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あなたと 楽しい二輪車人生を共に歩むために。

再度 CB400SF シート張り替え


2か月ほど前に作業したのとはまた違う 笠さまのCB400SF VTEC3のシート張り替え依頼です。前回の当ブログ内容見て 「ウチのも出来るのかな?」と お問合せいただきました。笠さんは他の CD125がありますので(最近のブログ紹介で 燃料漏れだったもの) それでシート持ってきてもらいました。



前回のCBさんより状態はいいですが、やはり表皮は経年使用で硬化して 切れてしばらく乗ってらしたので 内部ウレタンは一部 水没してましたが。
はりなおして 綺麗になりました。早く 体調戻して また大好きな 突貫旅行ツーリングに行って下さい! あ、その前には 必ず 点検に持ってきてくださいね!!(笑)
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S4 燃料ポンプ交換


ドカのS4さん。作業自体は先週終わらせた車両ですが。お預かりは 約一か月前。このS4さんは伊東二輪初見様で  所謂「急患」でした。先の他作業もありましたので修理にはお時間いただきました。伊東二輪のすぐそばで 突然のエンストから始動不能になられて押してこられました。
セルを回し過ぎてバッテリーが疲弊していたのでお店の別バッテリーにてジャンプして回しても かかる気配がありそうで 持続しない模様。 ひとまず他の作業もあり 店内満車状態でしたが オーナー様に押して帰れとも言えないので 修理期限の余裕を頂きお預かりしました。
しばらく触れなかったのですが 手が空いた時に順に診れるところを診て行きましたが、まずはプラグをって!! およよよ~
フロントバンクのプラグキャップが最初から浮いてました(怪)。で、抜くとやはりほぼ刺さってなかった状況。でもっと驚いたのは プラグ本体もほぼ抜けていたのです!(驚)

抜けていた状態はこちら 黄色枠印がプラグキャップ。この年式からダイレクトですね。



ちゃんと刺さるとこうです。

フロントバンクのプラグもよく点火していたと思います。おそらく走れていた時も調子が悪かったはずです。
で、本題のエンジン始動困難に戻り リヤバンクのプラグ及び キャップはしっかり刺さっていたのでフロントがそんな状態でも片肺でかかりますので、これが主原因ではないですね。(っていうか、ここで気が付いて良かったですよ、この車両。汗) ご本人も購入後 約一年 なにも触ってないとのことなので......
抜けていた経緯は分かりませんが ひとまず プラグは通常プラグにて新品交換して前後再セット。

で、色々試行錯誤 診て行き 「これ燃料圧送してないんでは?」ということで まずは燃料ホースをタンクから抜いてみます。当該 S4はインジェクションでして 燃料ポンプ圧送で タンク内内臓です。
モンスター系の燃料ホースは抜くの面倒なのですがそんな事言ってられませんので(苦笑)。


メイン系統のホースを抜いてキーオンで一定時間 燃料が圧送されるのですが......出てきません。
ていうか 涙くらいか...... 本来 もの凄い勢いで出てきますものです。
燃料ポンプの作動音はしているのですが どうも音が怪しい.....こういうパターンでもダイアグテスター繋いでも ポンプエラーは出ませんし。

ということで現物チェック! となるのですが これも結構大変作業でして.....

この年式は  タンク上部から 内部ポンプを引き抜いてくるんです。タンクの中に手を突っ込んで作業するので 腕の太い人はかなり酷な状態となります。そんなに太くないtetsuでも傷だらけになります。旧900SSがキャブでも同じ構造なのですがSSのタンクの方が構造上下が広いので全然楽です。

ということで 引き抜いた状態がこれ。黄色印が燃料ポンプです。

毎回見ても エグイ見た目です。作業中もその時ご来店していたお客様に「内臓取り出しているの?」と言われました(昔からよく言われます....汗)。因みに そういわれると 作業が萎えます(笑)。そんな感じなので(怖)

で、手持ちのテスト用ポンプを接続して圧送テストしてみると見事に出ます。仮組して エンジンスタ-トで問題なくかかりましたね。燃料ポンプ不良になる原因は国産も含め ほぼ 運ですね。ガス欠でポンプを所謂「空打ち」してしまったら 結構 短時間で焼けてしまいますが.....

