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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

CRF250L<S>のインプレ

突然ですが 一部の気になるリスナー向けです(笑)。

気になる方だけどうぞお読みください。

ホンダの CRF250L<S> の 一週間 通勤他で使ってみてのインプレ内容です。
当該車両は 2023年マイナーチェンジした現行車となります。


tetsu が先週から通勤他でお店検証車として使っている車両となります。
2021年にフルモデルチェンジにて現在の容姿になった現行 CRF250。
発売当初から各方面のインプレはあらゆる方面の方々にも非常に高評価なものが多かったのを見ていて 『それだけ言うなら』という感じでトレール車をトレール車として乗るtetsu自身で一度は乗って体感して見たかったのが今回のネタの最大の理由。
こういうバイクの検証ネタほど 人のいう事より自身の体験が重要だと昔から思います。

現行 CRF250Lには セロー250と同一シート高となる標準モデルと 名前の後ろに<S>が付く オフロード性能を上げた足長(サスペンションが標準車より長い)モデルがあります。
当該検証車両はこちらの足長くんとなります。

オフ車を長年 普通の足としても使うtetsuとしては 『老後のバイク』としては車高も低く CRFより軽い ヤマハ セロー250 (DG17J型)と今でも心に決めておりますが 現行で乗るのはやはり乗れる限りは林道にも使うので、やはり フルスケール車に載っとくべきということもあり どうせ乗ってみるなら サスペンションが長い方の <S>モデルとなりました。
因みにもう歳を重ねてきたのもあり、こういうバイクに 馬力性能等は全く求めません。その辺はエンデューロレースでいろいろ体感したことが大きいですね。
感覚的には セローの時と同じで 乗った印象だけで自分にハマるものを求めます。
どちらかと言うとtetsu個人の現在のトレール車への評価としての 要点は『乗って楽しいこと』『扱いやすいこと』『整備性がそこそこいいこと』が焦点となります。
ただ 遠方までの林道中とかで使用することも考えると 長距離での疲れづらさも必要です。

諸元で シート高880mmとありますが 跨ると適度に沈むサスのおかげと 車体の細さのおかげで 思ったより足つきはいいと感じました。
また車重 141kgとセローよりも5キロほど重いですが これまた走らせるとこの重さをほぼ感じないのも不思議。これは各方面のインプレでも言われている通りだと思いました。
単純なことでは言えないのでしょうが 車体造りと それを感じさせないエンジン特性との組み合わせでそういう感じに出来ているのではと思います。

その驚いたのは エンジン特性。
なんとうか、フリクションを削りに削ったのではと思うくらい キレイにスルスル回るエンジン特性。
嫌味な振動もなく キレイに高回転まで回って行くのは 往年のホンダ車っぽいエンジンだなと久しぶりに感じました。
以前 CRM250ARを新車より乗り林道に使いまくっていた頃以来の ホンダ車検証ですが
CRM時同様、『やはり!!これですよね!』と納得してしまったのが シフトフィーリング。
『やっぱりシフトタッチはホンダが一番』と再認識させる なにも不満のないタッチ。
ま、これは好みも別れますが 歴代色々乗った車両でも tetsu的には シフトタッチやミッションフィーリングはどんな車両もホンダがブッチギリにいいと思いますね。
ミッションは6速ありますが この6速だけがオーバードライブ以上に高速走行振りにしているのがいいです。
なので その辺街中走るのは 通常なら5速で十分。この5速内でもCRFはDOHCエンジンにて豊な中間トルクも相まって OHCエンジンのセローの5速内の走行とは比べられない 走行性能を発揮してます。
まだ高速道路走行をしていないので6速は数回くらいしか入れてません(笑)。


