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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

M400の顛末 最終章

昨日今日で4月納車のうち、3台旅立っていきました。ありがとうございます。

ということでやっと「M」シリーズの最終章となります。
長い道のりの後 一筋の光が注いでくれるものです....という結果になればいいいですが!
で、キャブのパーツが来ましたので 全て組み替えて 更にtetsuスパイスも盛り込み いざ車体に装着!
の前に、一応 タンク内も怪しいので 一度取り外して 内部の燃料を抜いてみました。こちらは全くサビ水のようなものも出てこなく 優等生でした。これだけは 清掃したのか....はたまた他の車両のタンクなのか.... これと同時に キャブモンスター特有の部品....「負圧燃料ポンプ」とも言いましょうか...負圧の力で 一度下がってきた燃料を高い位置のキャブに圧送するものなのですが....
この部分もオーバーホールしておきます。
なぜ こんなアナログ方式をこの年代で使用したのか意味不明なんです。90年代初めの各メーカーのレプリカ250なんて、ほぼみんな 電動「外部燃料ポンプ」を使用していたのに......この頃のモンスターはこの負圧コックも今一だったと思います。始動性が悪かったり、走りに元気が出なかったりと........

この部分も一度バラして内部清掃がなされた形跡がありました。使用には問題ないので再組立てにて元に戻します。
で、いよいよ始動です。初期始動は悪かったですが、なんとかエンジン始動しました。暖気をある程度して一度エンジン止めます。次に キャブの左右の同調を合わせるために、バキュームゲージを装着。再始動にて状態を見ますと、大分バランスが狂ってますね。この狂いを キャブの連結リンケージ部にある調整ネジで調整していきます。

これくらいずれていると、結構 安定していなく 吹けあがりも今三です。



同調が合ってくると、アイドリングでの安定性やブリッピングでの回転の落ちも良くなってきます。調整完了後 試走してみましたがtetsuが感じる限り 問題なく調子良いものでした。後は オーナーさんの元に戻って どうなるか.....

で、その後のオーナーの声(抜粋)
①乗るのが楽しくなった。
②操っている感覚が感じられる。
③燃費が大幅によくなった(作業前 12km/L 作業後 21km/L
④高速道路で満足行く加速と速度が出ること
⑤排気音が力強くなった

などなど、オーナー様の嬉しい内容のメールを頂きました。ひとまず 納得の成果にはなったようなので良かったです。これからも楽しく乗って行ってください。

いや~、なんとか最後は再起動できるところまで持って来れましたが、こういうことばかりでもありません。皆様も 個人売買に参加される場合は、自己責任ですので 十分慎重に行動してください。どうにもならない時は、可能な限りはお力になりますので(限度もありますが....)
実際は 信頼できるバイク屋さんでご購入が一番 良いとは思いますがね。
さぁ 今現在のリアル作業は まだまだ沢山 やることありますよ~

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週末は納車ラッシュの予感.....

一昨日のカブくんに続き、納車予定車両の整備に追われています。
スーパーカブ90さん


カワサキ DトラッカーXさん


更に ドカのハイパーモタード796さんに ホンダ リトルカブ セル付きくん。


どれだ~ まだ作業残っているのは~
訳わからなくなってきた~(汗)
どれも明日から 順繰りに納車予定なのですが.....
皆さま 伊東二輪 ご利用、誠にありがとうございます!   ですね!

最終章の前に、今日は....

昨日は 終日てんやわんやで疲れて ブログ更新パワーもありませんでした。
で、Mの最終章といきたいところでしたが これを書きだすにも勢いとパワーが必要なので(笑)....
今日は 一息おいて、「今日のこと」で逃げます(笑)。
午前中は 多摩登録&狛江登録に行きました。 4月納車待ちな売約済み車両たちを着々と準備してます(納車待ち 5台なので....汗)

そんな中で、お預かり中の XJR1300さん、明日車検に行くのに最終整備します....間の写真ありません(笑)。
で、夕方からは 今週納車予定の スーパーカブ50さん。お客様にオプション部品のカタログ見せていたら、この仕様にしてくれと.....tetsu ご推奨の仕様ですな(笑)。

あ~、こんなのは可愛いもので。木曜は リトルカブとDトラッカーXの納車整備。金曜日は ドカの ハイパーモタード796の納車整備 しなければ 間に合いません!まだまだやること盛りだくさんですよ~。
あ、DB3引き上げにいかなきゃ!
あ、重症患者さんの カタナ250は 今日無事 退院しました!

