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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

プレスカブ50 タペット調整


カブネタ連発です。
お客様プレスカブのエンジン打音が少し出てきていたので タペット調整します。当該車両は2008年以降のインジェクション車です。旧キャブ車時代よりエンジンレイアウトが変わっており ヘッド周りも大幅に違います。大きな違いは カムのロッカーアーム部にローラベアリングを使用しています。この装備が良し悪しがあり スムーズなカムの回転に繋がる反面、エンジンのピックアップ時に 回転打音を引き起こしやすいのがあります。FIのカブは乗り方やオイル交換頻度にもよりますが 大概 15000km近辺で一度 タペットクリアランスは見た方がいいでしょうね。結構 ヒュンヒュン+カタカタ音が多めの車両なら特にです。それを怠っていると ロッカーアーム側のローラが逝ってしまう率が高くなるので。そうすると被害も大きくなります。

音の要因は ヘッドカバーが大きいのも一因もあるのでしょうね。この部分で音が反響しているみたいです。旧キャブ時代はヘッドカバーがなく 各タペット部分へのアクセスキャップだけでしたしロッカーアームも単純なソリッド方式でしたので 基本的にタペットクリアランスが多くなってくるとカチカチ音が多くなるものでした。


隙間ゲージを挟みながら調整です。メーカー推奨の一番狭い状態より少し緩めで調整がミソです。ギリギリより少し緩めの方がエンジンも調子いいんです。当該車両はカム周りにも問題なく 調整のみで随分静かなエンジンになりました。まだまだ頑張ってくれるでしょう。

あ、そういえば 11月発売からの新型カブは 日本の熊本生産になるそうですね。写真見ましたが 丸目に戻り デザインも本来の「スーパーカブ」っぽいデザインに戻してきてましたね。価格は上がるようですけどホンダもなんやかんや 考えてるんですな......ま、なにはともあれ tetsuは良いことだと思いますが......  世界1億台のまさしく 「スーパーカブ」ですからね。
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スーパーカブ50 キャブレター燃料漏れ修理


伊東二輪 主力の(笑) ホンダ スーパーカブ50さん。経年使用でよくある キャブレターからの燃料漏れ修理です。かなり経過してますね。写真の通り キャブレター全体が燃料漏れで茶色く変色しております。もう少しすると エンジンの熱でこれらが焼け付き 汚れ自体が落ちなくなってしましまいます。当該車両はまだ前段階でしたので かなり汚れは除去できました。



キャブからの燃料漏れの大半は フロート室というガソリンを溜めておく受け側容器とキャブレター本体とのつなぎ目にある ゴム製のOリングの劣化がほぼです。ですのでこれを新品にしますがバラすついでですので それらキャブレター関連に使用しているパッキン類を全て交換してきます。そうすればまた10年くらいは問題なく乗れるでしょうし。

XR250 ステムベアリング交換


たまに紹介いたします 渋谷ベルボトム屋さん 「DEEDEE」の林道アタック一味の一台(笑)。厚木のパン屋さん XR250号。先日 違う修理で持ち込まれた際に発覚した ステムベアリング交換です。やはり今回も乗り手はあまり気が付いてなかったですね。tetsuが見たときにはかなり重かったです。フロント浮かして ぱんやさんにハンドル切らせて 驚きの事実!!って感じの表情でした。
ちょっと前にもSRでの交換がありましたが、比較的オフ車は使用環境にもよりますが短命で終わるほうですか。オフロード車の特性上 ステムのベアリングにテーパーローラ型のベアリングを使っているいるのもあるのでしょうが。テーパーローラですと 強度は出ますが、その分転がり面抵抗が大きくなりがちですので 必然的にベアリングの負担も大きい物です。ましてや林道を走らされているとなると ロード車両のそれより本来ならマメなメンテ(バラしてグリスアップ等)が必要です。しかし街乗りトレール車となるとなかなかそこまでのメンテサイクルで見ることもできないのも実状ともなりますね。逆にモトクロッサー、特に全日本級ですとレース毎 車体全バラは必至です。それだけ負担もかかっている環境ですので。



で、ステム抜いてみますと 案の定 アンダーベアリング側はグリス切れを起こしていて サビまくりです。


フレームヘッドパイプ側に残っているレースも勿論 サビサビの段付きまくりでして。
新品に交換して そのハンドルの軽さにまたまた ぱんやさん感動!! これで無理な力なく 舗装路も林道も走れますよ~♪

10/29 伊東二輪ツーリング 詳細決定

10月29日(日)、久しぶりの伊東二輪 ロードツーリングの詳細決定しましたのでお知らせします。

日時:10月29日(日)
行先: 静岡県 由比漁港(浜のかきあげや 目標)
集合場所: 東名高速 港北PA
集合出発時間: AM8時 (時間厳守!! 待ちません!)