あとは tetsu所有車両でも初装備のABSがどんなものか。
個人的には 今でもABSはバイクにいらないと考えてますが.....
理由は 単純にシステムが複雑になるのを嫌うのと ABSの補器類のおかげで2~3キロほど車重が重くなることが嫌でなりません。
そもそも ABSが装着されていても 転ぶものは転びますよ。バイクは二輪なんだから(苦笑)。
それに ロック時のバイクの挙動を知っている事の方が 本来の操作技術の向上にも役立つはずです。
こういう事も含め 長年乗っているライダー間では 『バイクは五感で乗るもの。ABSなんていらないでしょう』というのは一般的見解なのは一理あります。
でも世の中的の世界的規制上 現行モデルは ABSを取り付けなければいけないわけなので それはそれで致し方ないと諦めて乗るよりも、逆に 現代技術のその出来栄えがどの程度使えるのかと ライダー自身で検証してみるべきだとtetsuは最近考えるようにしました。
 そもそも 国産車にABSが装着されるようになって 既に10年以上となってきましたので システム的にはある程度完成域での構築がされていておかしくありませんのでその辺の検証も興味深かったです。

で、このABS。今のところ どのタイミングでABSが利くのかが体感的にも分かりません。
というのも ABS利かせたくて 何度か わざとフルブレーキで止まってみたりしましたがロックする前に停止できてしまうくらいブレーキ制御も良くできてます。ただ『これABS作動の振動では?』というのが何度かありますが そのアシストが絶妙な感覚がします。
結果的にはロックせずに止まっていること考えると ロック手前の段階も判断しているってことなので。これについては 装備していることが今のところ邪魔にもならないので 実際操作で邪魔になることを危惧していたのよりは一般使いでは全く問題ないです。
レースみたいなシチュエイションではABSは必要ないのは分かりますが、今後 林道でどの程度邪魔になるかが今後の焦点です。
ただ 現行CRF250Lは オフ走行時にリヤブレーキロックできるように リヤブレーキ側のABSのみ解除できるボタンがあるので それ併用とはなるのでしょうが。
多分 この先 濡れた路面でブレーキした時に いきなりABSが効いて イヤな思いをしそうでは今でも心の中では思っていますがね(苦笑)。『やっぱり無くていいいんだよ!』って思いそう(笑)。


総じて 今のところの公道使用での不満点はほぼないという高評価。
忖度なく よく出来たオフロードバイクですよ。
なんというか 『これぞホンダの力』というのを感じられた一台です。
これで60万円台で造れるホンダも凄いかも。ま、オールタイ生産っぽいですが。

以下はたまたま伊東二輪で流行っているセロー250と比べた感じですが、
ホンダ↔ヤマハ、水冷↔空冷、DOHC↔OHC、ABSアリ↔ABSなし とメーカーならず 機構、装備面でも違うところは言わずもがなの違いがあるし そもそものセローは基本構成が初期モデルから最終モデルまで FI化くらいしか変化がなかったのに対して CRFは初期モデルから数えて3モデルチェンジの間でもエンジン等にアップデートが入っている違いもあるのもありますが 現行モデルは セローとは別次元のバイクであることは間違いないです。
ただ どちらも オフロードはもとより一般使いもメインに使える懐の深さがあります。
先に書いておきますが セロー250にはCRFにはない セローなりの良さがありますことは申しておきます。
ただ 比べるものではないけど 個人的感じ方では エンジンの走行性能に絞って言うと 現行CRFはセローをほぼ兼ねれますね。逆は無理ですが.....
それ考えるとセロー250と同一シート高となる 標準CRF250Lはある意味 現行で入手できるオンオフ兼用車では 色々な人の思惑を載せてくれるバイクなのではと感じておりまず。


どんなバイクも自分で乗るときには 楽しく乗れることがバイク選びでは重要なtetsuですが 現行 CRF250Lはかなりいい線で 楽しく乗れるバイクだと思いました。

後日 林道使用にてオフロードインプレもありますので一部の方はお楽しみに(笑)。

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歴代SBK

最近 たまたま DUCATI の HPを見まわしていて こんな写真を見つけて  「お!」となりスクリーンショットしてしまいましたネタです(笑)