M400の顛末 其の4

で、タイミングベルトがどうなっていたかと言うと。

これ解ります?フロントバンク側のベルトの内側 プーリの引っかかる「山」の部分の三分の一部分が(赤い矢印) キレイに無くなっているではありませんか~~~~!
随分前に 900SSオーナーさんの 山が10個ほど吹っ飛んでいたの以来のビックリ事件です。
適時 ベルト調整が一度もなされていない結果の状態なのですが.....ベルトが表側にずれてベルトカバーに接触したまま 駆動していたという.....
本来 この年式のタイミングプーリーのドライブ側はプーリ端部に ベルトストッパーが付いていますので、よほどの事がない限り 外側にずれる事はないのですが......よほどの事だったのですね.....
という状況だったので 勿論ベルトカバーも削れているわけで.....

キレイにベルトの形に削れています(苦笑)赤線に沿っている部分ですね。
ついでに、しばらくの放置歴の環境もよくなかったか..... タイミングベルトのテンション調整部のベアリングの表面も劣悪な状態でした。ベルト表面をこのサビで削っていることだったので.....

こうやってみると、譲り受けてから 約5000km。超綱渡りな走りだったことです....
ちなみに、走行中にタイミングベルトが切れたら ほぼ間違いなく エンジンブローにて終了です.....
ということで、テンションベアリングも交換して、タイミングプーリーは予算の関係上 新品交換までできないので、出来る限りキレイにして再使用とうことで組み込みました。
メーカーは「2万キロ」交換不要とうたってますが.....どんな使用環境を顧慮しているのか.....
3000km毎以内で見ていても 特に空冷のベルトは信用ならないのですがね.....一般オーナーは走っているからOKって捉えらえますよ....今回のように。
さて、次回でいよいよ 最終章となります。キャブの復活はいかに.....

今日は現況に戻って....

連載中のM400モードはまだまだあるので 今日は本日の事を。

2月に納めましたPCX150さん、リヤサス交換の依頼です。デイトナ製への交換です。色気ずいての、メッキボディの赤スプリングをお選びになられました。
で、現行PCXのこの部分は 初物の作業なのですが....スクーター系....特に近年モデルは考えさせられるのですよね~ 外装の取り外し....
かなりの確率でネジ固定より「ハメ込み」で外装類装着は構成されているので、どうやって組み合わさっているか、どの方向でハマり込んでいるかを推測しながら 時に「慎重に」時に「大胆に」攻めないと外装が外せないのです(汗)。しかも、新車から一度も取り外してない箇所は 本当に 硬いので結構 「ビビる」んですよね~....と言っていても先に進まないので 大胆に行きますよ!

で、早速 検証の結果 リヤサス外すのに、メットインのBOXを外さないと交換できないのですが....まず、この後ろのウィング部分を外さないとなのですが.... ネジが二か所、しかも木ネジしかないんですけど..... 確実にハマり込みですね。
まぁ 検証しながら 10分ほど試行錯誤して「ほれこのとおり!」

とここまでくるとあっと言うまに見えますが、ここからまだ色々な部分を外したり、うまくかわさないと 目的の部分まで辿り着けないようにできているのが 「スクーター」達です。
間の行程はもう写真ないです(笑)。一気に集中なので。
あれやこれや、この間 30分ほどでなんとかサス取り外しまで行きましたよ~

左がデイトナ製。右がノーマルです。スプリングの特性が全く異なるのが解ります。線径も全然違いますね。デイトナのは、初期の動きを柔め、奥n踏ん張りを 一気に立ち上がらせる方向か....車高は 5mmあがる設定のようですがね....
後はちゃっちゃか組み立てて、ほら完成でっす。

なか色合いも合っていて、カッコよくなりました。オーナーさんも満足でした。
ま、この作業も しばらく同じ車両が来ないと リセットされちゃうんですけどね(苦笑)