ということで 燃料ポンプ交換。ついでに ポンプの先に着いている 燃料フィルターも交換しておきます。
新品ポンプとフィルター。



ここら辺の部品はメーカーサイドで 知らないうちに品番変更等でアップグレード(なのかコストダウンなのか不明)していたりするのもあり 今回も同じBOSHでしたが型番は違いましたね。ということで ポンプ故障はついてないですが 新品交換にて元気よく戻って良かったです。

ベンリィ50プロ  セル回らずは.....


ご近所新聞屋さんのホンダ ベンリィ50プロさん。配達中に突然 セルが回らなくなったとのことで持ってこられました。見ると 前後のブレーキのランプが点きませんね。スクーター系は始動の際に安全装置も兼ねて 前後どちらかのブレーキを握ってないとセル始動できないように大抵なっております。おそらく スイッチがダメですね。乗り手はいつもフロントのブレーキ握って始動していたようなので、先にリヤ側が壊れて フロント側が後だったのでしょう。因みに球が切れていても スイッチが生きていればセル始動はします。

で、一応確認で フロントの方が見やすかったのでハンドルカバーを取り外し フロントブレーキスイッチを直結してみましたらブレーキランプも点き セルも問題なく始動。ということで部品取り寄せ交換です。


前後スイッチの新品部品達。



ベンリィ50プロさん。フロントは比較的簡単なのですが、リヤブレーキは フットブレーキなんですよね~。プロでないのはハンドルなんですが...... なので リヤブレーキスイッチを交換には フロアはぐらなければいけないのでちょっと大変(なイメージでした)。ホンダさんの旧い ビッグスクーターでフュージョンがやはりフットブレーキなのですが あれのリヤスイッチ交換は結構 大変だったので(スイッチに到達するまでが大変)。

と考えながら フロア形状を観察しながら外していきましたら 流石現代バイク。というか整備性を考えているのか。意外と簡単に到達できました。


こんな風に装着されているのです。赤色四角印がスイッチ。
前後交換完了してお仕事復帰していきました。

リトルカブ 前後ブレーキ交換


ご近所さんのリトルカブさん。2年ほど前に 謎のエンジントラブルで作業した車両です。あれ以来 調子よく乗られているようでした。古い年式ですが新車よりまだ 17000キロほどしか走ってないので カブで言うと「まだまだ子供」です(笑)。
しかし 定期的メンテということで オーナー様依頼にて前後ブレーキ交換します。
いいことですね。
ブレーキパッドもシューも減ってないからOKということもなく、ある程度経年来たら 交換しておくといいです。シュー式では ライニングがシューベースより剥がれてしまうこともありますし、今回の例のように 経年の使用劣化によって シュー本体の表面が剥がれてきてしまう(ガサガサになる)こともありますので。
外した リヤブレーキパネル。



新旧比較。


定期的に動いていることもあり、ドラム側はキレイなものです。放置歴が長かったり、雨ざらし歴が長いと この部分も錆腐食が進んで 内部も傷だらけになってしまいますので。



リヤ側はバラした際に作動アームの動きが悪かったですね。シャフトを抜いて 案の定 グリス切れて 錆びてました。ペーパーヤスリで綺麗にして グリス漬けにして再組み込み。シュー交換でバラして良かったですね。
リフレッシュされてまた元気に走ってくれるでしょう。

スマートDio 駆動系終了

メーター4回転のスマートDioさん。約8年前にトラスト時代に販売した車両でしたが ここまで一度も駆動系の修理をしてきませんでした。当然と言えば当然の結末が来まして.....

通勤途中にエンジンはかかっているけど進まないという電話を頂き.....ご本人がトラックで搬送。
十中八九 ベルトが切れているのは明白ですが、いかんせんこの距離一度もなにも駆動系やっていないというのはベルトだけではすまされません。

そして案の定、バラしてみて ドライブ側のプーリー表面は段付きもヒドく、 プーリーボス(クランクシャフトに嵌る部分)も径が大きくなってしまっていてガタガタ。ドリブン側のプーリーも作動出来なくなっている状態だったので 切れる前は変速もできない 「一対一」駆動(エンジン回転数分しか走れない状態)だったと推測されます。

どちらにしろ 修理するには 駆動系全交換となる状況でしたので この先の費用対効果も考え 在庫にあった スーパーカブ50に乗り換えていただきました。
乗り手がまだ飛ばさない人だったのでここまで持ちましたが やはり 4ストスクーターでも 2万キロ近辺で一度 ベルト交換はするのが吉です。