歴代 ドカの スーパーバイクシリーズがラインナップされている なかなかいい絵柄と思いました。

右奥からシリーズ分けとして 
『851~888、916~998、999、1098~1198、1199パニガーレ~1299パニガーレ、パニガーレV4、最新 パニガーレV4』
という風になってます。

1988年~2025年という tetsuのバイク屋人生より長い ドカのSBKランナップですが それでもエンジンの形で大別されるのは たったの 3機種(Lツインが長いので)というのがある意味スゴイです。

余談となりますが、モトGPもSBKも ドカに限らず外車勢が席巻している昨今ですが 30年前はそれが逆だったこと考えると 現在の国産勢には 是非 盛り返して欲しいところではあります。

自分が体力的に乗れるウチに 最新鋭のドカも乗ってみたいですが なんせ価格がすえ恐ろしいですわ(苦笑)

何故にエンジンバラし.... から見えた寂しさ

ちょっと前に行った作業。
ほぼ tetsuの小言内容です(笑)。


今だ 不可解な点が頭の中に残っており あまり気持ちいい作業ではなかったのと それらにまつわる内容ですが 長く書きません.....

常連さんの スーパーカブ110さん  JA44 2018年車の 気になるエンジン音から ここまでバラすことになった図。因みに JA44をここまでバラすのはtetsu初。


 
たかだか 走行2万キロくらいでしたが なんとも意味不明。
乗り手の車両の使い方も一部問題視しましたが それにしても です......

先代のJA10エンジンは出入りする新聞屋さんが使っていたので何度かエンジン触る機会がありましたが 全国的に不評だったこともある通り(特にミッション関連) と tetsuは新車時から組み込まれていたある部品の状態で不信に思う案件も何個か見ておりますので あれは言わせてもらうと 個人的にはお勧めできないエンジンでした。

それらを払拭するべく ホンダさん、JA44になったはずですが......??

今回気になった原因の箇所は 最終的にクランクサイドベアリング(右側)となりこういう図なのですが....



新型カブは旧カブと違って今までに使ってない特殊工具が必用だったのは初見としてはバラすのも組むのも面倒でした。

余談ですが 交換部品を取り寄せて 知ったのは 重要性の高いクランクサイドベアリングは流石の 日本のNSK製でしたが 製造が 『Made in INDIA』でした。
長年のオジサンメカとしては これはちょっと衝撃でした。INDIAが悪いということではないでずが、なんとうか コストの面でJAPANプライドが保てないということでしょうか。
今回は他の部品(カムチェーン他もついでに交換しました) でも 一つたりとも 日本製造の部品を見る事はなかったです。

JA44からは 組み立てのみ日本の熊本工場で行っているスーパーカブというでしたが なにか それはどうでもいいような気になりましたね。
多分 全国のオジサンメカニックはtetsuと一緒の思いではないかとも思ったりした小言内容でした(笑)。

ま、ちゃんと走ればいいんですけどね。
当該車両は 元に戻り現場復帰しております。

定期案件のシート張り替え

トラスト時代からの お客さんの スズキ アドレスV125さんのシート張り替えです。


原付シート張り替え依頼も 定期的案件ですね。
当該車両は2回目の張り替えです。

屋外雨天放置&乗るのもたまにという使用状況なので 紫外線等でシート表皮自体が劣化するのも早いのでしょうね。
特に 太陽の直射日光を受けるか否かで劣化度合がかなり違う印象です。
バイクカバーするだけでも随分違うはずですが......

