぁなぜかは解りませんが 組み込み時にはガスケットを全部キレイに剥がして、ドカと同じ シリコンガスケットのみでの装着で大丈夫でしょう。
写真の黄色丸部がフライホイールです。この裏側に今回の主題のスターターワンウェイクラッチが入ってます。
で、下の写真がフライホイール取り外して 裏側のスターターワンウェイクラッチとスタータギアを外した図です。赤丸の物が ワンウェイクラッチ本体です。今回はこれを交換です。
で、この交換を先延ばしにしていると 以下の写真の フライホイールの内側やスタータギアのワンウェイクラッチの接触面が攻撃されてしまい 最悪全て交換となりえるのです。
今回のケースでは、若干 フライホイールの内側部の傷がありましたがまだ要交換も必要なく、ギア側はキレイなものでしたので 初期治療で良かったと思います。
この方式のスタータワンウェイクラッチは国産車も共通ですが、「弱っているバッテリー」でしつこくエンジン始動させていると 追い打ちをかけて症状が悪化していきます。やはり大排気量車はセルからエンジンへの負担も大きいのでなるべく負担軽減のためにも 元気いいバッテリー状態を維持するのがオーナーさんの務めだと思って下さい。それくらい大事なことですので。
交換後は元に戻していき、フライホイールを鬼トルク(規定で締めないと 緩みます...しかも尋常じゃぁないトルクなんです....)で締め、順に取り外した通り戻していき、セルが回せる状態になってやっと 「テスト」できました。
元気よくクランキングできています。これでこの闘いにも終止符がうたれました。
悪あがきした甲斐あり、大事作業にならず他の費用が抑えられましたので また元気に乗ってほしいものです。
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