KTM250EXC-F 整備 其の二
オンロードレーサーは先のリヤ周りもそうですが、この部分も 煩雑に整備する必要はありません。しかしオフ車、特にエンデューロ車となると違います。使っているベアリングがテーパーローラーというのもありますが やはり使用環境が酷なので。街乗りトレール車も基本的にテーパーローラーベアリング車が多く、寿命もロードのそれより短いですからね。
外車勢は国産車のステム周りの取り付け構造が若干違ってまして、国産によくある トップブリッジ下にあるリング状のダブルナットがありません。トップボルトの締め付けトルクでステムの荷重は管理。あとはトップブリッジのステムシャフト部にある割留めボルトにてステム締め付けです。ドカも昔からこの方式なのでKTMやハスクのを見たときも驚きはしませんでしたが、やっぱりこの辺の造りへの考え方は欧州は共通的なんだなとも思いました。
懸念していたステムベアリング周りのグリスも汚れてはいましたがグリス切れしていることなく こちらも一度グリスアップされていたのでしょう。防塵、防水に対しての構造がここも考えられています。
ステムをキレイにした図。シックスデイズなのでCNC削りでオレンジアルマイトがカッコイイですね。ステムシャフトもアルミなのでキレイですし軽い!
ついでに この車両は今後エンデューロレースのみ仕様となる様相なので、ハンドルロックの穴もビニテで塞いでおきます。他の先人の方々がやっている作業でして 中空ステムシャフトの下側から砂や埃が入ってくるのを防ぐことができますね。
グリスの加減は これまた人それぞれだと思います。tetsuは 『中間』ぐらいですかね。多すぎるのもどうかと思うタイプなので。
組み付けて フォーク周りのダメージも点検、フロントブレーキもセミOHしてFホイールもスポーク増し締め その他細かい部分も見て 完成。あ、完成車の写真がない(笑)......
Sinくん今年も子供共々 元気にエンデュリましょう!
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