今回のは浸水する前の交換依頼だったので交換も比較的スムースに行き まだよかったです。


毎回思いますがシートスポンジがしっかりしている物は 交換後は綺麗になって気持ちいいですよ。

900SL 復活

既に半月前に納車されてますが 1月中旬にお預かりした ドカの 900SLくん。

先のアップで8年放置からの再起の依頼は記事にしました。
エンジン始動確認してから 約1か月 交換部品や手を入れる箇所は ままありましたが 無事 登録車検も完了して 晴れて 公道走れるようになり先日 無事 オーナー Hさんに納車されました。

手を入れた箇所は多岐に渡るので かなり端折った内容だけ(苦笑)。

燃料タンク内は 経年のためガソリン残量もほぼ無かったですがその残りのガスは腐っていたのは当然でそのせいで タンク最下部は腐食、一部サビ化があったので 錆取り→タンクコーティングしました。



そして 燃料タンク内の燃料ポンプも流石の8年放置車なので 動くわけないと思ってましたが、ポンプ配線に電源は来ているの確認、外して電源直結しても 全く動く気配もなく、予想通り壊れてしまってました。

外した 燃料ポンプ、フィルター類。オール新品にします。
純正新品燃料ポンプはお高いですが 安い社外ポンプも多数存在しますが それらは99% 製造国やコストの問題でか 耐久性に難ありなので 電気部品はやはり純正で修理です。


その流れでキャブ側です。

900SSのキャブはダウンドラフト式ですが 上部にBOX兼バッテリーケースや点火装置が装着されていてなりに外すまでは大変です。

 外したキャブのバラした図。

8年放置の割にまともな方ですが それでもフロート室に残ったガソリンの影響で腐ってますよ。
久しぶりの キャブクリーナー使っての ほぼフルOHでしたね。
各部主要箇所のOリングは全交換。
SSのキャブはミクニ製でケイヒンと違って要交換ゴム類が多いのが難点です。


完成してキャブ装着後の バキュームゲージにて同調調整も久しぶりですね。
大きなずれもないですが 微妙なずれは気持ちよくないので調整しますが この調整ネジが900SSはやりづらい!! 調整しているときはいつも変な顔になっているはずです(笑)。



タイベル周りも サビサビでしたね~(泣)

この頃の 900SS、SLは タイミングベルトのプーリーも純正は全て鉄製なので 不動歴長い車両の場合 屋内、屋外関係なく 錆びてしまいますね。
予算が許せば 2000年以降の空冷900に使われるアルミプーリーに交換というのが理想ですが 一辺に交換となるとそれ相応の金額するので ここは どうせタイベル交換でプーリーを外す手間はあるので外した時に地道にサビ取りで対応です。
テンショナベアリングは交換です。

サビ腐食の影響は見えない部分もあって、前後タイヤ交換もあるのですが リヤのアクスルシャフトが最初抜けなかったのは難儀しました。

抜けてきたリヤのアクスルシャフト。サビより腐食が多いでした。
昔のホンダ車ならもっと抜けなかったでしょうね.......
CB400SFやCRMの前期モデルなんて新品アクスルシャフトを用意しておかないと....なんて事があったのを思い出します(苦笑)。


そして登録車検が完了して軽く試走で追加トラブルが フロントフォークシールからのオイル漏れ。

これは 不動車再起の場合に そのまま大丈夫なものもあれば今回のようにすぐにダメなパターンもありますが 今回はすぐでしたので 有無も言わず フォークシール交換です。
どうせなので左右交換します。



これ以外でも 他色々作業がありましたが 約一カ月で復旧できたのは良かったです。
やはり最初にエンジン始動がある程度すんなりいったことも大きいですね。

オール完成後の完成写真を撮るのを忘れてしまいました(笑)。

オーナーは今月半ばまで出張で納車されても乗れない状況でしたが 暖かくなってくる月末からまずはナラシがてら 定期的に乗ってバイクも人間もナラして行ってください。


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注釈):
今回のような長期放置車は 全てがこのように復旧できるとは限らないことをご承知ください。


因みに 今回のような 長期放置車復旧案件は 伊東二輪では いつでもお引き受けするわけではありません。
理由は 確実に作業時間もかかるのと 一番は 車両復旧させる費用対効果を 必ず考えますもので......

また お引き受けの条件もありまして、基本 伊東二輪が販売した車両、ある程度長く携わった車両、復旧の見込みが臨めそうなもの、 限定でのお引き受けとなります。

上記以外のパターンの車両の場合 まずはご相談からとなりますのでご了承ください。

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