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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

748R その②


この頃のドカ4V系はタンク外しの、タンク下のエアクリーナBOX外しの、バッテリーブラケット一式外し~のという行程でベルトカバーの外せるところまでたどり着きます。
と、まずタンクを外すときに必ず通る関門があります。916系はタンク内に燃料ポンプ内蔵でそこから出ている燃料ホースとリターン用のホースはクイックカプラ―にて容易に脱着できるようになってます。年式を考えたら随分先取りな構造なのですが この部分 取り外す時に注意もあるのと、経年の使用では劣化にて燃料が滲んできてしまうものもあります。
当該車両はしばらく放置歴があるようでしたので、この部分のカプラ―は怪しいだろうと踏んでいましたが タック持ち上げてすぐに発覚。カプラ―周りが湿ってします。見たところ 樹脂製カプラの破損はなさそうです。Oリングダメですわ。おそらく前整備の時も一度も交換はされていないのでしょう。

取り外すときの注意は文面では伝えにくいのですが、カプラーの構造を理解していないと外す時に破損確率が大幅に高いということです。そのまま気が付かずに再度装着すると、キーオン⇒燃料ポンプ作動⇒ガソリンダダ漏れという図式になります(怖)。
理由はどちらも接続部の位置的にエンジンの熱をモロに受けているクイックカプラ―部の劣化が理由です。このカプラ―部はオール樹脂製で接続部の燃料漏れに対応しているのは、直径1.5mmほどのOリングです。よくあるパターンはこのOリングが脱着時に切れてしまうパターン。
もう一つは樹脂製カプラ―に亀裂が入り漏れてきてしまうパターン。
どちらも脱着時に回避するのはとにかくカプラ―部に無理な力を加えないことくらいです。
そうは言ってもOリングは何回か脱着していると必ず切れるので伊東二輪では必ずこの部分のO
リングは在庫持っています。また998に至っては純正だとこのカプラ―からその先のホースまでが一体部品として扱われておりカプラ―が破損するとその先まで購入しなければいかず、結構な金額がかかってしまいます。破損個所によっては伊東二輪ではこれを回避する仕様もありますのでお困りの方ご相談ください。つづく......
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748Rさわり


今月初めから点検修理その他でお預かりしているドカの748Rさんです。
ほぼ必要部品が揃ったので作業着手しました。
色々ありますがまずはタイミングベルト交換ですが....
タンブリーニデザインの車両について少し....
この車両の形の始まりは1994年にデビューした916です。その弟分的位置づけで基本的装備は変わらず排気量のみ748ccなのが748シリーズです。748Rはその中でも上位機種となります。エンジン仕様がよりレーサー的でハイパワーモデルとなっております。

 
バラす前の状態からここまでするのに それほど時間かからずできるのが ドカのSBK系でも916系タンブリーニデザイン車体は秀逸です。カウル類もほぼクイックファスナーで装着されており、シートカウルもボルト類では一切シートレールに固定されていないというところも素晴らしいです。tetsuも996R所有者ですので900SSとは別で、この手のタンブリーニデザイン車をバラすのは手慣れたものです。個人的共感が入ってしまうからか、いつバラしていても楽しくなってきますね。タイベル交換時は 決して整備性は良いとは言えませんが.....この年式の748RはエアBOXが分離できるのでまだ楽ですが....
当該車両は2000年型748R。これ以前は748SPと称しておりましたがこれらのモデルでの最上位機種ということは変わりません。上位機種の996系の最上位がこの年まで996SPSでしたね。996系は2001年からエンジンが新型になる996Rとなっていきますが748Rは2002年までエンジン側はそれほど変わりません。その代わり2001年より前後オーリンズサス。2002年にはインジェクターとスロットルボディが996Rと同じ より大口径の54mmシャワータイプとなり、エアBOXも一体のドライカーボン製のなります(これの為に整備性が落ちます)。外装も998Rと同じダクト無の再後期型になります。また748Rは販売当初より 「スリッパ―クラッチ」が標準装備されております。今でこそ国産SSも全車標準装備していますが、やはりレースからフィードバックという点ではこの辺りの年式のドカはやはりレーサー魂が入っていてイケてますね。748Rの場合、当時世界スーパースポーツ選手権 SS600クラスに参戦する上で改造範囲の狭いレギュレーションに対応するため、最初からスリッパ―クラッチを装備させていたと言われています。実際最上位の996系は最終型の998Rでもスリッパ―クラッチは装備されてきませんでしたので。
その他エンジン内部パーツでもフライホイールやクランク、コンロッド、ミッション周りと随所に軽量化を施していたのも特徴です。これらもレースレギュレーション見据えて 最初から組み込んでいたようです。これの究極形が 748系の後継機 749Rのエンジンとなっていきますね。
余談ですが、この辺りのエンジンで一番ボーナス装備くらいお金かかっていたのは この749Rだと思います。
748Rは916系よりストック状態で 約2000回転多くエンジンが回せるので よりエンジン回して、軽快に走りたい人に人気がありました。916系とは違った乗り味でこちらはこちらの良さがあったのですね。748Rは2001年モデルより赤色もありますが、ほぼ見るのは このイエローですね。一般的にこの手のボディ色でイエローを見ると 「748」と予想してしまうのがなぜか条件反射的になっていますね。

900SS車検


二年前に11000km車両を購入いただいた、SS木様のドカ900SSの車検整備です。今回走行距離27000kmまで乗られたので、納車時新品だったタイミングベルト、フォークオイル等はtetsu推奨にて交換作業となりました。SS木様はこちらを信用していただいているのでお任せされて作業もスムーズにできました。

タイミングベルトは距離、走らせ方なりで良き交換タイミングでしたね。
フォークオイルは.....と言いますと。
ご覧の通り、真っ黒け!
結構他の皆さんもそうですが、フォークオイルは漏れてこない限り交換すると思っていない方が多いです。目に見えないし、よっぽどヒドくならないとサスに出る影響も解りずらいからなのでしょうが......


