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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

結果オーライでしたが....


常連様のカタナ250さん。年季も入っております。この方 2か月前に 伊東二輪にて 四苦八苦して修理した 他の車両のオーナー様でもありますが。
寒い時期は乗らないので 半年ほど放置していたらエンジン始動しなくなったとのこと。放置期間を顧慮して、キャブ内のガソリンは全て抜いてあり バッテリーも外して保管してあったとの事。放置するまでは始動走行できていたとのこと......
オーナー様はある程度 診れる方なので、始動不能の基本的な部分「各気筒のプラグの点火の有無」と「燃料がちゃんと行っているか」という部分を見てもらいました。
そしたら、ご本人曰く「プラグに火が飛んでない!」との申告.....
なるほど..... スズキのカタナ250なら放置間の電装周りになにかが起こってもおかしくない車両ですので お預かりしてみることに。
ただ 2か月前からの作業の混み具合が全く 余談を許さなかったので、先に修理した車両が調子良くなったので、少し順番を待ってもらってました。
点火不良でお預かりですと、原因は色々考えられるので じっくり腰を据えて診れないとダメですので。
で、先週 やっとお預かりして診れるヒマが出来ましたので 引き上げてきました。
本人の申告通りの「火が飛んでない」のを検証のため、セオリー通り まずは プラグの電極での火の飛びの有無(強弱も関係あります)を確認......装着プラグを取り外してみると全部 新品プラグが装着されております。これで始動不能だったということですが.....
プラグをアースさせて、セル始動。バッテリーも満充電されてましたがより確実にするため他のバッテリーでもアシスト状態にしてみたところ.....
一番プラグ.....点火してますが.....2番プラグ.....点火してますが......と 残り二本も同じように診ます。どれも同じ感じの火の飛びようでしたし、弱い感じとは違ったものですので 長年の経験でも「この火ならエンジンかかるでしょう!」という印象。
次に プラグを全部戻してキャブレタのフロートチャンバ内のガソリンチェック。ご本人も一度燃料タンクから流し込んだけど、ウチに預ける間を顧慮して再度抜いたと言っていましたが、その通り4つとも空でしたね。
とりあえず、この状態で 外部燃料供給方式で エンジン始動してみます。
このときに 別件でダメな事をしているのを発見!
始動にはあまり関係なかったものですが、そのままだと走行中 特に低回転がカブってしまう状態になるようになっていたという......
チョークワイヤーを変な風に固定していて、その方式では ちゃんとチョークケーブルが戻りきらない状態で装着されていたのです。これ、オーナー本人作だったのですが......
以前、たまに走行中 エンジンが3気筒や2気筒になるなんて話をしていたのを思い出しましたが....
これが原因でしょう.....
まぁ、そんなおまけを発見しつつ本題の 始動するかしないかですが.....
セル回すこと 一分間に 3回ほどで、「ボボボ」と。「お、これかかるでしょう!」
と一息おいて、マジメに始動モードでやると 10秒ほどで 始動できました。
アイドリング調整ネジで少し回転上げながら 5分ほど暖機してみましたが 放置の調子悪さが徐々になくなってきて、結構調子よくアイドリングしていますが.....
ということで、これ以上見るところがないので 結果、ご本人は四苦八苦 なにをしていたのかは解りません。
一日の間に 数回、間を開けて 始動してみましたがどれも 一発始動でその後の安定も早いですね。これでどこに問題が.......
ひとまずこれで乗っていてもらってますが、昨日もこのカタナでご来店しましたが、「メチャメチャ調子いいよ!」ですって!そりや、tetsuが見つけた チョークケーブル取り付け不良の一因が一番大きいのでは......
結果オーライですのでtetsuはそれはそれでいいのですが、ご本人が納得いってないようで(苦笑)..... とは言われても、同じ状態になってくれないとtetsuとしては判断つきませんから~
お客様のお話しも信用するわけで(全部ではなく疑いも残しますが....).....
というような案件が 一年で 3台くらいはありますね。困ったものです.....
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