雨天中止(前日のPM5時までに決定します)

当日参加者は集合場所になるべく満タン状態に近い状態で参上願います。

また 参加予定者は前日までに必ず 伊東二輪までお知らせください。よろしくお願いいたします。

GSXR750 発電不良


こちらも常連さんadaさんのGSXR750 K8。毎日の通勤スペシャルにより 距離も6万キロを突破したところで いつも通り仕事に行く最中に突然エンジンストール。その後再始動してみようとすると FIエラーの表示と共に液晶の表示もおかしな事になってしまい 最後セルも回らなくなったとのことでレッカー搬送。.......先日の重症1号さんだった999に続きこちらも似たような症例で不穏な感じです。
通勤途中のコンビニに預けてあった模様で 一日遅れでレッカーされてきました。で、まずキーオンして現状を見ると その時にtetsuが見る限り 通常の作動ですしメーター表示もおかしくないですね。
そのままセルボタンを押すと 回ろうとしますが回しきれないようです。バッテリーが弱っている模様なので 他のテスト用バッテリーに換装してみて再度始動させてみますと エンジン問題なく始動。
ここで疑うわ 走行中ストール後セルが回せなかったことから 充電不足の疑い......
テスタでバッテリー電圧を点検してみますと 充電電圧に達してません。充電系統の故障の疑いが大ですね。
ここで 充電系統の故障で疑うわ、多い確率で壊れる レギュレータ(レクチファイアともいう)の場合と 稀な確率で壊れる ステータ(ACジェネレータともいう)側となります。どちらも 経年使用や使用環境、その他もろもろな事例で壊れます。勿論 どんなバイクもです。こればかしは予兆や防止もできないですが 昨今のメーター内にバッテリー電圧が表示される車両なんかは 電圧が通常時より異常な値の場合に察知はできるとも思いますが それも気にしてないとダメでしょうし......

ある程度基本的な部位の導通並びに テスタの抵抗値で断線やショートと言った判断はつきます。GSXR750はスーパースポーツな造りですのでここいら辺の整備はしやすい部分とアクセスしづらい部分があり 意外と手間がかかります。まずは レギュレータの位置探しと そこに接続されているステータ配線の位置探しですがこれがなかなかエグいところにありまして。フレーム前部のラジエター後ろ側に設置されていたのですがレギュレータを取り付けしているステー自体はすんなり外せるのですがカプラが車体中心エンジンヘッド側の上に入っており 手が届きません。
結局ラジエターをずらして 四苦八苦してカプラを取り外しました。テスタ点検したところ どうもステータ側に問題がありそうです。一応 カプラ外した状態でエンジン始動させて AC出力を見ても案の定 9Vくらいしか電圧が出てませんでした。ということでステータを取り外してみます。
当該車両は左ケース内に装着されておりこの部分はアクセスしやすいですね。



取り外した状態がこちら。




こちらがステータ本体です。一目瞭然 写真上の方のコイルが一部焦げています。当該車両は 走行3万キロ辺りの頃に一度そのころは他店で 同じようにステータ、レギュレータ周りが故障して新品に交換したそうです。やはり 通勤スペシャルな部分がこの辺りの負担となっているのでしょうね。レギュレータの冷却の部分もありますが、ステータも当該車両の場合オイルに遣ってますので 俗にいう「オイル焼け」というのを起こしていくので やはりエンジン温度上げすぎでの使用には無理がかかるのでしょう。このオイル焼けによる発電不足も昔の車両から多く見受けられますので やはり車両特性に合った使用が望ましいのは事実です。



新品との比較です。レギュレータの写真を撮り忘れましたが こちらももう裏側のシリコンがエンジン熱等でひび割れ多発で配線類も全て硬化していたので 新品に交換しました。バッテリーは再充電で満充電完了したので問題ないでしょう。充電系統リフレッシュで修理完了です また通勤スペシャルに戻っていきました。