本来、良き交換時期は 基本1万キロ毎でしょう。その車両の性格、走らせ方でも大分違いますが、言えるのは 「オイルは劣化する」ということです。使ってなくたって酸化するのに......
絶えず路面のギャップを吸収し続けているサスペンション。特に二輪の「テレスコピック」型フォークは頑張ってますからね。皆様が思っている遥か以上に細かく動いて振動を吸収してくれているのです。そんななので 内部摩擦を抑えているのもオイルですので、そりゃ~黒くなりますわ!
ということで 伊東二輪では今後もお客様とディスカッションして、フォークオイルに関しては 交換推奨していきたいと思っております。
それ以外ではリヤブレーキパッドがそろそろ交換時期だったので車検整備ついでに交換しました。

持ち込みでアエラにハンドル交換要請もフォークオイル交換ついでにできたので 少し楽でした。
エンジンの調子もよく、乗り手の日頃の走らせ方がいいようですね。今後ともSSくんを元気よく走らせてください!おっと、RMX探さなきゃ....ですよねSS木さん!

やっぱりV100......その...いくつ?


今日は車検お預かり中の900SSネタになるはずだったのですが......
やっぱり来てしまう.....アドレスV100ネタです(苦笑)。
常連の造園屋さん社長が今まで社用で使用していたV100を社員に譲ることになり整備を依頼されました。約2年前にトラスト時代に購入いただいた車両でしたが調子もよく特に点検にも持ってきていませんでした。その経緯もあっての点検とのことでしたが....
①前後タイヤ要交換=フロントタイヤ、経年ヒビわれ。リヤタイヤ 使用限度越え.....
②エアクリーナーエレメント 粉砕
③これによるキャブレター吸気口汚れ
が発覚。。。。
どれもよくあるパターンですが....(汗)。


スクーター使用のオーナーさんはタイヤは走っている限り、結構な方々が気にしてませんが.....
フロントはもうタイヤの役目してませんね。どの状況でもスベるでしょう....衝撃吸収性もないでしょうし....というか 亀裂からスローパンクします。
リヤは言わずもがな.....山ありません!


エアクリーナエレメントはおそらく そこそこスピードが出ている時に吸われたのでは? そのまま燃焼してしまったのでしょう。そのパターンならエンジンの不調も出ませんので....とはいえ このキャブの入り口の状態を放置するにはいきませんのでキャブレター取り外し清掃することに。
湿式のスポンジタイプはどうしても劣化すると最後は木っ端みじんになりますので定期的に交換が望ましいですね。価格も安いので皆さま 身に覚えがある方は交換しておいてくださいね。
エンジンは調子良い車両でしたので これからも定期的に点検、修理していけばまだまだ乗れますね。さすがV100です。

TMAX530フロントブレーキ


知る人ぞ知る、トラスト時代より任意保険等でお世話になっております 保険屋 CMO代表のくまさんの愛車 ヤマハTMAX530のフロントブレーキディスク交換です。新車で購入、現在走行 17000キロ。通常の使い方でしたらこの距離でディスク交換なんてなりませんが...... この乗り手 この車両で峠とか攻めちゃって、イケてるロードバイクの人達をターゲットに 日々 どうやてヤッつけるか目論んでいる悪い保険屋です(笑)。まぁ少し冗談も入りましたが、攻めているのは本当で 長いバイク歴(以前は CBR1000RRなどにも乗ってました。)で現在のこのTMAXが一番下りは攻めれると豪語しております。ABSのおかげだと言っておりますが...... そういう問題でなくてただの自己満足ですよね~。
まぁ どんなバイクで攻めようと、各個人の勝手ですからね......
この乗り手、また攻めの経験値があるから嫌がらせのように速いんですよ......
良い保険屋さんですけどね(フォロー)

で、昨年後半から本人の走り方の末(苦笑)フロントブレーキがプアになってきたとの事で、ディスカッションの結果 フロントロータが焼けて ダメになっている模様。ということでハードブレーキングの方にはそれ相応のロータがいいのですが 一番おススメの「BRAKING」のロータは受注生産で 約3か月先納期と。他になにかないかと調べていたら 割と安価で納期も早い 良きウェーブロータを発見。スクーターの駆動系パーツで絶大に有名な「マロッシ」からTMAX530用のウェーブロータキットが出ているではありませんか。しかも納期は一か月以内......ということでこれに決定。


商品来て装着段階で気が付きましたが、製造元は「ガルファー」でした。
ウェーブロータと言えば、ブレーキングかガルファーかと言うくらい有名です。
tetsuも1098のレース車両はフロントブレーキディスクはガルファー使用でした。
ロータ取り付けボルトもスズキさんの車両ほど難儀して取れないなんて場面もなかったので良かったです。
これで 走りに磨きがかかりまあすかな~......     止めてください!(笑)