CBR1000RRステータ逝く....原因は....
昔より当店ご利用いただいている ホンダCBR1000RRさん、2006年モデル 逆車です。日曜日に伊東二輪より近い多摩川の警視庁交通機動隊の練習場で一般の方々のオートバイでの運転向上練習会でのインストラクターを務めている Mみさんです。
先週練習中に バッテリー上がりに見舞われ、練習場で他車よりバッテリージャンプにてなんとか伊東二輪まできました。
もうすでにアイドリングもままならない状態です。バッテリー周りに異変が起こっているのは明白です。端子緩み?バッテリー寿命?カプラ緩み?断線?レギュレータ不良?ステータ不良?と 可能性の順に頭の中を巡ります。
バッテリーの状態を見がてら端子は緩んでませんね。テスタでバッテリーの電圧測ると、8.3Vしかありません。正常な充電で正常なバッテリーの場合、12.6V以上なければいけませんので この時点でおかしいです。バッテリーはまだ交換して一年経ってないとのこと......ちゃんと日本製の信頼おけるバッテリーです。 すると、充電不足という可能性ですので 「レギュレータ」か「ステータ」の不具合の可能性が高くなります。
特にマニュアルなくてもこの手の充電系にはある一定のルールが決まってあります。その部分に沿っていなければ、そこまでの回路がおかしいということになります。
違うバッテリーを接続してみて始動は問題ありません。次にそのまま充電されているか確認すると、全く充電されていないことが判明。間違いなく、充電させる回路になにかが起こっています。
調べていくと、どうも 「ステータ」に問題があるようです。ステータとはメーカで呼び名も変わりますが、「ACジェネレータ」なんて言われたりしてもいます。簡単に言うと、「発電機」です。この発電機が発電できなくなっているようですね。この部分はあらゆるバイク、壊れる時は壊れてしまいます。予防もできません.....
が、今回はケースが違いました。ステータを外すのに、エンジン左側のケースカバーを外します(その部分に装着されています。)その際、アフターパーツで装着されている「スライダー」が邪魔なので取り外していると、ステータから伸びている 配線がこの部分でひっかかって取れません.....???と思っていると、判明しました。このスライダーのブラケットの根元とフレームの間にステータの配線が押しつぶされていて、経年の振動で最終的に被覆がはがれて 配線がボディに短絡するようになってしまっていました。このスライダーを取り付けた犯人は オーナーご本人にというのが今日の電話で判明..... とはいえ壊れては 後の祭りですので.....
新品ステータが来ましたので本日取り付けて、エンジン始動にて充電チェック。本来の電圧にて充電されているのを確認。これでOKですね。
見事にここ数日「H」レンジでしたね。明日からはまた「D」レンジの予感が......でも実は「Y」レンジも「S」レンジも控えているんですがね(苦笑)
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