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900SS セルモーター修理

8月に ”ワケアリ”長期預かりより目覚めて 車検取得後納車した AKAさんの900SSFEさん。久しぶりに乗ろうとしたら セルの回りが重いとのことでご連絡。どうもバッテリー上がりのような雰囲気? 前回は普通に始動して乗れたそうですが......

前回のツーリング帰路途中から充電してなかったのか?とか考えつつ まずはレッカー搬送してもらい 現車確認。

スターターボタン押すと クランクが重そうに回りそうで、回らない...... バッテリーが弱い症状に見えますが これだけでは判断不当。テスタで測っても微妙に12.3V近辺.....AKAさんもご自宅で数回始動チャレンジしているでしょうから バッテリーが既に弱っていてもおかしくないので。で、伊東二輪テスト用のバッテリーに積み替えて再度チャレンジ。するとさっきよりはマシですがそれでもクランキング重い(汗)。こんなのでは始動不可能くらい。ここでプラグ抜いてみて圧縮フリーでもあまり変わらず......そのうち 一瞬 プラス側端子から煙があがり 作業中断(汗汗)。

煙が出た=配線抵抗が過大になったと思われるので そこからスタータリレー、セルモーター周りの配線をチェック。経年劣化と硬化もありますが断線や緩みはなさそう。


ということでセルモーターが怪しいですね。その前に 「まさかのエンジン内部?」と思いつつも プラグ抜いて 圧縮フリーでベルトカバー開けて センタープーリー部で手動クランキングしてみましたら それはいつもの平常状態でしたので 一安心。

900SSのセルモーターは取り外しがチト面倒くさい。左エンジンカバーを外さないとなんです。

で、外したモーターをバッテリー直結で回してみようとしたところ、直結する瞬間の火花が強すぎて 回ろうとしません。やはり セルモーター内部で大分抵抗がかかっているようです。
経験上 イヤな感じです。バラしてみたら ブラシ摩耗は当たり前でしたが、アーマチュアと呼ばれる内部の回転する側にイヤな傷が....ベアリングは破断してなかったのですがね.....


定番のブラシ交換では治らない予感が...... ちょっと重症の様相。バラした ブラシターミナル部ですが距離なりに減ってます。まぁ それだけではない部分で消耗もある感じであまりこのモーターは使いたくないですね。とはいえ 通常 中古のセルモータも運よく手持ちではありませんがね。


一度 このモーターでブラシ交換のみして 車体搭載。
ついでに 経年劣化等で配線抵抗が増している プラス側の配線をリレーからセルモータ間で交換。伊東二輪では 純正など使わず より高スケールの配線にて製作して交換です。

左カバー開いたまま セルを回してみたところ、最初のみなんとか回りましたが その後 終了(チーン悲)
本来ならモーター丸ごと 新品全交換となりますがドカの純正は 国産の倍近くしますのでおいそれともいけないんですよね~(怖)。
AKAさんは25年来(RZの方が長いので)の長いお付き合いのお客様というのもあるので tetsu独断で 手持ちの部品取り用セルモーターと合体させて こちらに新品ブラシも移植。保証はできませんが どちらにしろ元のモーターはダメ確定なのでしょうがないです。
再度 交換後、装着。無事 グルグル回るように修復できました(拍手)。
無事 再始動できて良かったです。
AKA隊長 お仕事大変でしょうが、余暇にはこれからも RZくん、FEくん共 可愛がってください。
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